ハンマ・ハンマとは、ネオ・ジオンによって開発されたどう考えても重力下の戦闘に向いていなさそうなモビルスーツである。
概要
型番 | AMX-103 |
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頭頂高 | 21.5m |
本体重量 | 40.3t |
全備重量 | 79.4t |
ジェネレータ出力 | 3,820kW |
スラスター推力 | 258,200kg |
武装 | 三連ビーム砲×2 ビーム・サーベル×2 シールド (ビーム砲×3、スペース・マイン) |
ハンマ・ハンマは、「一般兵にも使えるサイコミュ搭載量産型モビルスーツ」をコンセプトに開発された。しかしながら、出来上がった機体は様々な意味でバランスの悪いものとなってしまった。
高い機動力とサイコミュ兵器で敵機を翻弄するため、スラスター推力は同世代と比較して群を抜いて高いものとなっている。全備重量が3倍以上あるクイン・マンサに近い推力を持っているといえばおわかりだろうか。
ジェネレータ出力についても、同時代のネオ・ジオンのモビルスーツが2,000kW台であるのに対して、1.5倍もの出力を有している。しかしながら、このジェネレータは問題を抱えており、機体とのマッチングが悪く100%の性能を活かせない状態であった。
さらに、腕部をサイコミュ式のクローアームとしてしまったことで、通常の携行火器を一切持たせることが出来なくなってしまい、本体の主武装は腕部に内蔵された3連ビーム砲のみとなってしまっている。これを補うためにビーム砲とスペース・マイン(ギャンのハイド・ボンブのようなもの)を搭載したガンダリウム合金300mmのシールドを装備し、一応の解決を図っている。また、クローアーム自身も一般兵向けのサイコミュが完成しておらず、NTでないと扱えない有様であった。
と、ここまでこき下ろしては来たが、当時の事情(ネオ・ジオンによる戦闘用MSの開発は始まったばかり、サイコミュは発展途上の技術)を考慮すれば、やむを得ないところであったことは想像に難くない。そういった意味では、非常に意欲的な機体と言い換えることも出来る。それでもマニピュレータをクローにしてしまったのは意味不明と言わざるを得ない。
ハンマ・ハンマの運用結果がドーベン・ウルフの開発へ生かされたと思われ、かの機体では有線アームによるオールレンジ攻撃を実現している。のちの時代ではハンマ・ハンマの設計思想を取り入れたローゼン・ズールが開発された。
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なんと、MMDが存在する。
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