バイオティラノとは、『ZOIDS』シリーズに登場するティラノサウルス型バイオゾイドである。
キットは内部にコア部の発光と音声ギミックのみを搭載したフレームに恐竜の骨格のようなパーツを取り付けて作る“バイオゾイド”というカテゴリーに入っている。
機体解説
バイオティラノ BIO TYRANNO |
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基本情報 | |
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型式 | GB-002 |
所属 | 不明 |
モチーフ | ティラノサウルス型 |
スペック | |
全長 | 29.4m |
全高 | 12.9m |
全幅 | 不明 |
重量 | 160t |
最高速度 | 230km/h |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
どこかの勢力が開発したと思しきティラノサウルス型バイオゾイド。
全バイオゾイドの中でも最強にして最悪の存在とされ、全てのバイオゾイドを束ねし絶対的帝王として君臨するものと言われている。
他のバイオゾイドと同じく格闘戦能力に秀でており、敵ゾイドの装甲を斬り裂く前脚の鋭利な爪、中~小型ゾイドならば一撃で踏み潰す太い後脚、並み居る敵を薙ぎ払う力強い尻尾、そしてまさに暴君竜さながらの巨大な顎と牙というシンプルながらも全身が凄まじい攻撃力を備えた武器となっている。
さらに両脇にはリブ・デスサイズと呼ばれる隠し腕を内蔵しており、迂闊に接近してきた敵を捕らえて切り刻んでしまう。
そして口腔にはバイオ粒子砲なる超高出力の破壊砲が搭載されており、これは標的を分子レベルで分解する威力を持つとされ、光学兵器がほとんど失われたこの時代においては文字通り最強クラスの兵器となっている。
全身を覆う漆黒の流体金属装甲はダークネスヘルアーマーという他のバイオゾイドには無いもので、例えメタルZi製武器の攻撃であったとしても生半可な攻撃では貫通する事は不可能な防御力を持ち、それでいて機動力もかなり高く、アニメでは微動だにせずとも純高速系ゾイドの攻撃を全て受け止め、さらにはジャンプして上から迫る敵を返り討ちにしたり(キンゴジュか)とその見た目からは想像もつかない俊敏性を発揮している。
どこで作られたのかその正体も一切不明のゾイドだが、凶悪で知られるバイオゾイド達が絶対服従している事からもその力は当時の常識を覆すゾイドであると恐れられている。
劇中での活躍
バトルストーリー
バイオティラノにはバトルストーリーは存在しないため公式の所属等については不明である。
アニメ
『ゾイドジェネシス』に登場。
本作では強硬な軍事国家ディガルド武国の開発した最終兵器という設定で、サイズの方もキット設定に比べて一回りか二回りほど巨大にされている。
『ジェネシス』ではディガルド軍総大将にして武帝ジーンの乗機であり、本作のラスボス的存在として描かれている。
機体内にはオリジナルの火球武器の他に、搭乗者への負担を減らした生命エネルギー変換装置の改良型と動力を落としたゾイドも確実に検知できる最新式のレーダーが内蔵されている。
討伐軍の功績に箔を付けるためディガルド首都へ奇襲を掛けた討伐軍主力部隊の前に立ちはだかり、ソウルタイガーの機動性もデッドリーコングのパワーを持ってしても全く敵わない力を見せつけて討伐軍を撤退に追いやり、その後の演習シーンではバイオ粒子砲を使わずとも火球だけでバイオラプターの群れを全滅させている。
次にはディガルドと決別したザイリンのバイオヴォルケーノとも交戦、ここでもその圧倒的な力でバイオヴォルケーノを退け、物語終盤においては搭載されていたバイオ粒子砲を“神の雷”として出力を大幅に改良し、そして討伐軍を殲滅するべく討伐軍本拠地へ大群を率いて侵攻を開始、ルート上にある町や都市を神の雷で尽く破壊していった。
自由の丘での最終決戦でも初撃で討伐軍に大打撃を与え、その直後にはバイオヴォルケーノの反撃を受けてバイオ粒子砲を使用不能にされたものの、それでもその猛威は衰える事は無くソウルタイガー、デッドリーコング、バイオヴォルケーノ、バンブリアン、そしてムラサメライガーとランスタッグを単騎で全て撃破するという無双ぶりで討伐軍を完全に追い詰めてしまった。
しかし、まさかのムラサメライガーの復活を目の当たりにしてジーンは動揺、そこを大破を免れたバイオヴォルケーノとデッドリーコングに抑えこまれた挙句先の戦いで行方不明になったと思われていたソードウルフの乱入で全戦力を失い、最後にはムゲンライガーの太刀を受けて両断され、ジーンもろとも爆発四散した。
ジーンの死亡と共に他のバイオゾイドは中に組み込まれていた魂が解放されて全て機能停止し、ここに討伐軍とディガルド軍の戦乱は終結を迎えるのであった。
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関連項目
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