バスターガンダムとは、機動戦士ガンダムSEEDにグゥレイトに登場するグゥレイトなディアッカの愛機であるグゥレイトなモビルスーツ。
もしかして→V2バスターガンダム、V2アサルトバスターガンダム
概要
| 型番 | GAT-X103 |
|---|---|
| 頭頂高 | 18.86m |
| 本体重量 | 84.20t |
| 搭乗者 | ディアッカ・エルスマン シャムス・コーザ
|
| 装甲材質 | フェイズシフト装甲 |
| 武装 | ●220mm径6連装ミサイルポッド×2 ●対装甲散弾砲
|
地球連合軍のG開発計画によって造られた5機のガンダムのうちの1機。正式名はGAT-X103バスターであり、他のGAT-Xシリーズ同様劇中でガンダムと呼ばれることは無い。一説によると5機中2番目に製造された機体の模様。
射撃に特化した機体で、その豊富な砲火力によって別のガンダムを援護する運用が想定されていた。1機で散弾、ミサイル攻撃、狙撃をこなせる遠距離戦のエキスパート。両手にリニアレールガンと高エネルギーライフルを装着しており、直結させる事で威力を高められる。特に対艦隊戦はバスターの土壇場であり、作中では多くの艦艇を葬り去っている。地上・宇宙ともに運用可能で、活躍の場を選ばない。
しかし砲撃戦しか想定していないため近接用の武器を一切持っておらず、接近戦に弱い。またビームの減衰率が高い大気圏内では宇宙ほどの高火力に期待できない。射撃機体という特性上エネルギー切れの早さがネックとなるため、武装用にサブジェネレーターを2基、両膝に予備電源を積むことで、フェイズシフトダウンが早まる事をある程度防いでいる。
劇中での活躍
地球軍によって中立コロニー「ヘリオポリス」で開発されていたGの1機。母艦のアークエンジェルへ運ばれていたところをザフトの強奪部隊による襲撃を受け、ディアッカ・エルスマンに奪取される。以降、ディアッカの愛機となる。当初はイザークのサポートに専念しすぎた結果突っ込みすぎる等機体の特性を生かしているとは言いがたい状態であったが、後にバスターの特性を理解し支援機として活躍。
宇宙におけるアークエンジェル追撃戦に幾度となく参加し、ムウのメビウス・ゼロと対峙した。フェイズシフト装甲の恩恵でムウを苦戦させたが、互いに決定打を与えられなかった。アルテミス攻略戦ではブリッツが開いた突破口から要塞内部へ侵入、大いに暴れ回りメビウスを多数撃墜した。この時、撃墜したメビウスがアルテミス司令部に突っ込み要員らが死傷している。
低軌道会戦ではバスターの本領を発揮し、多くのメビウスや艦艇を撃沈。第8艦隊全滅に貢献した。後にも先にもバスターがこれほどの大戦果を挙げたのは低軌道会戦だけである。しかしメビウス・ゼロとの戦闘に気を取られすぎたため地球の重力に捕まり、このまま大気圏内へ降下させられている。
地球に降下したバスターはバルトフェルド隊に編入され、アークエンジェル攻撃に参加する。ところが砂漠地帯に対応していないバスターはレセップス艦上でビームを撃つだけの砲台扱いだった。しぶとく戦い続けるアークエンジェルに痺れを切らしたディアッカは超高インパルス長距離射程狙撃ライフルを撃つが、これがアークエンジェルの足枷となっていた施設を吹き飛ばす結果となり、形勢逆転。バルトフェルド隊敗北の原因を作る大失態を演じてしまった。
その後もバスターは執拗にアークエンジェルを追撃。グゥルに乗り、飛行能力を得たバスターは四方八方からビームの矢を射掛ける。オーブ近海での戦闘ではアークエンジェルのエンジンに命中弾を与え、海へ墜落させる活躍を見せる。
アラスカの防空圏へと逃げ込もうとするアークエンジェルとの戦いでスカイグラスパーと相打ちになり、アークエンジェルに回収され、ディアッカは捕虜となる。その後モルゲンレーテ社で修復されるが、連合軍のオーブ襲撃の際にアークエンジェルを援護するためディアッカが強奪、再び彼の愛機となった。数の暴力で押し寄せるストライクダガー隊を相手取り、ムウのストライクガンダムと協同で防衛線を維持する。強奪され長らく敵同士だった機体がついに共闘した瞬間であった。数多くの戦闘機やストライクダガーを撃墜したバスターだったが連合の物量に押され退却。アークエンジェルに収容され、ともに宇宙へと脱出した。
コロニーメンデルでの戦闘では元同僚のイザークの駆るデュエルと交戦。しかしすぐに戦闘をやめ、イザークの説得に当たった。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦では背景で多数の量産機と艦を落とす活躍をするが、プロヴィデンスとの戦いでドラグーンによるオールレンジ攻撃に翻弄され中破。しかし、その後イザークの乗るデュエルが超高インパルス超射程狙撃ライフルを無理矢理使ってレイダーを撃破している。(スペシャルエディション版ではディアッカがレイダーを撃破。)
連合、ザフト、オーブ、三隻同盟と、劇中の全陣営を渡り歩いた機体となった。
最終的には連合軍に返還されたという説もあるが、詳細は不明。
いわずと知れたグゥレイトな青年。詳細はディアッカ・エルスマン又はグゥレイトォ!!にて。
ヴェルデバスター
OVA『C.E.73 STARGAZER』に登場。型番:GAT-X103AP
アクタイン・インダストリー社を中心とした複数の軍需産業がチームを組み、新型機開発計画を開始。本機はバスターガンダムの実戦データを基にして開発された派生機である。ストライクノワール、ブルデュエルの火力支援を担当する。地球連合軍第81独立機動群「ファントムペイン」に配備され、強化人間シャムス・コーザがパイロットを務める。
外見は胸部や肩アーマーを中心に装甲やスラスターの増加が見られる他、メインカメラ(目)を覆うほど大型化された頭部メインセンサーの保護バイザーが印象的。センサー類の改修により命中精度を上げており、強力な火力支援が出来る。
ライフルとガンランチャーは手持ち武器から肩部の固定装備に移され、新たに「M9009B 複合バヨネット装備型ビームライフル」を2挺装備している。
先端に銃剣が装備されたことで、バスターの弱点であった近接戦闘をある程度カバーしている。2挺のビームライフルを平行に連結することで、長射程のキャノンモードとなる。銃剣はこの際のビーム誘導装置という役割も兼ねている。また最新鋭のFCSを搭載し、複雑な火器管制を可能としている。
劇中の活躍
初登場は2話。蜂起したザフト軍脱走兵の襲撃を受けるキルギスプラントを救うため、ストライクノワールやブルデュエルとともに出撃。プラントの守備隊は劣勢に立たされていたが、3機が到着するや形成逆転。ヴェルデバズターはビーム砲でバクゥ1機を撃破する戦果を挙げ、脱走兵は殲滅された。
次にヴェルデバスターは陸上戦艦ボナパルトの護衛を担当する。ボナパルトの甲板に乗り、機動砲台としてザフト軍を攻撃。バクゥ1機とザクウォーリア2機を撃破し、防衛目標のボナパルトを守りきったが、僚機のブルデュエルが撃破されてしまう。大切な仲間を殺されたシャムスは激昂し、コーディネーターへの敵意を剥き出しにする。
戦いの舞台を宇宙に移したヴェルデバスターはDSSD宇宙ステーション襲撃任務に就き、敵の防衛戦力であるシビリアンアストレイと交戦。火力に物を言わせ、多数のシビリアンアストレイを撃破し暴れまわる。宇宙ステーションにも砲撃を撃ちこみ、かなりの死傷者を出している。しかしシャムスは先の戦闘で同僚を失った事で怒り狂っており、鳴り響くエネルギー切れのアラートに気づかなかった。それが原因で気づいた時には既にフェイドシフトダウン、動けなくなったところをアストレイに包囲され、全方向からビームを撃ち込まれて撃破された。
パイロット:シャムス・コーザ
地球連合軍第81独立機動群ファントムペイン、ホアキン隊に所属する伊達眼鏡を掛けた黒人の青年。仲間の戦死をきっかけにコーディネーターに対する憎しみを強め、仲間の警告を無視し敵モビルスーツを多数撃墜するもフェイズシフトダウンし、最期は「ハ…」と呟きながら蜂の巣にされ戦死した。
ヘイルバスター
『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』に登場。型番:LH-GAT-X103
ヘイルとは「雹」のことで、全身から無数の砲弾を降らす様から来ている。
外見的には膝アーマーなど一部形状が変更され、機体の色は緑主体から黒主体に変わっている。
ライフルとガンランチャーがストライカーパック化され、本体もストライカーパックに対応するよう改修されているため、ストライカーパックに対応した機体と武装を共有することが可能になった。
その他の武装として、肩部ミサイルポッドのカバー部分に「120mm径3連装対艦バルカン砲」が追加されている。
武装以外では、ミラージュコロイドが搭載されたのが大きな特徴。これによって姿を消して索敵を行い、ライブラリアンのデータバンクの情報と照合、その返信に基づいた的確な攻撃を行うことができる。
パイロット:フィーニス・ソキウス
ゲームにおける扱い
スーパーロボット対戦シリーズ
文字通り援護に強い機体となりパイロットの特性もありグゥレイト。
ガンダムVSシリーズ
連合VSザフトシリーズ
中コスト帯のコスト450での参戦となり、完全射撃特化機体で格闘は一切使う事が出来ない。
しかし、格闘で突っ込んできた機体を広範囲に迎撃するガンランチャーによる迎撃力、標準程度の機動力、そして全ての基本となるビームライフルを兼ね備え、射撃機体でありながら接近戦が得意、という仕様でVSシリーズの常識を覆した。
超高インパルス長射程狙撃ライフルの性能は照射系ビームの中で特に強い他、クイックグレイトと言うテクニックもある。
格闘、射撃ボタンにどちらも有用性が高いチャージショットが存在する為、常にボタンを押したり維持したり離したりを適切に管理する必要があり、慣れないうちは指がもげるといわれる独特の操作性が難点。家庭用パッドではさらにしんどい事になる為、ボタン配置をバスター用にカスタムしよう。
当時はディアッカがネタ的な人気が定着した時期でもあり、ガンランチャーが炒飯、CSの散弾砲が大盛炒飯など独特の愛称が付けられていた。射撃CSの超高インパルス~はもちろんグゥレイト!!である。
Ⅰでは相棒のイザークが乗るデュエルガンダムAS(アサルトシュラウド)も人気が高く、この2機でコンビを組んでいた人も多かった。
Iではブースト性能はイマイチな反面、ステップの性能が良好であが、IIではブースト性能が改善されると共にステップが弱体化されてしまった。
ガンダムVSガンダムシリーズ
イージスガンダムのアシストとして登場し、グゥレイトと言った回数に合わせ(?)2回しか召還出来ないものの、性能はやはりグゥレイト。
NEXTではデュエルガンダムの参戦に伴いこちらのアシストとなる。性能はやはりグゥレイト。
NEXT PlusではPlusモードでCPU専用機として登場し、性能は連ザがベースとなっている。ミサイルが4発(実質1発)のため一気に発射する事が出来ずチャージ攻撃も非常に遅いため全然グゥレイトじゃない。
EXVSシリーズ
EXVS FULL BOOSTからデュエルガンダムASのアシストとして登場している。デュエルの強さの大半を担っており、呼び出すことで直線的ゲロビだけでなく曲げ撃ちゲロビ、対装甲散弾砲によるアシストから追従アシストも可能である。MAXI BOOSTでは、呼び出しがなくなったが一定時間追従してくれるようになった。アシストというより時限強化ともいうべき性能であり、ゲロビ、拡散、セルフクロスと射撃戦のお供になると共にこの機体の生命線とも言っていいほどグゥレイトォ!なアシストとして今日もイザークを支えている。
そして・・・MAXI BOOST ONでついにプレイアブル化(17年6月末解禁)。相棒のデュエルと同じくコスト1500。
ガンダムサバーニャに次ぐ純射撃機体であり、ヒルドルブのように武装を切り替えながら弾をばら撒いて敵を引っ掛けていくのが基本。格闘がないぶん射撃の手段が豊富だが、全て足が止まるという最大の弱点を抱えている。機動力も低く格闘に対する拒否手段も少ないので、接近されてはならないことが前提となる(射撃バリア持ちが突っ込んでくるとどうしようもない)。バーストアタックは「グゥレイト!」(対装甲散弾砲→220mm径6連装ミサイルポッド→飛び上がりつつ長射程狙撃ライフルから爆風ありの照射ビーム)な連続攻撃。
関連動画
関連静画
関連項目
- 機動戦士ガンダムSEED
- ディアッカ・エルスマン
- グゥレイトォ!!
- デュエルガンダム / ストライクガンダム / イージスガンダム / ブリッツガンダム
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