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God versus man,day versus night,
神対人間、光対闇、
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(原題:Batman v Superman: Dawn of Justice)とは、2016年公開のヒーロー映画である。配給はワーナー・ブラザーズ。日本では2016年3月公開。
タグは「バットマンvスーパーマン」「バットマンvsスーパーマン」「ジャスティスの誕生」など
概要
スーパーマンのリブート作品『マン・オブ・スティール』の続編。
バットマンとスーパーマンの対決を描く作品となる。
監督は引き続きザック・スナイダー。クリストファー・ノーランも同様に製作総指揮として参加しており、『ダークナイト ライジング』以来4年ぶりに、再びバットマンに携わることになった。
「ダークナイト3部作」と呼ばれる、クリスチャン・ベールがバットマンを演じたシリーズとはつながりがなく、新たなバットマンが描かれることになる。
バットマンとスーパーマンの対決を描いた最も有名かつ人気の作品と言えば『バットマン:ダークナイト・リターンズ』だが、監督によれば、同作へのオマージュを随所に盛り込んでこそいるものの、同じ物語にはならないとのこと。
「ジャスティスの誕生」というサブタイトルは、DCコミックスのヒーローチームである「ジャスティス・リーグ」の誕生を指す意味合いを持つと思われる。実際に今作の続編として『ジャスティス・リーグ』が制作・公開された。
予告編では『マン・オブ・スティール』での大破壊活躍の後、民衆にバッシングされるスーパーマンや、特殊装甲車のような外見のバットモービルの爆走、雨の中対峙するスーパーマンとバットマンが描かれた。
あらすじ
ゾッド将軍率いる反乱軍が引き起こしたメトロポリスでの大破壊は、『スーパーマン』ことクラーク・ケントによる決死の行動により収束した。
しかし、街は深刻な被害を被り超人的力を持つスーパーマンを問題視する声も高まってきていた。
新聞社デイリー・プラネットの記者として働いているクラークは、取材に来たパーティ会場で世界指折りの大富豪、ブルース・ウェインと出会う。
実はこのブルースこそ、犯罪が蔓延する街ゴッサム・シティに夜な夜な出現するクライムファイター『バットマン』であった。
やがてスーパーマンとバットマンとして対峙するふたり。何故、彼らは戦うのか?
その影には更なる悪の気配が蠢いていた――。
キャスト・キャラクター
- ブルース・ウェイン/バットマン:ベン・アフレック
ゴッサムシティで活躍するクライムヒーロー。監督いわく、「そろそろ限界が来ていて燃え尽きている男」らしい。
キャストには、いろいろやらかして落ちぶれたものの『アルゴ』『ゴーン・ガール』で見事にカムバックを果たした、ベン・アフレックが選ばれた。彼は過去に、マーベルコミックス映画の『デアデビル』でも主役を演じており、アメコミヒーローに扮するのは2度目となる。
「修羅場を経験してきたベテランヒーロー」という設定からかマイケル・キートンやクリスチャン・ベールが演じた過去のブルースよりもワイルドでハードボイルド感漂うキャラクター像となっている。 - アルフレッド・ペニーワース:ジェレミー・アイアンズ
ブルースをサポートする万能執事。『ダイハード3』で悪役を演じたジェレミー・アイアンズが扮する。
- クラーク・ケント/スーパーマン:ヘンリー・カヴィル
ご存知スーパーマン。メトロポリスでデイリー・プラネット社の記者として働いている。予告編では、順調に人助けに励んでいる様子と、過剰に神聖視・危険視されていると思われる様子が混在している。
演じるのは前作同様、ヘンリー・カヴィル。その他、以下のキャラクターも同じキャストで続投する。 - ロイス・レーン:エイミー・アダムス
- ペリー・ホワイト:ローレンス・フィッシュバーン
- マーサ・ケント:ダイアン・レイン
- レックス・ルーサー:ジェシー・アイゼンバーグ
スーパーマンの宿敵で、天才的頭脳を持つ。
『ソーシャル・ネットワーク』でザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグがキャスティングされており、ジーン・ハックマンやケヴィン・スペイシーらが演じた過去のルーサーと比べると非常に若い印象のキャラクターに変わっている。 - アナトリ・クナイゼフ:カラン・マルヴェイ
武器密輸及び人身売買業者として暗躍する、レックスに雇われたロシア人傭兵。
原作コミックでのクナイゼフはKGビースト(KGBeast)という旧ソ連KGB出身のスーパーヴィラン。
- ワンダーウーマン:ガル・ガドット
スーパーマン、バットマンに並び、DCコミックスで最も有名かつ重要なヒーロー。
『ワイルドスピード』シリーズで人気のガル・ガドットが演じる。
後述の「DCエクステンデッド・ユニバース」の中には彼女の単独作品も含まれ、高い評価を得ている。
ついでに……
バットマンとスーパーマンが対決するに当たり、よく「『バットマン対スーパーマン』なんてバットマンフルボッコじゃん」、「バットマンはスーパーマンと違って超能力とか持ってないから弱くね?」という発言が飛び出す。
しかしこれらは典型的なにわかファンの発言とみなされる。
超人であるスーパーマンには実は結構弱点があり、幾度となく苦戦を強いられているのである。
代表的な弱点としては、緑色に光る隕石「クリプトナイト」がある。今作の予告編にもそれらしきものが登場している。
これは、スーパーマンの故郷である惑星クリプトンの地殻を形成していた鉱物で、彼を含むクリプトン人の特殊能力を無効化してしまう特殊な放射線を発している。スーパーマンがほぼ只の人間になってしまうほど劇的な効果がある上、長時間当て続けていると、最悪死に至る。
『ダークナイト・リターンズ』でもバットマンはこれを利用してスーパーマンを追い詰めている。
また、バットマンが相手の弱点を執拗に狙う賢い(=下衆な)戦法を平気で使うのに対して、スーパーマンはどこまでも高潔な姿勢を崩さない。
このため、バットマンとスーパーマンの対決は、アメコミファンから見れば、どちらが勝つかわからないシビアなビッグイベントなのである。
続編(DCエクステンデッド・ユニバース)
DCコミックスは今作以降、マーベルのMCUに相当する、自社のヒーローキャラクターが総登場する、世界観を共有する映画シリーズ『DCエクステンデッド・ユニバース』を制作した。
詳細は『DCエクステンデッド・ユニバース』の記事参照。
今作に次ぐ第1作は、ジョーカーやハーレイ・クインなど、ヴィランで結成された秘密機関の活躍を描く『スーサイド・スクワッド』で、今作の公開から約半年後の2016年9月に公開。
2017年には、今作から登場するワンダーウーマンの単独タイトル『ワンダーウーマン』、そしてDCヒーローが結集する『ジャスティス・リーグ』がそれぞれ公開された(平たく言えばDC版アベンジャーズだが、むしろこちらの方が元祖と言うか元ネタである)。
以降もユニバースに属する作品は作られていたが、2022年にワーナー・ブラザーズがディスカバリーに買収されたのをきっかけとして世界観の再編が決まり、2023年でDCエクステンデッド・ユニバースは終了し、2024年からはDCユニバースとして新生する。
一方、今作に登場するベン・アフレック版バットマンの単独タイトル『ザ・バットマン』も製作が決定しており、アフレック自らが脚本と監督を担当することが発表されていたが、多忙により監督は「猿の惑星:新世紀」のマット・リーヴスに交代となり、アフレックはバットマン役も降りてしまった。新しいバットマンはロバート・パティンソンが務める。
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関連項目
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