ハンマー投げ単語

ハンマーナゲ
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ハンマー投げとは、

  1. 陸上競技の投擲種の1つ。ワイヤーピアノ線)のついた鉄球を持って体を回転させ、遠心力で飛ばす競技。陸上競技における正しい表記は、送り仮名のい「ハンマー投」。
  2. 工具のハンマーを投げること。ハンマーブロススーパーマリオ)などが該当。ただし、用例は稀。

のいずれかである。

概要

他の投擲競技(丸投・円盤投・やり投)は投擲物を直接手に持って遠くに飛ばすのに対し、ハンマー投げは鉄球についたワイヤーの持ち手を持った状態で遠くに飛ばす。また、ハンマーを投げるときは、体を何周か回転させて遠心力をつけてから飛ばす。

この競技では、「ワイヤーと持ち手のついた鉄球」を「ハンマー」と呼んでいる。これは、もともとは工具のハンマーを投げていたことに由来する(後述)。

日本では室重信室伏広治子が選手として有名。重信アジア大会5連覇、日本選手権10連覇。息子広治はオリンピック1回2回、日本選手権20連覇。日本記録1位広治2位重信であり、広治の記録世界でも4位に入っている。

男子は16ポンド(7.26kg)、女子は8.82ポンド(4.00kg)のハンマーを投げる(重量は丸・ワイヤーグリップの合計)。参考までに、2021年時点での男子世界記録ソ連ユーリ・セディフの86.74mで、室伏広治記録は84.86m。女子世界記録ポーランドのアニタ・ヴォダルチクで、82.98m。

34.92°をなす2本の線の内側にハンマーが落ちなかった場合や、ハンマーが落下する前に足が直径7フィート(2.135m)の円からはみ出した場合はファウルとなる。

丸投げと同様に、投げた後に選手が叫ぶことが多い。叫ぶことでより大きなを発揮できるためである(シャウト効果)。

歴史

もともとは狩り戦争のときの攻撃手段や、農具や工具を投げるべがルーツと考えられている。ひもがついた石や、釣り糸についた重りなどを投げていたほか、14~15世紀のイギリスでは実際に工具のハンマーを投げていた記録が残っている。

その後いったん下火になるが、19世紀後半にイギリスのパブリックスクール大学で再び流行し、そのときにハンマー金属部分が鉄球に変化した。20世紀に入るころには、木やクジラなどが使われていた柄の部分もワイヤーに変化し、近代オリンピックの開始とともに飛ばしやすいようにワイヤーに持ち手がつけられ、現在の形に近いものになった。

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ハンマー投げ

1 ななしのよっしん
2023/03/11(土) 19:35:30 ID: HVn9c0aoT6
大元は古代軍隊の投石部隊の訓練で、兵種の衰退に伴って競技として純化・奇形化し実戦性が忘れられ…
みたいな経緯を妄想してたけど、大元はともかくそれほど直系関係じゃなさそうね
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