ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs)とは、アイスクリームのブランドのひとつである。
日本では「ハーゲン」「ダッツ」あるいは「ハゲ」「ハゲダ」「ハゲダツ」などと様々に略して呼ばれることがある。
概要
高級アイスクリームとして売り出されており、他のアイスクリームよりも高い値段設定になっているが、それでも高い人気を誇るアイスクリームブランド。徹底した品質管理に裏打ちされた濃厚な味わいが特徴である。
バリエーションは「バニラ」「ストロベリー」など一般的なフレーバーのほか、「ラムレーズン」「イングリッシュミルクティー」など季節・期間限定のフレーバーも多数。ハーゲンダッツ店舗のほかコンビニや大手スーパーなどでも販売され、特に手頃なサイズ・価格のミニカップ(120ml)はあちこちで見かけることが出来る。
アメリカおよびカナダでの販売はネスレが、日本での販売はハーゲンダッツジャパン株式会社(サントリーの関連会社、高梨乳業も一部出資)が担当している。また日本で販売されているハーゲンダッツは、群馬県高崎市にある工場(世界に4つしかないハーゲンダッツ工場のひとつ、高梨乳業と合弁)で生産されている。なお、生産工場は以下の位置にある。
名前の「ハーゲンダッツ」だが、後述するように「ヨーロッパ風」であることをイメージした創作語であるため、実際にこの綴りでこの発音をする言語はヨーロッパに存在しない。アメリカでは「ハーゲンダス」と発音される。
2008年6月、飼料価格高騰のため20~40円の値上げが実施され、ハーゲンダッツ好きの者達は深い悲しみに包まれた。
歴史
ポーランド出身のユダヤ系移民ルーベン・マタスおよびローズ・マタスの夫妻がニューヨークのブロンクス地区で行商を始めたのがはじまり。1961年、「バニラ」「チョコレート」「コーヒー」の3つのフレーバーでニューヨークの高級食材デリに登場。このとき「なんかヨーロッパ(特に北欧)っぽい名前」ということで「ハーゲンダッツ」の名がつけられた。
素材を厳選した味は瞬く間に人気となり、1976年にはブロンクスに1号店がオープン。1982年にカナダに進出したのを皮切りに、シンガポール・香港などアジアにも展開。日本には1984年に上陸し、東京都港区に1号店が開店した。その後も欧州各国、中国、ロシア、中南米へと進出し、現在ではアメリカ・日本を含む世界45ヶ国以上に展開している。
日本国内の店舗事業からの撤退
国内で唯一、新作のアイスクリームなどを店頭販売していた千葉県浦安市の新浦安店を2013年4月25日に閉店し、国内の店舗事業から撤退することとなった。コンビニエンスストアやスーパーでの販売は変わらず継続される。
漫画・アニメ・ニコニコ動画でのハーゲンダッツ
VOCALOID「KAITO」の二次設定でよく知られたものに「アイスが好き」というものがあり、その中でもお気に入りとしてハーゲンダッツがよく登場する。
また、漫画およびアニメ作品「ゆるゆり」の登場人物である「歳納京子」には、ハーゲンダッツのラムレーズン味が好きという設定がある。
ジャンプ漫画「銀魂」では志村妙が自らの仕事上がりのささやかな贅沢にする程の好物とされる。特にバニラ味。アニメでも設定採用されているが、商標はNGなのか「バーゲンダッシュ」という名称になっている。
小説「空の境界」では、登場人物である「両儀式」がハーゲンダッツのストロベリー味を食べる描写がよくある。
関連動画
関連項目
関連リンク
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