ハーモニカとは、楽器の一種である。和名は口風琴(くちふうきん)。
プラスチックまたは木製の筐体に、金属製のリードプレート、リードカバーがつけられており、息を吹くまたは吸うことでリードを震わせて音を出す。
国内の主なメーカとしてトンボ楽器、スズキ楽器があり、海外の主なメーカとしてホーナー、ヘリングがある。
概要
ハーモニカはオルガンの調律用に作られた道具が起源であるとされる(Wikipedia参照)。
楽曲には調(キー)というものがあるが、それはハーモニカにもあり、1本のハーモニカだけであらゆる曲を演奏しようとするのは(クロマチックハーモニカを除き)困難であるとされる。
ハーモニカの主な種類には次のものがある。
- 単音10穴ハーモニカ(ブルースハープ、10ホールズ)
最もポピュラーなタイプのハーモニカである。ハーモニカと言えば、これを指すことが多い。
その名のとおり、穴が10個あり、低音域から高音域まで3オクターブの音が出せる。ただし、完全に出せるのは中音域の1オクターブのみである。出せない音はベンドやオーバーブローといった奏法で補間をする。 - 複音ハーモニカ(トレモロハーモニカ)
1音につき、ピッチが異なる2枚のリードがあてられており、独特な響きのある演奏ができる。低音域から高音域まで3オクターブの音が出せるが、21穴の場合は高音域の「シ」が出せない。また21穴のほかに22穴や24穴などもある。
複音ハーモニカの音色は、(どちらかと言えば)若い人よりも高齢者に好かれる傾向がある。 - クロマチックハーモニカ
ピアノの白鍵の音だけではなく、黒鍵の音も出せるようにしたハーモニカである。
形式としては上下式とスライド式がある。上下式は口をあてる部分の上下に穴があるもので、下が白鍵、上が黒鍵にあたる音を出す。一方、スライド式は本体横にボタンがついており、そのボタンを押すことで、出している音を半音高くした音を出す。これにより、数オクターブの音を完全に出せるため、どの調の曲でも演奏できるが、ハーモニカ自体の扱いは難しいとされる。 - アンサンブルハーモニカ
主にアンサンブル用に開発されたハーモニカである。ハーモニカアンサンブルをするような団体でない限り、使用することはもちろん、目にかかることも滅多にない。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 2
- 0pt