概要
「バターを使う西洋料理の臭いがする」といったニュアンスであり、西洋風の物事全般を表現する言葉である。
使用され始めた時期ははっきりしないが、以下のような判断材料からすると、どうやら明治時代には既に使用されていた言葉であることは間違いないようだ。それ以前の江戸時代から存在していたかどうかは定かでない。
- デジタルデータ化された書籍や雑誌を検索できるサービス「Googleブックス」で「"バタ臭い"」をキーワードにして1905年以前の文献を検索すると、1901年(明治34年)、1903年(明治36年)、1904年(明治37年)の文献での使用例の3つがヒットする。
- 風刺漫画雑誌『東京パック』の1909年(明治42年)7月10日号に『臭い臭い』という題の漫画が載っており、その中に「築地はバタ臭い」という記述があるという。
- 明治末から昭和45年までの新聞切抜資料アーカイブ「神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ新聞記事文庫」で「バタ臭い」を検索すると15件ヒットし、その中で最も古い新聞記事は1915年(大正4年)の記事である。
以上の検索結果等はいずれも2021年10月現在時点でのものであり、今後変動する可能性はある。
「バタ」とは今でいう「バター」のこと。明治時代の日本ではバターの事を「バタ」と表記していた。当時のバターの広告や包装でそれがわかる。例えば北海道の土産菓子として有名な六花亭の「マルセイバターサンド」は包装に「バタ」と記されているが、これは明治時代のバター「マルセイバタ」のかつての包装を復刻したものである。
ニコニコにおいても、「西洋風」に感じられるものが登場する動画や静画において「バタ臭い」というコメントが投稿されることがある。例えば、2007年-2009年に一部で流行した米国発のチャットサービス『SecondLife』のアバターが登場する動画や、プロレスゲーム『エキサイティングプロレス』のクリエイト機能を用いて日本のギャルゲー等のキャラクターを再現した動画(「北米版アイドルマスター」「北米版ドリームクラブ」など)、西洋人の写真やアメリカンポップアートを模して描かれたキャラクターイラストなど。
参考「悲劇にも」
例えば、2011年にアメリカ人が日本の人気魔法少女アニメの漫画が入ったPCをカナダに持ち込んだところ、入国審査でなぜか児童ポルノと判断され摘発された。
2018年には好きなロリータファッション等を楽しむ目的で、日本在留資格延長を得るために、やむおえずカナダ人女性が日本人男性と偽装結婚をしたことがばれ、摘発された。
とにかく向こうは幼く見える人物は倫理でアウトらしい。宗教上の問題だろうか。よく考えるとサンリオとポケモンは人気だったりする。動物ベースだからかもしれん。ディズニーの影響か。
日本文化のメインカルチャーはサムライ、ゲイシャ、フジヤマであり、サブカルチャーはマリオ、ドラゴンボール、セーラームーン(ただしバタ臭いアレンジなんだなこれが)が好まれる。
北米版アイドルマスターとの例が出ているが、苦情が寄せられるなど西洋の大人の事情がありそうだ。
関連静画
関連項目
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