バゴ(Bago)とは、2001年生まれのフランスの競走馬・種牡馬である。
概要
父Nashwan、母Moonlight's Box、母父Nureyevという血統。
父ナシュワンは3歳で無敗のまま英2000ギニー、英ダービー、エクリプスS、キングジョージを制した活躍馬。
母ムーンライツボックスは骨盤を痛めて不出走だったが、その母Coup de GenieはGI2勝を挙げ、伯父には競走馬としても種牡馬としても活躍したMachiavellianがおり、遡るとNatalma(Northern Dancerの母)に行き着く良血馬で、バゴの後にもMaxios(イスパーン賞、ムーラン・ド・ロンシャン賞)を出す優秀な繁殖成績を挙げた。
母父ヌレイエフは競走馬としては振るわなかったが種牡馬として活躍した。
本馬はフランスの名門オーナーブリーダーであるニアルコスファミリーによって生産所有され、ジョナサン・E・ピーズ調教師に預けられた。全レースでティエリ・ジレ騎手が騎乗した。
競走成績
2歳時はデビューから2連勝し、続くシェーヌ賞(GIII)も勝利すると、クリテリウム国際(GI・1600m)では単勝1.4倍の人気に応えて6馬身差で圧勝した。
3歳時はマイル戦のプール・デッセ・デ・プーランを目標にしたが、ウイルス感染症の影響で調整が狂い、自重してジャン・プラ賞(GI・1800m)に出走することになった。7ヶ月の休み明けだったが1番人気に支持され、Caciqueに3馬身差を付けて勝利した。続くパリ大賞典(GI・2000m)でもCaciqueを半馬身差で破った。
本馬はここから中距離路線を目指し、英インターナショナルS(GI・10f56y≒2063m)に出走したが、既にGI4勝を挙げていた5歳馬Sulamaniの1馬身半差3着に惜敗し、デビューからの連勝は6で止まった。更には凱旋門賞を目指して出走したニエル賞(GII)でもValixirの3着に敗れた。
迎えた凱旋門賞は単勝1番人気の当年英ダービー馬North Lightが5.5倍という混戦模様で、本馬は6番人気タイとなった。直線入り口ではまだ中団だったが、最後の直線で牝馬Cherry Mixが抜け出した後をついて鋭く抜けると、そのまま同馬を半馬身差で差し切って勝利した。勝ち時計2:25.0は当時のレースレコードだった*パントレセレブルの2:24.6に次ぐ優秀なものだった。
3歳時はこれが最後の出走となり、カルティエ賞最優秀3歳牡馬を受賞した。
4歳時は、初戦のガネー賞(GI・2100m)でPrideをクビ差凌いで勝利した(Prideは進路妨害で6着降着となった)。しかしアイルランドへ遠征してのタタソールズゴールドカップ(GI・10f110y≒2112m)では前年の愛ダービー馬Grey Swallowの3/4馬身差2着、フランスに戻って出走したサンクルー大賞典(GI・2500m)は*アルカセットの3着、ニューベリー競馬場で代替開催されたキングジョージVI世&クイーンエリザベスダイヤモンドSではAzamourの3着と、勝ちきれずに上半期を終えた。
休養を挟んで秋は凱旋門賞から始動し、ここでは鋭く追い込む競馬を見せたもののこの年の愛ダービー馬Hurricane Runの3着に敗れ、連覇は達成出来なかった。このレース後にJRAに購入され、ブリーダーズカップとジャパンカップに出走して引退することとなった。
しかし、ブリーダーズカップ・ターフ(GI・12ハロン)では道中前が壁になるなどスムーズさを欠き、先に抜け出したShiroccoの4着。ジャパンカップではハーツクライをハナ差下してレコード勝ちした*アルカセットの8着と生涯最悪の着順に終わり、これを最後に引退した。通算16戦8勝(うちGI5勝)。
古馬となって勝ち切れたのはガネー賞のみであったが、1着馬との着差は最大でもジャパンカップの4馬身3/4差と、パフォーマンスは割と安定していた。
種牡馬成績
引退した本馬は予定通り日本で種牡馬入りし、日本軽種馬協会で供用されることとなった。1年目に102頭の牝馬を集めた後は2年間40頭台で推移し、2009年には21頭にまで落ち込んだが、この年にデビューした初年度産駒に菊花賞馬ビッグウィークなどがいたため、2010~11年にかけては再び上昇を見せた。
その後は産駒が伸び悩むと交配数が落ち込み、重賞級の馬が出ると上がるというように頻繁に上下しているが、クロノジェネシスの活躍が大きな後押しとなったのか、2019年からは3年連続で100頭を超えるなど復活。ただ年齢もあってか2023年からは2年連続で10頭台と大きく落ち込み、産駒トータルクラリティが新潟2歳Sを勝つなどしていた2024年に引退が発表された。引退後も引き続き日本軽種馬協会で功労馬として繋養される。
血統表
| Nashwan 1986 栗毛 |
Blushing Groom 1974 栗毛 |
Red God | Nasrullah |
| Spring Run | |||
| Runaway Bride | Wild Risk | ||
| Aimee | |||
| Height of Fashion 1979 鹿毛 |
Bustino | Busted | |
| Ship Yard | |||
| Highclere | Queen's Hussar | ||
| Highlight | |||
| Moonlight's Box 1996 鹿毛 FNo.2-d |
Nureyev 1977 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
| Natalma | |||
| Special | Forli | ||
| Thong | |||
| Coup de Genie 1991 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
| Gold Digger | |||
| Coup de Folie | Halo | ||
| Raise the Standard | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Natalma 4×5(9.38%)、Nearco 5×5(6.25%)、Native Dancer 5×5(6.25%)
代表産駒
- アクティビューティ (2007年産 牝 母 ファンドリオボッコ 母父 *ワッスルタッチ)
- オウケンサクラ (2007年産 牝 母 ランフォザドリーム 母父 *リアルシャダイ)
- ビッグウィーク (2007年産 牡 母 タニノジャドール 母父 *サンデーサイレンス)
- トロワボヌール (2010年産 牝 母 チューニー 母父 *サンデーサイレンス)
- クリスマス (2011年産 牝 母 アラマサスナイパー 母父 ステイゴールド)
- タガノアザガル (2012年産 牡 母 ライアメロディー 母父 アドマイヤベガ)
- コマノインパルス (2014年産 牡 母 コマノアクラ 母父 フジキセキ)
- クロノジェネシス (2016年産 牝 母 クロノロジスト 母父 *クロフネ)
- ステラヴェローチェ (2018年産 牡 母 オーマイベイビー 母父 ディープインパクト)
- トータルクラリティ (2022年産 牡 母 ビットレート 母父 スペシャルウィーク)
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関連項目
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