ハンブルク(Hamburg)とは、ドイツ北部に位置する港湾都市である。
概要
ハンブルクは、正式には「自由ハンザ都市ハンブルク」(Freie und Hansestadt Hamburg)と称しているため、例えば自動車のナンバープレートには「HH」と略記される。人口は約173万人と、ベルリンに次いでドイツで2番目に人口が多い都市である。ハンブルクは、ベルリンと同様、1都市だけで連邦州を形成している。
地理的には、北海に注ぐエルベ川の支流たるアルスター川の河口にある港湾都市であり、北のシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州と南のニーダーザクセン州とに囲まれている。
かつてビートルズが下積み時代に活動していた場所であり、またメンデルスゾーンやブラームスといった音楽家の生誕地でもある。こうした文化都市としての性格を反映し、現在「エルプ・フィルハーモニー」のコンサートホールが建設中である。
かつての倉庫街は赤レンガ街とも称され、港湾都市ハンブルクの一大名所となっている。この赤レンガの建物の中には「ミニチュア・ワンダーランド」(Miniatur Wunderland)という、世界最大級の鉄道模型のジオラマ展示も存在する(更に拡張工事中)。
港町には歓楽街が付き物ということで、このハンブルクにもレーパーバーン(Reeperbahn)と呼ばれる歓楽街が存在する。
地名あれこれ
上述のとおりハンブルクは"Hamburg"と綴られるが、「標準ドイツ語では語尾のgを濁らずにk扱いして発音する」という原則を知らない日本人によって「ハンブルグ」と書き間違えられることもある。
また、英語では概ね「ハンバーグ」といった発音になる。ここからお察しいただけるように、日本では非常に馴染みの深い料理「ハンバーグ」はハンブルクという地名に由来する。ただし、ややこしいことにハンブルクがハンバーグの発祥の地というわけではなく、実際にハンブルクのレストランで(日本人が連想するような)ハンバーグを食べることは無理らしい。
さらに、ハンバーガー(hamburger)も「ハンブルクのもの」という意味の単語に由来する。このため、ハンバーガーの発祥の地もハンブルクではないかと考えてしまう人が後を絶たないが、実際の発祥地は米国であると云われている。もちろん、今日では世界中の多くの町でハンバーガーを食べることができるようになったので、ハンブルクでハンバーガーを食べること自体は難しくない。
大百科の「ハンバーグ」および「ハンバーガー」の項目も参照のこと。
関連項目
- ドイツ
- ドイツの州の一覧
- ベルリン (ハンブルクと同じく、一都市で連邦州を形成)
- ハンザ同盟
- ブレーメン (ハンブルクと同じ「自由ハンザ都市」。こちらはブレーマーハーフェンとの2都市で連邦州を形成)
- ハンバーグ
- 1
- 0pt
- ページ番号: 5219981
- リビジョン番号: 2384944
- 編集内容についての説明/コメント: