「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」とは、山田風太郎原作の小説『甲賀忍法帖』をせがわまさきが漫画化した作品である。
概要
原作の『甲賀忍法帖』は、故・山田風太郎の手による「忍法帖」シリーズ第一作。
現代の様々な作品においても散見される「超人的能力者同士による団体戦」という構図を広めた作品であるとされる。
2003年~2004年に『ヤングマガジンアッパーズ』(講談社)で連載された。全5巻(漫画文庫は全3巻)。2005年、GONZOによってアニメ化された。
その後にパチスロとしてリリースされるなど、現在でも人気は高い。
タイトルの「バジリスク」とは、西洋に伝わる石化の魔眼を持つ怪物。弦之介と朧、二人の主人公それぞれが瞳に絶大な力を宿す(後述)事から来ている。
また、同小説を原作に実写映画化もされた(「SHINOBI」)が、あまりに色々な点でかけ離れているためにファンからは黒歴史として扱われている。
長年の因縁を持つ忍の一族同士の争い、そして宿命の中で翻弄され引き裂かれる個人の哀しみと想いを描いた伝奇物語。
ストーリー
それぞれは源平の昔より数百年の対立、更にはかつて伊賀を見舞った悲劇の際に起きた行き違いがもとで互いを憎しみ合う間柄であった。しかし二つの里の全面戦争を危惧した初代服部半蔵が取り持った「不戦の約定」により、互いの関係はとりあえずの平和に収まっていた。
甲賀・卍谷の里頭領、甲賀弾正の孫にして甲賀最強の瞳術使い、甲賀弦之介。
伊賀・鍔隠れの里頭領、お幻の孫にして、神秘の目を持って産まれた娘、朧。
危うげな平穏の中で二人は恋仲となり、互いの里の和睦を願い、祝言の準備を整えていた。
時同じくして、徳川家では後継者問題が噴出。
愚鈍な兄・竹千代と聡明な弟・国千代を支持する者同士の争いが激化しつつあった。
これを終息させるため、大御所・徳川家康は南光坊天海の発案により「伊賀と甲賀の忍同士を争わせ、その勝者の陣営により世継ぎを決定する」事を決める。
ここに、甲賀と伊賀の「不戦の約定」は解かれ、双方10名ずつ忍者を選出しての10対10の忍術による殺し合いの幕が切って落とされたのである。
登場人物
甲賀組十人衆
- 甲賀弾正 - CV:小林清志/羽多野渉(若い頃)
- 甲賀卍谷衆の頭領。
弦之介の祖父にあたり、若い頃の姿は弦之介に良く似ている。武器は毒を塗り込んだ針。老いてはいるが力は衰えてはおらず、天井に張り付いたりもできる。 - 若い頃は伊賀に攻め入った織田の足軽たちを針による攻撃で瞬殺したり、火縄銃の弾丸を刀で弾いたりと、忍としての高い実力を見せていた。
- 伊賀との和睦を成し遂げようとする弦之介に対し「青二才が」と言い放ったが、かつては愛し合ったお幻と共に自分が和睦を果たせず終わった苦い経験あってのことである。
- 甲賀弦之介 - CV:鳥海浩輔
- 弾正の孫。甲賀卍谷衆の次期頭領。
伊賀の朧とは幼い頃に引き合わされて恋仲となり、互いに和睦の為に尽力していた。
実力は勿論のこと、人格的にも優れており、里の者からは慕われている。
不戦の約定が解かれた事を当初は知らぬまま伊賀鍔隠れの里を訪れていたが、約定破棄を告げられても動じる事なく、あくまでも冷静に応じた。 - 唯一にして必殺の能力は「瞳術(どうじゅつ)」。
天膳曰く「彼奴の瞳術、あれぞ無双の必殺忍法。あれは彼奴に向かって害意を抱き、仕掛ける者のみ自滅を強いる幻惑の技」。
弦之介の瞳を見た者は互いに殺し合い、あるいは自らの命を絶ってしまう。目を逸らそうとしても金色の閃光が放たれているために衝動的に見てしまう。
原作小説では「一種の催眠術であったといえよう。見まいと思っても、目が、弦之介に吸引されるのだ。一瞬、弦之介の目に黄金に火花が発する」。 - 伊賀を去った後、駿府にて家康(または服部半蔵)に真意を聞きに行こうとしたり、刑部たちに「甲賀も伊賀も人に変わりはない」と語るなど、約定が解かれた後も争いはしたくなかったようだ。とは言え襲いかかってきた伊賀の忍を容赦なく返り討ちにしており、敵と決めれば容赦はしない。
- 地虫十兵衛 - CV:伊丸岡篤
- 四肢が無く、頭と胴体のみの奇異な姿の忍。そのため、普段は駕籠で移動する。
- 超高精度な占術が得意。その術は駿府へ向かった弾正を「凶」、将監に「水難」の相を出し見事当てるなど、百発百中だったようだ。この他には劇中で語られていないが、事の先読みができることから甲賀の重要な戦力であったとも言える。
アニメでは思慮深い一面が描かれ、お胡夷と仲が良い所が描かれるなど深みが増している。 - 伊賀の忍も追いつけぬほどの高速移動が可能な「蛇腹」を装備している。手足が無いため無防備と思われるが、尻尾のような金属部でクナイを弾き返すなどの技も披露した。
さらに一瞬で相手を確実にしとめる槍の穂を体内に仕込み、舌を使って繰り出す。言葉通り一撃必殺なため「この隠し技が敵に知られておれば俺も百年目じゃが、知った時には相手が百年目じゃ」と自ら言っていた。 - 風待将監 - CV:千々和竜策
- 手足は細長く、額には赤い小さい目が光り、背中は丸くふくらんでいて蜘蛛を思い起こさせる。
- 体内に貯めてあるニカワの100倍以上もの粘りを持った痰を相手に放つ術を持つ。その術によって伊賀十人衆の何人かが術を封じられた。また、ただ口から飛ばすだけではなく、歯の隙間から発射して蜘蛛の巣状にして相手を封じ込める。
一方、自らの汗で自分には被害がなく、放った痰の上を自由に移動できる。これによって奇襲を仕掛けてきた蝋斎、念鬼、小四郎を討ち取る寸前まで追い込んだ。 - 霞刑部 - CV:北川勝博
- 大柄で体中の毛がなく、一切の武器を持たない巨体の怪力男。
短気な性格で伊賀が卍谷へ攻め入ってきた後、すぐに伊賀へ討ち入ろうとして止められたり、弦之介の考えに対して得心できずに「なまぬるい!戦は先手必勝じゃ!」と豹馬に言った。
アニメでは父・霞蓮部の仇として伊賀を憎んでいるという設定が追加された。 - 形部の術は全裸になることで壁や地面に溶け込むことができるという隠形術。
原作小説では「水母(クラゲ)のようなものがのびちぢみしている。しだいに壁面に盛り上がってきて、はだかの人間らしいかたちが、朦朧と浮き出してきた。寒天色の皮膚をした、毛の一本もない大入道の姿が」とある。
このくだりから迷彩服の様に色をその場所と近くするのではなく、透明な液体の様になって周囲と同化するものと思われる。 - 鵜殿丈助 - CV:北川勝博
- 忍者とは思えぬ丸々と太った体をした男で、かなりの女好き。節操がなく、伊賀者である朱絹を口説いたり、お胡夷の尻を撫でたりと、弦之介ですら手がつけられぬ程。
だがお調子者な性格とは裏腹に洞察力は鋭く、また戦闘力は想像できないほど高い。劇中では蝋斎、朱絹と互角かそれ以上の戦いをした。 - 術はまさにその体にあり、ボールの様に丸まったり、刀をも自身の肉で挟み込むことができる。
一度は蝋斎に頭ごと割られたかの様に見えたが、頭を沈め攻撃を吸収し「骨無しのバケモノが!」と言わしめた。伊賀に行った際には座敷牢に閉じ込められるも、わずかな隙間をスッポリと抜けたり本当に骨が無いような芸当を見せた。 - 如月左衛門 - CV:上田陽司(現:上田燿司)
- お胡夷の兄で、目が糸の様に細い。特徴のない顔立ちで、印象に残らない男。少し目を離しただけで顔かたちの記憶が曖昧になるほど無個性。
- 忍法は変化の術。泥に死人の顔を押し付けて作った型に顔をつけることによって、誰にでも化けることができる。声も男女問わず自由自在に真似出来る。
この能力によって多くの伊賀衆を倒しており、何気に劇中では一番活躍した。夜叉丸に天膳の声色を使い不戦の約定が解かれたことを聞き出したり、仲間に化けて伊賀衆を討ち取るなど、功績はまさにMVP。また序盤では刑部との連携による活躍もあり、かなり相性が良い。 - 室賀豹馬 - CV:宮林康
- 甲賀の重鎮であり参謀。盲目だがその代償として、聴力が常人を遥かに超えるほど発達しており、まるで目が見えている様な動きをする。
弦之介に瞳術を仕込んだ師匠であり、血筋では叔父にあたる。 - 性格はまさに冷静沈着。卍谷に天膳たちが攻め入った後、取り乱さずに冷静に事の究明をはかった。一方で甲賀と伊賀の和睦も受け入れていた様で、弦之介を器のある甲賀の頭領として惚れている。
- 豹馬のもっとも注目するべき点はその術にある。盲目であるはずの目が夜になると開き、その目からは弦之介と同じく金色の閃光を放ち、害意を抱く者を自滅に追いやる。
原作小説ではこの瞳術の名が「猫眼呪縛(びょうがんしばり)」と称されている。弦之介と同じく「必殺無双の忍法」であるが、目の見えない敵には全く効力が無い。 - 陽炎 - CV:早水リサ
- 忍者とは思えぬ顔立ち・服装の美女。湧き出る蜜のような色気を持つ。
甲賀では弾正・弦之介につぐ家柄で、弦之介を強く想っていた。しかし後述する体質によって決して結婚できないため、朧への嫉妬と憎悪は深い。 - 一見、なよやかな手弱女だが恐るべき術はその息。
女としての情が高ぶる時、吐息が毒に変わり相手を殺す。この術は母親譲りで、陽炎を生む為に父となった男達は情事の最中にことごとく死んでいる。この恐ろしい術があるにも関わらず、甲賀には婿になりたい男が山ほどいるらしい。 - この毒の吐息以外にもアニメ版では天膳の放った卍手裏剣を弾いたり、お幻の鷹にクナイを放つなど、忍者としての戦闘力はあるようだ。
- お胡夷 - CV:木村はるか
- 左衛門の妹。童顔で豊満な胸だが体つきは筋肉質で男勝り。その鍛えられた身体により木と木を素早く移ることも容易。
十兵衛とは茶飲み友達で、刑部とも仲が良い。また「あにさま」こと左衛門とは仲が良く、兄に向ける以上の愛情を向けている。 - 戦闘力はそれほどでもなく、初手で蓑念鬼に敗北、甲賀衆の情報を聞き出す為に捕らわれの身となってしまう。
しかし真の術はその肉体にあり、肌と肌を触れ合わせることで、蛭の様に相手の血を吸い取って仕留める。吸血の速度は触れる場所を増やすことで急速に増加する。ただし血を飲む訳ではないので、吸い取った血は嘔吐してしまう。
原作では「豊麗だが、精悍な山の処女であった。忍法のためなら、死をすらおそれぬ。まして、処女が何であろう」と、覚悟と共に術を相手に浴びせようとする様がつづられている。
伊賀十人衆
- お幻 - CV:京田尚子/沢城みゆき(若い頃)
- 伊賀鍔隠れの頭領。伊賀者からは「お幻様」「おばば様」と呼ばれる。
皺だらけで小柄な老婆で、歯は二本しか残っておらず、一見すると恐ろしげに見える。しかし若い頃はかなりの美人。 - 弾正とはかつて愛し合い、二つの里の和睦を願っていたが、祝言の直前に織田信長による伊賀の里への侵攻を受け、更にそれに乗じた甲賀衆の裏切りに会い、果たされる事はなかった。
鷹の使役を得手とし、肉体も頑健で身体能力も高い。また公式ファンブックによると、伊賀鍔隠れの忍者たちに術を仕込んだのはお幻であり、ありとあらゆる忍法が使え、天膳が一目置いていたらしい。 - 朧 - CV:水樹奈々
- お幻の孫娘で、鍔隠れ衆次期頭目。
弦之介と恋仲にあり、甲賀と伊賀のの和睦を強く望んでいる。
忍術、体術はからっきしな上、その天然すぎる柔らかな人柄が忍としては不向きな女性。体力に至っては祖母のお幻にも負けてしまう。 - しかし彼女の瞳に宿す「破幻の瞳」こそは、対象を見つめただけでその忍術の発動を強制的に止めてしまうという、脅威の能力を誇る。弦之介・豹馬の「瞳術」と並ぶ、作中最強能力の一角。
- 伊賀と甲賀の対決が避けられないものとなった時、お幻から渡された「七夜盲の薬」を使って一時的に盲目となり、自らの瞳を封じてしまう。これは弦之介を愛するあまり、仲間である伊賀衆の忍術を打ち消してしまうのを避けようという苦渋の判断だった。
- 夜叉丸 - CV:矢薙直樹
- 端正な顔立ちの少年。若いながら実力は高く、風待将監との御前試合で鍔隠れの里を代表して戦った。
しかし経験の浅さ故か迂闊な面もある。蛍火とは恋人同士だが、複雑な乙女心にはやや鈍感。 - 使う得物は女の髪をより合わせ、秘伝の獣油を染み込ませた糸の「黒縄」。岩や刀を容易く両断するこれを、指先ひとつで自在に操る。
駿府城での将監との戦いは同等の戦力を見せつけた。しかし天膳の声色を使ってきた左衛門に「不戦の約定」が解かれたことを喋ってしまう。 - 小豆蝋斎 - CV:青野武
- 異様に頭部の長い小柄な老人。攻撃的な面もあり、手が早い。どうやら服装は派手な物が好みらしい。
アニメでは茶目っ気がある所が描かれ、しゃっくりが止まらない朧を念鬼と共に物陰から飛び出して驚かせていた。 - 手足を自在に伸縮する事が出来、縄のように巻き付けて使用する事も可能。鵜殿丈助との小競り合いの際には互いを「骨無し」と罵り合った。
人別帳の争奪で丈助と戦闘になるがほぼ同等の戦いを繰り広げる。また甲賀卍谷に天膳たちが現れたときは甲賀側に持ち技で戦力を見せ付けた。 - 薬師寺天膳 - CV:速水奨
- 伊賀の里の副頭目。サイドのぴょろり毛が特徴。
冷酷にして狡猾な策謀家であり、伊賀繁栄の為、甲賀殲滅の為ならば手段を選ばない男。阿福と内通してルール違反を犯してでも勝利を掴もうとし、その毒牙は弦之介を慕う朧にさえ向けられる。 - その能力は「不老不死」。一見30代に見えるが実は170年あまりを生きており、老人である蝋斎が幼少の頃から姿が変わっていない。お幻の「若い頃の思い出」でも同様。
さらにその死因が毒であろうと刃物であろうと、短時間で蘇生してしまう。その能力はすさまじく、たとえ首を落とされようが、くっつければ時間をかけて復活してしまうほど。これにより相手の能力を把握し、復活してから殺害に及んでいる。
『また天膳殿が死んでおられるぞ!』はもはや名物で、アニメCDでは完全にネタにされていた。どこのケニー・マコーミックだ。 - 雨夜陣五郎 - CV:魚建
- 伊賀の参謀役。小柄で水死体のような灰色の肌をした中年の男。
- あまり戦闘には向かないようだが、その本領は暗殺に発揮される。
塩に触れると体が溶け、水を浴びると元に戻るという、ナメクジのような特異体質の持ち主。主に脱出や暗殺に使うようだが、周囲の条件次第では非常に恐ろしい能力へと変貌する。
不戦の約定が解かれた事を知らないまま伊賀鍔隠れにやってきた弦之介を暗殺しようとするも、朧に見つかり「破幻の瞳」で見られて術が解けてしまう。約定の破棄について知らない朧にそのまま反省を促されて放置され、大いに苦しむ羽目に。 - 筑摩小四郎 - CV:羽多野渉
- 天膳傍付きの忍。戦闘力は鍔隠れの里でもかなり高い方にある。
朧とは幼い頃より共に育ってきており、彼女に主従や幼馴染み以上の好意を寄せている。原作ではあくまでも「仕えるべき姫」として相対していたが、漫画およびアニメでは片恋がより強調されている。
あくまでも天膳の従者的な位置にあるが、天膳が朧を手籠めにしようとした時には朧の悲鳴に耐えかねて制止しようとした。 - 得物は投擲武器としても用いる大鎌二本と、独特の吸息によって発生させる真空刃・かまいたち。前者の戦闘力もさることながら、かまいたちは不可視である為に見極める事が極めて困難。
- 蓑念鬼 - CV:内海賢二
- 全身毛むくじゃらの男。短気で好戦的、かつ好色。コミカルな見た目とは裏腹に、その能力は折り紙付き。
- 全身の体毛を自在に操る事が出来、触腕のようにも針のようにも扱う事が出来る。また伸縮も自在で、木々の間を飛び回り、投げつけられた苦無を受け止めたりと、かなり自由度が高い。
不戦の約定が破られた事を知らないお胡夷を捕らえることに成功し、人別帳に記載された甲賀衆の術を尋問すべく、鍔隠れの塩蔵に監禁した。 - 蛍火 - CV:沢城みゆき
- くの一。忍としてはまだ幼く、言葉や行動には残虐性が垣間見える。常に白蛇を連れている。
夜叉丸とは恋人で、駿府に向かった夜叉丸からは土産を買ってくる約束をする、朧を引き合いに出されて機嫌を悪くするなど、年相応の少女の顔を見せた。 - 幻術を得意とし、小動物や虫を使役する術に長ける。召喚した蝶の鱗粉によって将監の技を封じた。更に駿府へと向かう途中で蛇を用いて弦之介に罠を仕掛け、一時的に盲目にすることに成功した。
- 朱絹 - CV:渡辺美佐
- 朧の身の回りの世話役のくの一。色白で妖艶な美人で、朧の心痛にも一定の理解を示している。
戦いが進むにつれ、盲目となった小四郎の世話をするうちに特別な感情を抱くようになる。しかし皮肉にも、彼女の存在が小四郎の運命を決める事になる。 - 皮膚から血液を吹き出して敵の目を眩ませる特異体質。この体質は、原作小説では「ウンドマーレー」として紹介され、自分にコナをかけてきた丈助をこの術でやりこめた。
また道中では刑部の隠形術に対して血を浴びせかけ、透明化を無効化して討ち取る手がかりを作った。
その他の人物
- 徳川家康 - CV:大平透
- 徳川幕府初代将軍。大御所。
既に高齢であり、天海僧正と共に跡継ぎ決めを忍者同士の殺し合いで決めようとしている。 - 柳生宗矩 - CV:若本規夫
- 徳川家の剣術指南役。隣国に潜んでいた忍者達の超人的能力を偉そうに恐れた。
- 南光坊天海 - CV:麦人
- 徳川家のブレインにして「殺し合い(忍者という捨て駒を活用した跡目争いの終結)」の発案者。
この本を読んだ読者の九割以上はこいつに恨みを持つはず。山田風太郎の他の著作にも登場する。 - 四代目服部半蔵 - CV:立木文彦
- 徳川家お抱えの忍者、服部一族の四代目頭領。初代が結ばせた「不戦の約定」を解いた。
本人も約定を解いてはならぬと将監と夜叉丸の御前試合を見て理解したが、配下である以上、家康には逆らえなかった。 - 初代服部半蔵
- 甲賀と伊賀の争いを避けるため、「不戦の約定」を結ばせた人物。弾正とお幻の知己でもあった。
- 織田信長
- かつて「天正伊賀の乱」において伊賀の里に攻め入り、討ち滅ぼした張本人。この一件が少なからず物語の始まりに関わっている。
- 服部響八郎 - CV:杉田智和
- 四代目半蔵の養子。指で双眼鏡の形を作り、遠くの物を見る偵察術「遠見の術」を使用する。何を喋っているかも口の動きを見て理解することができる。
- 阿福 - CV:斉藤貴美子
- 竹千代の乳母。後の春日局。
伊賀衆、ひいては竹千代の勝利のため、ルール違反をして天膳に助勢する。 - 竹千代 - CV:あかいとまと
- 二代将軍・徳川秀忠の長男。乳母である阿福に養育された。吃音でぼんやりした性格。後の三代将軍・徳川家光。
- 国千代 - CV:小池いずみ
- 二代将軍・徳川秀忠の次男。実母であるお江与の方に養育された。利発で聡明な性格。後の駿河大納言・徳川忠長。
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