バトゥーキとは、
である。ここでは1.について記載する。
概要
『嘘喰い』の作者による、ブラジルの黒人奴隷が編みだした音楽とダンスの要素を併せ持つ足技主体の格闘技・カポエイラを題材に選んだ、珍しいバイオレンスな青春格闘漫画。
両親から束縛されて育った孤独感を抱える少女が、自身の出生の秘密を知り、更なる鎖に繋げられながらも、カポエイラを通して成長していく様を描く。
あらすじ
親に縛られて育った中学生の三條一里は、ある日、コンビニ強盗に遭遇し、刺されそうになるも、外国人のホームレス・ブスカペにより事なきを得る。
ブスカペの不思議な動きに魅せられた一里は、彼がたむろする公園に通い、集まったほかの子供たちと一緒に“バトゥーキ”を習う。
深く濃く混ざり始めた一里とカポエイラだったが、コンビニの騒動がネットにアップロードされると、かつて両親が裏切った組織の人間が目の前に現れ、彼女に出生の秘密を明かす。
それから二年後、高校生になった一里は、家族を誘拐し監禁するB・Jに命令されるがまま、己の居場所と大切な人、そして自分自身を護るため、闘いに身を投じていく。
そしてその中で、仲間と共に自分たちのバトゥーキを創りだす。
主な登場人物
バトゥーキ組
三條一里
主人公。高校一年生。あだ名は「いっち」。心優しいが、芯には強い闘争心を宿す。眉毛の可動域が広いゆえ表情豊かで、食事の際は車力の巨人をマイルドにしたような顔になる。怒るとおでこが光る。
双刃純悟
純粋で若く危うい、色黒の中学三年生。10歳までチリに住んでいたためスペイン語が分かる。
想田想介
一里の同級生。あだ名は「ゴクムス」。研究好きのためしばしば一里に対戦相手の分析を頼まれる。実家はみつお組というヤクザ。巨根。
愛染雪菜
県大会2位の空手家。悠人が通い、バトゥーキ組のたまり場として利用される中源武道館の管理主。昔は田比崗連合というレディースの頭を張っていた。それゆえ言葉遣いは汚い。
甲斐圭
フルコンタクト系空手をやっている高校一年生。ジュニア時代に全国優勝を決めた試合の決勝戦では、別人の様に暴れまくり「暴走特急」というあだ名が付けられた。一時期燃え尽き症候群に似た症状に陥り、「強くなるにはありえない行為やらなきゃ」という考えを持つに至る。
稲荷遼
法計高校に通う高校三年生の合気道家。「一日一善」をモットーにしているが、そのためなら自作自演も辞さない。また、良い事をしたら、やりすぎた行いをしても罪悪感を感じないなど歪んでいる。B・Jワークショップのフォルチの2人目に選ばれ、一里に敗れた後は、一か月前に自分が叩きのめしたゲイにケツを掘られるという、屈辱的な仕打ちを受ける。悪役のような描かれ方をしていたが、バトゥーキ組結成時にしれっと集合した。
翔矢
テコンドー使い。桜の幼馴染みで彼女と付き合っている。時折静岡弁が出る。
カポエイリスタ
広田流亜
一里や栄子のクラスの担任。仲間と作ったカポエイラグループ、ルア・イ・パイシャオンに所属している。重度のカフェインジャンキーでケツがデカい。捉えどころのない、粗漏を突くジンガを繰り出す。
ハーレ
ブラジルで流亜とともにアモロゾから指導を受けていた、ルア・イ・パイシャオンに所属するカポエイリスタ。アペリードはブリンカリョン(お調子者)。
巴布
ルア・イ・パイシャオンに所属する元体操選手のカポエイリスタ。アペリードはピポッカ(ポップコーン)。
朱摩羚
毒親に虐待されて育った、西高に通う女子高生。咬泉の指導を受けている。お笑い好き。よく地縛霊のような写真写りをする。
ブスカペ
よく公園に出没していたポルトガル語を話すホームレス。カポエイラ界では名の知れた大物で、B・J曰く「探究者であり放浪者」。一里や栄子達にカポエイラを教えていたが、突如を姿を消してしまう。ブスカペは本名ではなく、ネズミ花火の意味を持つアペリード。
咬泉大湖
実戦主義グループ、ルータ・ルータ・ルータのメストレ。ガタイの良さからは想像できないほど体が柔らかい。
ランサ・モルタウ
アルナ
一里の育ての母親。元はランサ・モルタウという、ギャングに所属していた。組織を抜け平穏に暮らしていたところをB・Jに誘拐され人質となるも、三箸たちがB・Jを襲撃した際に逃亡し、バンデイラに身を寄せる。
ペドロ
一里の育ての父親。元ランサ・モルタウ所属。人質として育てていた一里に愛情が湧き、組織を裏切るも、ある日、居場所がばれ、アルナもろとも一里を戦わせるための人質となってしまう。アルナ逃亡後は自分で自分の指を食いちぎるなど精神が不安定になり、それを無理やり抑えるためオバルに薬漬けにされる。
B・J
本名はベルナルド・ジョーカー。ウニ型の髪が特徴的なカポエイリスタで、秘密裏に一里を鍛え、組織の財産相続戦に参戦させることを画策する。
三條勲
一里の実父。カポエイラにおける伝説の偉人ビゾウロ・マンガンガ直系のカポエイリスタで、人質からランサ・モルタウのボスに成りあがった。3人の妻と3人の子がおり、引退に際し、財産を最も強い我が子に譲ると決めた。
レグバ
一里の腹違いの弟。腕を引きちぎるほどの凄まじい腕力と無限1UPが武器。マザコンだが反抗期が到来しようとしている。
ギラ・イアンサ
三条勲の三人目の妻にしてレグバの母親。傲岸不遜で嫉妬深い大蛇のような女で、前妻の二人、特に三條弘美に強い敵意をむき出しにしていた。
悪軍連合
悪軍鉄馬
神出鬼没な悪軍連合のヘッド。格闘技経験はおろか筋トレすらしないナチュラルボーンアウトロー。当て勘を超えた予知パンを持つ生粋の喧嘩屋。少年時代、親に無理矢理シャブを打たれた経験がある。
王部信成
冷酷な悪軍連合のNo.2。弁護士。悪軍連合の乗っ取りを企てる。
梶山丈青
悪軍連合幹部の伝統派空手家。ヤスリのついた木槌で拳を鍛えている。ネコアレルギー。
雨宮駿
高級クラブ勤めのボクサー。夜型のため昼は眠そうにしている。
仙石民生
ゲイのシステマ使い。千石ボーイズという配下を従えている。
バンデイラ
カーロス・マノエウ
バンデイラのボスにして三條弘美の父……つまり一里の祖父。
アモロゾ
巨大な肉体を持つ、老舗カポエイラグループ、バンデイラ ダ バイーアの創設者でバンデイラの幹部。流亜とハーレのメストレでもある。曲によってカポエイラのスタイルや気質が変貌する。
カマリオ
潜入任務を得意とするアモロゾの仲間。好物は寿司だがワサビはNG。
その他
孟炎
みつお組に雇われた中国拳法家。殺し屋だが人を殺した経験はない。B・Jに同じく殺し屋だった兄を殺害される。
國丸ハジメ
ヒマ潰しで50人の族を薙ぎ倒した、鉄馬と同格のアウトロー。そのウンコは一般の便器では流れない。
遊佐春麻
上等な研磨機で磨かれた反射神経と戦闘能力を持つ日本トップクラスの総合格闘家。チャンネル登録者100万人を超える動画配信者でもある。無名時代にコインランドリーでB・Jと出会い、彼の協力のもと格闘家としての名声を高めていった。モデルはヒカルと朝倉未来。
秋葉堅
登録者25万人の「めっきんチャンネル」を持つ動画配信者。好物はマテ茶。辛い物は苦手。自分を踏み台にしようと近づいてきた稲荷を返り討ちにするが……。モデルはシバター。
用語
- バトゥーキ……現代カポエイラの源流の一つとも言われるブラジルの格闘技の一種。 20世紀初頭までバイーア地方で見られたが、現在は途絶え、失われた格闘技となっている。
- アペリード……あだ名のこと。
- 悪軍連合……世間を騒がせる半グレ組織。
- カポエイリスタ……カポエイラをする人。
- ジンガ……体を左右に揺らし相手を幻惑する、カポエイラの軸となる動き。
- セクエンシア……型のこと。
- ハボ・ジ・アハイア……直訳すると「エイの尻棘」の意味を持つ、カポエイラの中で最も使用され、同時に最も威力がある蹴り技。
- バンデイラ……「旗」という意味のブラジルのギャング組織。ランサ・モルタウとは敵対関係にある。
- B・Jワークショップ……B・Jが一里を鍛えるために作った育成プログラム。
- みつお組……広域暴力団S会系の2次団体。
- メストレ……師匠・達人のこと。
- ランサ・モルタウ……「死の槍」という意味のブラジルのギャング組織。B・Jが所属し、かつてはアルナとペドロも所属していた。
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関連項目
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