バウンサーとは、
- 用心棒の英名。欧米のバーやクラブなどで見受けられる。
- PlayStation 2用のテレビゲーム。
- みずたまことによる漫画。
- ゆりかごに近い動きをするベビーチェアの一種。
- PSO2のクラスの一種。
- 遊戯王OCGのカテゴリーの一種。
- パワプロアプリやサクセススペシャルの役割の一種。
である。ここでは2.について記載する。
概要
2000年12月23日に発売された、スクウェアとドリームファクトリーによる、シネマティックな3Ⅾ格闘アクションロールプレイングゲーム。
酒場「FATE」のバウンサーである三人が、巨大企業「ミカド・グループ」にさらわれた少女を助けるため奮闘する。
発売前からハード性能を生かした美麗なグラフィックで注目を集めていた。
世界初の5.1chサラウンド対応ゲームであり、日本語音声のほか英語音声も収録されるなど音響面でのこだわりが強い。
メインモードであるストーリーモードのほか、1人から4人まで参加できる対戦モードや体力が続く限りどれだけ多くの敵を倒せるかを競うサバイバルモードが収録されている。
ストーリーモードではイベントごとに三人の操作キャラクターを選ぶ。戦闘が終わると手に入るポイントを割り振って攻撃力や体力を強化したり技を覚えたりできる。
評価
キャラデザやグラフィック、音楽、対戦が熱いなどの評価点はあるものの、
- 動きがもっさり気味。
- カメラワークをはじめとした操作性が悪い。
- ストーリーモードのボリュームがない。資料集には結構ボツキャラがいるので当初の予定ではもっと長かったのかもしれない。
- ロード画面では操作キャラクターのバックボーンが文章で語られるのだが表示時間中に全文を読むのは難しい。
- 投げはモーション中に障害物に接触すると中断される。
- ジャンプができない。
- 階段でダウンすると一気に上から下まで滑る。
- 一番育っているキャラを基準に敵も強化されてゆく。なので1人を突出させて育てていると他の2人があっという間にやられる。
- ボタンの押し込み具合によって弱攻撃と強攻撃に分かれるが、匙加減が微妙。
- デフォルトで設定されている音声が英語音声のため、日本語音声を楽しみたいユーザーは起動する度に設定し直さなければならない。
- 味方が吹き飛ばされるとよく巻き込まれる。
- 味方CPUが頻繁に案山子状態になるなどあまり仕事をしない。
- ガードは重要だが多用しすぎるとガードブレイクされ、その戦闘中ガードすることが出来なくなってしまう。なおガードの耐久値は確認できない。
- 3周目以降はラスボスの難易度が跳ね上がる。
など不満点がそれらを覆い隠すほど多かったため早期に値崩れを起こし、PS2時代のゲームショップのワゴンコーナーの常連の一つとなってしまった。
評価は否よりの賛否両論。ハマる人は本当にハマるが、本作でスクエアを見限ったという人も。
本作でゲームプランナーを務めた高井浩氏は後年、アシスタントディレクターを務める『ファイナルファンタジーXIV』の第12回プロデューサーレターLIVEにおいて、これまで手掛けてきた作品として本作が挙げられた時、居合わせた吉田直樹氏とともに自虐的な笑いを見せている。(参考リンク)
主なキャラクター
FATE
シオン・バルザード 日本語CV:櫻井孝宏
主人公。一年前バウンサーになった17歳の少年。『キングダムハーツ』のソラと『ファイナルファンタジーⅦ』のクラウドを合わせたような見た目をしている。とある事件がきっかけで心を閉ざしがち。鈍感なところがある。
ヴォルト・クルーガー 日本語CV:郷里大輔
ジーパンと革ジャケに身を包んだいかつい男。ミカドグループでSPをしていた過去がある。
コウ・レイフォー 日本語CV:中尾隆聖
顔含め全身に刺青がほとばしる青年。リーチが長いのでストーリーモードで使用する三人の中では特に使いやすい。
ドミニク・クロス 日本語CV:柚木涼香
15歳の天真爛漫な少女。雨が降りしきる路地裏でシオンに拾われた。
ミカドグループ
ドゥラガン・C・ミカド 日本語CV:若本規夫
現ミカドグループ総帥。ドミニクの兄でもある。シオンとは同門。愚民への復讐のため非道な実験に手を染める。
無月 日本語CV:上田祐司
ドミニクをさらった戦闘狂。壮絶な最期を遂げる。
エキドナ 日本語CV:笹木綾子
ヴォルトと因縁がある奇抜な格好をしたカポエイラ使い。胸のプルプルは必見。
カルディア・オーキッド 日本語CV:高島雅羅
ドゥラガンの側近で、シオンの元恋人。事故で死んだかと思われていたが……。キャラクターデザインを担当した野村哲也氏のお気に入り。アナザーコスがエロい。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
- 1
- 0pt