バイパーⅡとはSEGAのゲームシリーズ「電脳戦機バーチャロン」に出てくるバーチャロイドである。
分類上は戦術偵察バーチャロイド(TRV)となる。
新兵器VRも開発の迷走から逃れる事は出来なかった
バーチャロイド開発計画によって実用化、配備されたMBV-04テムジンによる実戦行動は
従来の常識を遙かに超えた超高速戦闘が可能となったが、同時に戦況、特に最前線の
状況把握が極めて困難になる、と言う問題が発生した。
この問題解決のためバイパーシリーズが開発されることとなったが、その過程は
紆余曲折することになった。
最前線での偵察行動を行う、と言う任務を遂行するためにテムジン以上の機動性と
跳躍を含めた空中飛行能力が求められた。この時点でバイパー系の装甲は必要最低限まで
削られた。また前線に立つことで戦闘に巻き込まれることを考慮して武装は一撃離脱攻撃に
最適化したものを搭載することになった。
順次配備されたバイパーだがその後異変が起こった。演習中の機体が事故により消失、
残骸が殆ど残らない事態となった。その中で唯一残ったボイスレコーダーを解析した結果を元に
忍耐強いテストが行われた。
原因は高出力化したジェネレーターが常に制御系を圧迫し、優れたパイロットが操縦すると
リミッターを遙かに超える出力を処理できずに逆流、制御系どころか機体すら破壊する
構造的な欠陥だった。 この改善は場当たりな対処では無理なため抜本的に行われた。
かくして改修された機体はバイパーⅡと命名された。背部に装備されたバインダーと
機体の強化が施されたが、高出力エネルギーの逆流現象は解決できていない。
しかし余剰出力をバインダーから放出することで紡錘フィールドを発生させ
慣性飛行による体当たり攻撃に転用することに成功した。
この荒っぽい攻撃方法は事故によって殉職したパイロットが最後に残した言葉
「SHE'S LOST CONTROL!!」をとってS.L.C ダイブと名付けられた。
ちなみにこのS.L.C.ダイブ、ロケテ中(このときはバイパーIIでなくバイパーαとバイパーβだったらしい)に謎のフリーズ現象に襲われたのが元ネタだとかそうじゃないとか。
ゲーム内だと?
紙装甲、高機動を地で行く機体。ライデンのレーザーを2hit喰らうと即死。間違ってしゃがみ攻撃にレーザー併せられると確実に即死というぐらいに。武装としてもRWは牽制に便利なビームバルカン、LWは面制圧と高いホーミング性能を持つ7WAYミサイル、CWは弾速、ホーミング性能、威力共に高いホーミングビームとなっていて、相殺性能を持つ武器が一つも無い。そのため敵の攻撃を回避しつつちくちく削ってホーミングビームをたたき込むという非常に上級者向けのVRとなっている。特殊動作で全ゲージMAX時ジャンプ頂点で前+CWで完全無敵の特攻攻撃S.L.C.ダイブを繰り出す事が出来るが、無敵とはいえ近接扱いでガード可能であり、さらにはタイミングを合わせてジャンプすると回避される+地面に衝突してS.L.C.ダイブ終了→近接攻撃確定など、外せば最悪な結果が待っている。特にライデン相手にガードされた日にはもれなくCWが待ってます…。
地上でもそれなりに速いように見えるが実は横ダッシュが遅い。その為一部機体のしゃがみ攻撃が地上ダッシュでかわせないという弱点を持ち、代わりに空中の移動性能がかなり高く、相手の近くをジャンプで翻弄しつつジャンプCW、ジャンプLW、S.L.C.ダイブのどれかを当てていくというのが基本スタイルとなる。ダッシュすればCWかS.L.C.ダイブ、ジャンプすれば7WAYミサイルが確定でHitしてダウン、また同じような3択に持ち込まれるという酷いループゲーとなる。そして近接も判定、振りともに悪い機体では無く、戦えるレベル。ただし紙装甲なだけにガーキャンにはご注意を。
得意としているのは圧倒的にベルグドル。7WAYミサイルでほぼ確定ダウンを取れるために直上3択の利きがすさまじく、ダウンさせればほぼ勝ち確定である。そしてバル・バス・バウも何故か威力の+補正が付くためにうまくいけば開幕7秒で沈める事が出来るなど、どちらかと言えば有利な機体。但しマインやリングレーザーによる牽制・相殺能力が高く空中での機動力も侮れない為、ゲージで不利な状態で逃げ回られたりなどすると逆にこちらが苦しくなる場合も多い。
不利側が付くのがライデンとドルカス。ライデンは200m以内でジャンプすればもれなくしゃがみバズーカに打ち落とされる運命だし、ドルカスもしゃがみファランクスとしゃがみハンマーの圧倒的な制空権でダメージソースである空中戦に持ち込むのが非常に難しい。さらにはライデンは前出の通りCWが多重ヒットすれば即死してしまうなど事故確立も高く、難しい相手である。
派生機体
スピンオフ小説「One-Man Rescue」ならびに「FRAGMENTARY PASSAGE」では飛行ユニットを装着することで飛行形態になるバイパー540という機体が登場する。これが後にサイファーに発展する。(Ζガンダム→リ・ガズィの逆パターン)
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関連項目
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