バスクリンとは、
概要
バスクリンのルーツとなるのは、1897年に津村順天堂(現在のツムラ)が販売した「浴剤中将湯」である。その名の通り、更年期障害による症状の緩和のための婦人薬である「中将湯」に使われる生薬を使用したもので、発汗性に優れたものだった。
しかし、夏場ではあまり売れなかったことで、温泉成分と香りの成分を配合した入浴剤として「バスクリン」が1930年に発売された。
1960年頃より団地が出来るようになり、銭湯から家庭での入浴が主流になると、バスクリンの売り上げも急激に上がるようになった。それ以降、入浴剤の代名詞としてもバスクリンの知名度は不動のものとなった。
しかし、販売元のツムラはバブル経済時の多角経営が元で業績が悪化、さらに創業者一族による背任事件によって倒産の危機を迎えた。
そこで、第一製薬からの経営人材の応援をもらい、事業整理を行うこととなった。その結果、漢方などの医薬品事業と日用品事業によるシナジー効果が薄いとの判断がされ、分社化を行うこととなった。
2008年に日用品事業(一部の入浴剤を除く)を投資ファンドの支援の下でMBOによって独立、ツムラライフサイエンスとなった。
2010年には社名を「株式会社バスクリン」に変更。
2012年には、全株式をアース製薬が買収、同社の100%子会社となった。同社には入浴剤の競合製品である「バスロマン」があるが、その後はラインナップの消滅や統合などの話は出ておらず、並行して販売されている。
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