ハン・ソロとは、映画『スターウォーズ』のメインキャラクターの一人である。
旧三部作、および、ディズニー制作の続三部作に登場。また、2018年にはハン・ソロ主役のスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が公開された。
演者は旧三部作とエピソードⅦがハリソン・フォード。『ハン・ソロ』ではオールデン・エアエンライク。
概要
銀河系最速のガラクタことミレニアム・ファルコン号を駆る密輸業者で、宇宙船の操縦技術に長け、ブラスター早撃ちの達人。また、ギャンブルにも強く、ミレニアム・ファルコン号はサバックと呼ばれるギャンブルでランド・カルリジアンから巻き上げたものである。
典型的なアウトローだが、以前は帝国軍アカデミーに所属していたという設定もある。一度気に入った相手に対しては何度も助けるなど、主人公ルークの頼れる兄貴分でもある。
相棒のチューバッカは帝国の奴隷だったところを助けた際に、命の借りを負った。チューバッカはそれ以降ソロにすべてを預ける関係となった。
エピソードⅣ以前はジャバ・ザ・ハットの下で密輸にかかわっており、特にスパイスを運ぶ仕事でジャバの信頼を得ていた。しかし、ある時帝国軍の臨検につかまってしまい、やむなくスパイスを宇宙に投棄。このことがジャバの逆鱗に触れ、ソロは巨額の借金を背負うことになってしまう。
借金の返済のため、エピソードⅣでルーク、オビ=ワン、C-3PO、R2-D2をタトゥイーンからオルデランまで運ぶために雇われたのが彼の大きな転機となる。
劇中の活躍
エピソードⅣ
砂漠の惑星タトゥイーンの酒場モス・アイズリーにてルークたちに雇われ惑星オルデランへ向かったが、既にオルデランはデス・スターに破壊されておりミレニアム・ファルコン号もデス・スターに捕らえられてしまう。
しかし、ファルコン号に入ってきた制圧部隊を隠し倉庫でやり過ごすと、オビ=ワンが脱出のためトラクタービームの電源を落としている間にルークと共に捕えられていたレイア姫を救出することに成功。デス・スターから脱出し、反乱軍の基地のあるヤヴィン4に向かう。
密林が生い茂るヤヴィン4の反乱軍基地でハンは報酬をもらい、すぐにジャバの元へ借金の返済へ向かうつもりだったが、反乱軍は迫りくるデス・スターに対して宇宙戦闘機により排熱孔を破壊するという絶望的な戦いを仕掛けようとし、その作戦にはルークの姿もあった。ハンはそれを横目に反乱軍の基地を後にする。
デス・スターの対空火器やダース・ベイダーの指揮するTIE-ファイター部隊によって反乱軍の戦闘機は次々と落されていく。そして最後の攻撃としてルークが仕掛けるも、ベイダーはそれを許さずまさに絶体絶命!だがまさにその瞬間、ミレニアム・ファルコン号の攻撃がベイダーの戦闘機をとらえ、ベイダーは戦線を離脱。ハンはルークたちを見捨てることができず、最高のタイミングで引き返してきていたのだった。
ベイダーの妨害がなくなったルークは見事デス・スターを破壊し、ヤヴィンの戦いは反乱軍の勝利に終わる。エピローグの祝勝会ではハンはルークと共にレイアから勲章を授けられた。
エピソードⅤ
エピソードⅣでジャバに借金を返せなかったため、エピソードⅤ開始時点でハンには賞金がかけられており、特に銀河でも屈指の賞金稼ぎボバ・フェットに追われることになってしまう。
ハンは氷の惑星ホスの反乱軍基地に身を寄せていたが、ジャバへの借金返済をしなければならないと反乱軍を離れようとしていた。しかし、ルークが哨戒任務中に行方不明ということを知ると猛吹雪の中その捜索に向かう。ハンは見事に吹雪の中でルークを発見し、吹雪をやり過ごしてから無事基地に帰還することに成功した。
一方、そのころの帝国は反乱軍の基地捜索のために探索ドロイドを銀河中に放っており、ホスにもそのうちの一体が現れる。ハンはドロイドを破壊するが、すでに情報はダース・ベイダーの元に送られており、ホス基地は帝国軍の強襲を受ける。
ハンは修理途中だったファルコン号でレイアと共に惑星ホスを脱出。帝国軍の追撃を振り切るため小惑星帯に逃げ込んだり、そこで身を隠した洞窟が宇宙ナメクジの巣でファルコン号ごと食べられそうになったりと、大変な目に合うがこの旅を通じてレイアと親密な仲になっていく。
ファルコン号を見つけられないことに業を煮やしたベイダーは賞金稼ぎを招集。ファルコン号の捜索を命じた。その頃ハンは故障していたハイパードライブを修理するために古い友人のランド・カルリジアンが執政官を務める惑星ベスピンのクラウド・シティに向かう。しかし、その後ろにはひそかにボバ・フェットが迫っており、クラウド・シティに帝国軍を呼び込む結果になってしまう。
ランドはベイダーにハンを渡さなければクラウド・シティを制圧すると脅され、ハンは帝国軍にとらえられ、カーボン凍結の実験台にされてしまうのだった。彫像となったハンはボバ・フェットに渡され、ジャバの元へと運ばれることになる。
エピソードⅥ
エピソードⅤでカーボン凍結されたままジャバの宮殿に運び込まれ飾られており、レイアが賞金稼ぎに化けて助けに来るまで何もできない状態だった。
レイアによりカーボン凍結を解除されるもすぐにまたジャバにつかまってしまい、砂漠にすむモンスター サルラックの穴に落とされ殺されそうになったところをルークによって救助され、反乱軍に合流する。反乱軍では将軍として軍を率いることになった。
第二デス・スター攻撃ではミレニアム・ファルコン号をランドに預け、自らは地上のシールド施設破壊作戦に参加。レイア達と共に見事シールドを解除することに成功する。
エピソードⅦ
2015年12月公開の『フォースの覚醒』でもハリソン・フォードがハン・ソロ役で出演している。エピソードⅥから約30年後の物語とされており、ハン・ソロの容姿も30年という年月の長さを感じさせるものになっている。
エピソードⅥからエピソードⅦの間にレイアとの間にベンという名前の息子を設けるが、様々な事情により家族は離散。ソロは再び密輸業者に戻って、チューバッカとともに宇宙を飛び回っている。また、エピソードⅦ開始時点ではソロのトレードマークともいえる愛機ミレニアム・ファルコン号も、ソロの手元にはなくなっている。
劇中では大型貨物船に搭乗していたソロのもとへミレニアム・ファルコンが偶然飛び込んで来たのをきっかけとして、ソロは再び銀河の行方をかけた戦いに身を投じることになる。
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
2018年6月日本公開のスピンオフ作品。エピソードⅣ以前の若き日のハン・ソロを描いている。
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の記事も参照。
これまで描かれていたハン・ソロの過去はそのほとんどがレジェンズとなったため、正史のハン・ソロの過去はここで始めて語られるものが多い。チューバッカとの出会いも描かれる。ミレニアム・ファルコンも登場し、ソロがどうやって銀河系最速のガラクタを手に入れたかも描かれる。
レジェンズ
スピンオフ作品ではエピソードⅣ以前のハン・ソロの活躍を描いたハン・ソロ三部作やエピソードⅥの後を描いた小説などが多数発表されている。
これらの作品はエピソードⅦ制作の際にレジェンズと呼ばれるパラレルワールド扱いになったため、続三部作のソロとは直接関係しない。
エピソードⅥ以降もハンは反乱軍で将軍として帝国軍残党と戦ったが、後に軍務からは引退。以降は新共和国の政治家・元首となったレイアをサポートしながらも、銀河各地での騒乱に巻き込まれることからは逃れられない。別の男性から求婚されたレイアと駆け落ちするエピソードなども存在している。そのエピソードでハンとレイアは正式に結婚している。
ハンとレイアの間には三人の子供も生まれ、彼らもまたスカイウォーカー家ゆかりの強いフォースを持ち、銀河の運命を大きく変える役割を果たしている。
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関連項目
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