バイオハザード オペレーション・ラクーンシティとは、2012年4月26日にカプコンよりプレイステーション3およびXbox 360向けに発売されたサバイバルシューター(サードパーソンシューター)ゲームである。
バイオハザード2、バイオハザード3の背景を描いたバイオハザードシリーズの外伝となっている。
インターネット環境があればCo-opや対戦プレイが可能。
ストーリー
黒一色の部隊が静かに降り立った
特殊部隊「U.S.S.」の目標は街の地下にある研究施設。
合流したハンクという男の指示のもと、彼らは突き進む。
そこで研究されていた”それ”は、世界を揺り動かす価値があり、 そして世界を滅ぼすことも出来る力があった。
すべての障害を排除して、”それ”を手に入れる。彼らにとって簡単な仕事のはずだった。
しかし、この作戦が彼らの運命を無理やり捻じ曲げていく。
概要
本作では、プレイキャラクターを自由に移動させつつ、同時に射撃することも可能となった「走って撃てる」バイオハザードの誕生である。これまでのバイオハザードシリーズの操作とは異なるスピード感あふれるTPS※が楽しめるようになっている。
※TPS=Third Person Shooting Game の略。俯瞰する視点(三人称の視点)から主人公を見る形で操作して敵を撃つゲームの総称。
ラクーン壊滅事件の裏側を追体験できるキャンペーンモード。シングルプレイではNPCと、オンラインでは他のプレイヤーとのCo-opプレイが可能となっている。またラクーンシティを舞台としたマルチプレイ対戦モードも搭載し、「U.S.S.」「SPEC OPS」、それぞれのチームに分かれて対戦する「HEROES MODE」など、最大8人(4×4)による様々なオンライン対戦を搭載している。
登場人物
プレイヤーキャラクター
U.S.S.
アンブレラ社の利益に反する対象を、排除、殲滅するための特殊部隊。
組織でも一部の者しか知り得ない極秘のエリート集団で、完璧に訓練された猟犬として、コマンドの命令を忠実にこなす。情報共有のための会話さえ最低限にしか行わず、死に際でさえ感情を多くは見せない。
プレイヤーキャラクターとして登場するのは、U.S.S.新デルタチーム、通称「ウルフパック」の6人である。
- ルポ(本名:カリーナ・レスプル/Karena LesProux)
【兵種】突撃兵 【能力】高精度射撃、近距離戦闘
38歳、AB型、フランス人。
「狼の母」の異名を持つ彼女は部隊のリーダーであり、効率的な行動のためならどこまでも厳しく、非情に振舞う。そんな彼女の信条は、男性隊員にも一目置かれる存在となっている。
かつてフランスの特殊部隊の一員だったが、結婚を機に除隊。子を授かり暫く家族三人で暮らす日々を送るが、夫の家庭内暴力によって子供が傷ついた際に激昂し、彼を殺害する。法廷で無罪となったが、女手一つで子供を育てるには経済的に厳しく、個人でアンブレラ社と契約し、再び戦いの舞台へと戻った。ルポにとっては銃を撃つことこそが、彼女の子供を養うことなのである。
(CV.勝生真沙子)
- フォーアイズ(本名:クリスティーン・ヤマタ/Christine Yamata)
【兵種】BC兵 【能力】ウィルス、クリーチャーの利用
28歳、A-型、日系アメリカ人。
フォーアイズは一見可愛らしく見えるアジア系の女性だが、ぞっとするほど冷淡で、非人間的である。熱烈的な生物化学マニアでウィルス学に没頭しており、その他のことにはまるで興味を示さない。彼女は子供の頃に生物化学に魅せられ、以降、年齢にそぐわない合理的な視野を持つようになった。彼女には人命が失われることなど、ちょっとした発展のための代償とぐらいにしか思っていない。そのために人体実験の機会があれば嬉々として積極的にそれを行ってきた。フォーアイズがU.S.S.部隊に身を置く最大の理由が、アウトブレイクを最も近い位置で経験するためであることは、彼女を知る誰の想像にも難くない。
(CV.ゆかな)
- ベクター(本名不詳)
【兵種】偵察兵 【能力】潜入、暗殺
30歳、O+型、日本人。
「死神」と称されるHUNKに師事していた、冷酷で非情な男。かつて共に特殊部隊の任務に付き、その戦闘技術を叩き込まれた。物静かではあるが確固たる自信に満ち溢れており、自分と同等以上と認めた人間以外には興味を示さない。戦いにおいては「敗者には死を」の信条があり、弱者にはひとかけらの同情すら感じることがない。戦場を音もなく駆け抜け素早く敵を仕留めるその姿は、まるで現代によみがえった忍者を思わせる。
(CV.中村悠一)
- バーサ(本名:ミカエラ・シュナイダー/Michaela Heinzwaffen)
【兵種】衛生兵 【能力】回復、戦闘補助
34歳、B+型、ドイツ人。
医療に関して素晴らしい知識を持つ女性で、戦場にとっては欠かせない存在となっている。しかし彼女は傷ついた対象にさして興味はなく、こと患者の精神面のケアに関しては無頓着、無神経であり、麻酔無しで切開手術を行うなど、まるで容赦ない。兵士が激痛で大声を上げても全く意に留めることはなく、むしろ喜んでいるかのようである。彼女は人体に関する豊富な知識を兼ね備えているので、しばしば敵兵の拷問役に借り出されることがあるが、その度、いつも本職顔負けの成果を上げている。幼い頃から生物解剖が好きで民間病院の看護士になったが、その普通ではない感覚が災いし解雇され、紆余曲折を経て現在に至る。
(CV.沢海陽子)
- スペクター(本名:ウラジミール・ボドロフスキー/Vladimir Bodrofski)
【兵種】通信兵 【能力】索敵、通信傍受
34歳、AB-型、ロシア人。
東ヨーロッパの血筋を引いたような風貌で、痩身で無感情な男。 スペクターはしばしば無気力な睡眠に近い状態で数時間もずっと動かずにしていることがあるが、そうしている間、彼の存在は人々に気付かれない。彼は旧ソビエト連邦の出身で、国家諜報機関の技師として働いていたが、一般人をストーキングして秘密を握り、それをネタに金を奪ったり服従させたりと、病的な悪行を繰り返していた。優秀な能力が故に長らくそれは見過ごされていたが、最終的には法的処置によりロシアを去ることとなった。過去や素行を問わないアンブレラは、彼にとってうってつけの新巣だといえる。
(CV.山口登)
- ベルトウェイ(本名:ヘクター・ヒヴァース/Hecter Hivers)
【兵種】工作兵 【能力】爆発物、トラップ設置・解除
29歳、B-型、プエルトリコ人。
部隊の中でもひときわ巨躯で目立つ存在の彼は、タチの悪いジョークが好きで騒々しく、任務中も遠慮のない口調で文句などを吐き捨てる。性格は陰湿ではなくどちらかというと陽気な部類だが、子供の頃に学校のトイレを花火で爆破したり、米軍所属時に上官をブービートラップで死に至らしめ軍法会議にかけられるなど、爆発物を使ったイタズラには周囲の理解を得られるはずもなく、できれば付き合いたくない、やっかいなならず者である。だが爆発物に関する知識は確かで、部隊にとっては強力な戦力となっている。
(CV.斉藤次郎)
SPEC OPS
アメリカ政府の極秘任務を行う特殊部隊。
軍経験者が多く、とても訓練されており、高い任務成功率を誇る。 ラクーンシティへはウィルス流出事件の証拠入手と、事件真相を知る重要人物の確保を目的に派遣された。「U.S.S.」とはラクーンシティにおいて敵対関係にあり、遭遇するやいなや、激しい戦闘が勃発する。
プレイヤーキャラクターとして登場するのは、 SPEC OPSの中核をなす精鋭部隊「エコーシックス」の6人である。
- ディーアイ(本名:Crispin Jettingham)
【兵種】突撃兵 【能力】高精度射撃、近距離戦闘
36歳、A+型、アメリカ人。
兵士として戦う以外の生き方を知らない男だが、非常に誠実でチームの誰に対しても敬意を持ち接している。輝かしい戦歴を持ち、その素質を見込まれ急遽編成された特別チーム"エコー6"をまとめることとなる。兵士としてもリーダーとしても優秀であり、強い正義感を持ってはいるが、過度な怒りで行動を誤ることもない冷静さをも兼ね備えている。
(CV.喜山茂雄)
- ハーレー(本名:Erez Morris)
【兵種】衛生兵 【能力】回復、戦闘補助
42歳、O-型、ヒスパニック系アメリカ人。
髭面で両腕に刺青を入れた、酒好きの中年男性。暴走族でアウトローな父と母の元に生まれ、幼少時をロードハウスやサイドカーで過ごす。刑務所行きを免れるために軍隊に入るが作戦の際に従軍医師の命を救って以来、その腕を見込まれ衛生兵として活躍していく。
(CV.楠見尚己)
- パーティーガール(本名:Sienna Fowler)
【兵種】通信兵 【能力】索敵、通信傍受
23歳、O-型、アメリカ人。
南カロライナ出身の若い女性。セクシーで自分の魅力に自信を持っており、プールサイドバーで開放的にふるまう姿は多くの男性を魅了してやまない。通信兵としての技量についても強い自信を持つ彼女だが、その技術がこの若さでどのようにして身についたのかは一切語らず、チームの中でも誰一人知らない謎の一つとなっている。
(CV.慶長佑香)
- ショーナ(本名:Lawrence Kimbala)
【兵種】BC兵 【能力】ウィルス、クリーチャーの利用
39歳、AB型、ジンバブエ人。
ジンバブエで生まれ育った彼は、疫病学者の父と共にエボラ、HIV、腸チフス、コレラ、そして壊死性ブドウ球菌の大発生の研究を行っていた。やがて大学の医学部に進み、卒業後はすぐに軍医の道を選ぶこととなる。物静かでいつも悲しそうな表情をしているように見えるが、それは彼が多くの死を見てきたためである。
(CV.船木真人)
- ツイード(本名:Caroline Floyd)
【兵種】工作兵 【能力】爆発物、トラップ設置・解除
32歳、A+型、イギリス人。
ボーイッシュでプライドが高いお嬢様気質の女性。頭の回転が速く、刺々しい時もあるが非常に口が達者である。かつては英国秘密諜報部員だったが、極秘任務で負傷し、一度は組織から身を引いている。彼女の能力は諜報機関でも高く評価されていたため、アメリカ政府の特殊部隊に所属する事になった。
(CV.宇乃音亜季)
- ウィロー(本名:Marissa Ronson)
【兵種】偵察兵 【能力】潜入、暗殺
31歳、B+型、ネイティブアメリカン。
北米の中部山岳地帯に暮らしていたと言われるクリー族の子孫で、モンタナの特別保留地にて極度の貧困下で育った。特殊部隊の過酷なカリキュラムに対し抜きんでた実力を発揮し、皆から一目置かれる存在となる。自分に厳しく完璧主義で、失敗を許さない。精霊信仰による独特な価値観で、どこか神秘性を漂わせる女性である。
(CV.小池亜希子)
キーパーソン
本作を彩る様々な人物が、ストーリーのカギを握る重要人物として登場。
- レオン・S・ケネディ(Leon S.Kennedy)
バイオハザード2の主人公。
赴任早々遅刻し、ラクーンシティへやってきた新人警官。
実戦経験は乏しいものの、それを持ち前の若さと行動力でカバーする。
(CV.森川智之)
- クレア・レッドフィールド(Claire Redfield)
バイオハザード2の主人公。
音信が途絶えた兄クリスを捜すため、事件当日にラクーンシティを訪れる。
勝気な性格が手伝ってゾンビやB.O.W.が相手でも臆することなく立ち向かうが根は優しい活発な女子大生。
(CV.甲斐田裕子)
- ニコライ・ジノビエフ(Nicholai Ginovaef)
「U.B.C.S.」デルタ小隊Bチームの指揮官。
優秀な兵士だが、数々の任務で何故彼が唯一の生存者となるのか疑問を投げかける者も多数いる。
(CV.三宅健太)
- ハンク(HUNK)
ロックフォート島で訓練を受け、「ハンク」又は「死神」と呼ばれている以外は実名も含め詳細不明の人物。
アンブレラが展開した過酷な作戦の数々において度々唯一の生存者となったことが由縁でアンブレラからの信頼は厚く、ニコライからはライバル視されている。
(CV.てらそままさき)
関連動画
関連コミュニティ
バイオハザード オペレーション・ラクーンシティに関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目
関連リンク
- 2
- 0pt