バイアス・ブラドとは、SFC用RPG『メタルマックス2』に登場するキャラクターである。
リメイクであるDS用ソフト『メタルマックス2:リローデッド』にも登場するが、此方では『バイアス・ヴラド』表記になっている。
概要
メタルマックス2のラスボスを務める。嘗てはブラド・コングロマリットと言う世界的大企業の経営者であり企業家だった。
また、あらゆる化学技術に精通した天才科学者としての側面も持ち、化学の力で環境問題を解決しようとした政治家でもあった。
ある時ブラド博士は不治の病に冒されたことでそれを治す為の研究に没頭し始め、自身の開発した第六世代コンピュータを人間の脳に見立て、其処に自分の全人格と記憶を移植、病に冒された身体を捨ててコンピュータの身体を手に入れることに成功した。
だが、それだけでは飽き足らずに究極の生物を作り出そうと人体実験を繰り返し、私設の武装集団を組織して『人間狩り』と称した実験体の収集を繰り返している。勿論、この私設武装集団こそがバイアス・グラップラーである。
リメイク版のメタルマックス2:リローデッドでは、もう少し突っ込んだ部分まで描写されている。
死期を悟ったヴラド博士(リメイク版の内容なので此方で表記)は手始めに、自分の脳をモデルとした擬似人格シミュレータを作り出した。
『不滅のヴラド4.0』と呼ばれたこの脳味噌型人格シミュレータは、博士と同一と呼んでも差し支えない程精巧な意識を生み出すに至った。
このコピーされた意識との対話で分かる事だが、本来博士は人間狩りのような残虐な行為を思いつくような人物ではなかった事が窺える。
しかし、ある時突然擬似意識の中の『何か』が欠如、若しくは別の『何か』が増幅された事で『私(ヴラド)であって私でない何か』が発生する。
『それ』は、「如何なる犠牲を払おうとも自分と言う意識が失われてはならない。不滅であらねばならない」と結論。
そして『不滅のヴラド4.0』の存在する『フメツ・ゲート』警備主任であったゲオルゲに人体改造を施し、研究者達を皆殺しにして『不滅のヴラド4.0』を停止させた。
恐らくこの利己欲に凝り固まった意識こそが、ヴラド博士の内面に潜んでいた狂気的なまでの生存欲求の一端だと推測される。
また、本作やメタルマックス3の設定資料集にて、地球環境再生の為にライバル企業である神話公司と提携し、初代(R)のラスボスであるスーパーコンピュータ『ノア』を開発した本人である事がわかる。
バイアス・ブラド
己に降りかかる死を回避するため、全人格データをコンピュータに移植したブラド博士…を模したコンピュータと言ったほうが正しいか。
自分の存在を消し去ろうとする死を憎み、同時に己の命を狙う者を根絶やしにせんとしている。
己に死を齎そうとするのかと言う問いに「いいえ」と答えると見逃してくれるので、準備が整ってない場合は一旦引く事も出来る。
戦闘開始前にバイアス・シティ最下層にてサイクロトロンを停止させて居ないと毎ターンHPを完全回復される。
サイクロトロンのパスワードはエバのメモ参照。
メタルマックス2
無属性の全体攻撃(外見はレーザーっぽいが)と単体攻撃に、混乱音波を使用してくる。この時点でポチが消し飛ぶのはよくあること。
戦い方は正攻法が一番。外見を気にしないのならば195ミリバーストを撃ちまくり、そうでないのならホローチャージを撃ちまくるのみ。
メタルマックス2:リローデッド
弱点は炎と電気。ガスが効かず、ビームを反射する。
攻撃手段は原作でも使ってきた全体へのレーザー攻撃と混乱音波。単体攻撃は無くなった。
代わりにレーザーをランダムで撃つ様になり、怪音波で搭乗者に直接ダメージを与えてくる。
レーザーは耐性を付けて居ないと戦車のSPがガリガリ削られるので、ミラーコート必須。
怪音波は搭乗者ダメージなのでステルスコートは無効。ファイバーイヤホンやエリーザの耳栓を。
また、実弾系の単発主砲・S-Eはほぼ100%迎撃されるので、多弾系や鉄球・ドリル系武器を用意したい。
トランス・ブラド
第二形態。ブラド博士の意識が物質を超越し、純粋なエネルギー体となった姿。
メタルマックス2
防御力はバイアス・ブラドに比べて大幅に下がったが、高い攻撃力を持つ単体・全体攻撃兼用の電撃攻撃を連発してくる。
アースチェインで大分ダメージは軽減されるが、長期戦になればなるほど不利になる。
一戦目と同じく195ミリバーストやホローチャージなどのゴリ押しで短期決戦を挑もう。
メタルマックス2:リローデッド
弱点は冷気。通常、音波以外の攻撃を全て無効化。
恐ろしいまでの迎撃率を誇り、「~連射」系の実弾主砲やS-Eは、4連射のキングバーストで在ろうともその殆どを迎撃してくる。
第一形態同様迎撃されないドリルや鉄球、または冷気・音波系攻撃が有効。もしくは「~回」系の多段S-Eで。
原作同様電撃攻撃を連発してくるのでCユニットの破損に注意。アースチェインや、周回プレイしていればトータル蓑を全車に欲しい。
其処までやっても完全に破損を防げるわけではないので、もっと欲を言えば『最も危険な修理』を使える仲間も欲しい所。
怪音波も引き続き使用してくるため、音波耐性は矢張り必須。
一台の戦車に全員で乗っている場合は、一人が『ゴーストドリフト』を使えば怪音波以外の攻撃は全部シャットアウト出来る。
ヴラド・プラズマ
ヴラド博士の持つ異常なまでの生への執着心が、人を超え機械を超えエネルギー体さえも越えた姿。
ある意味本人の求めた不死の存在へとなったと言っても過言ではないが、その外見がまるで悪霊を連想させるのは何とも皮肉な話である。
最早ヴラド博士本人の人格は無いに等しく、只々己の生存欲求のみによって突き動かされているようにも見える。
メタルマックス2:リローデッドで追加された原作経験者殺しの最終形態。
トランス・ヴラドをボロボロになりつつも倒し、引き返そうとした所を襲われた原作経験者多数。
この形態が追加されたお陰で、テッドブロイラーに喰われ気味だったラスボスとしての存在感を取り返した感がある。
もう「テッドブロイラーさえ倒せば後はおまけ」なんて言わせない!
事前にキャンプキットやタイルパックを使って特技の使用回数とSPを回復させる事が出来るので、是非活用しよう。
トランス・ヴラド戦後はドッグシステムが使えないので、セーブする時は別のファイルに。
弱点は電気。他は通常属性以外無効化。
攻撃手段は凍結効果のある凍てつく冷気、高威力のゴッドブレスと体当たり、搭乗者ダメージのあやしい人魂の四種。何れも全体攻撃。
複数回行動するので、ゴッドブレスや体当たりを連発されると結構苦しい。人魂は実は音波属性なので搭乗者の音波耐性はそのままで。
前二形態と違って迎撃をしてこないので、煙幕やセメント弾が効く。セメント弾をブチ込んでバースト系主砲や多段S-E連発で畳みかけよう。
エンディングはすぐ其処である。
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