バラディウムとは、主に以下の意味を持つ言葉である。
概要
1997年にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売された、記念すべきシリーズ第1弾『風のクロノア』のVision4-2に登場するボスキャラ。闇なる王・ガディウスの忠臣であるジョーカーが使役する、巨大幻獣の一種である。
主人公のクロノアと、両端が破壊され不安定になった丸太橋の上で戦うことになる。
虫とドラゴンを掛け合わせたかのような奇怪な容貌(一部のファンからは、新世紀エヴァンゲリオンに登場する使徒・サキエルに似ていると言われている)をしている。
左右に半透明の羽根(昆虫のものに近い)が6対生えており、攻撃パターンによって色が変わる。(青→青い石柱を複数出す、赤→爆発する赤い光球を出す、黄→黄色いハリネズミのような幻獣を召喚する、など)
このため、プレイヤーは羽根の色で次にバラディウムがどんな攻撃をしてくるかが予想できる。
・・・と、これだけ書くといかにも強そうな印象だが、実は同作における最弱ボスとして有名。
弱点は胸部の8つの蛍光体(青、赤、緑、黄)なのだが、これが非常に狙いやすい場所な上に、これらを破壊すると蛍光体の色に応じた攻撃をしてこなくなる(例えば青い蛍光体を全て破壊すると、青い石柱を召喚する攻撃をしなくなる)ため、戦闘が進むにつれて弱体化していくという何とも倒しやすいボスなのである。(製作当初は第二形態も予定されていたが、仕様上ボツになった。しかし、ソフトの中には第二形態まで戦えるデータが残っているようで、デバッグモードから実際にプレイした動画がある。)
そんな彼(?)ことバラディウムだが、何故かクロノアファンの間では人気が高い。その理由は、彼との戦闘中に流れるBGM『Baladium's Drive』の秀逸さにある。次の項目で記述する。
Baladium's Drive
風のクロノアという作品の世界観を壊さないよう、極力エレキギターやシンセサイザーの類は使わず、笛と民族調の音程を用いて作曲された。作曲を担当した高橋氏によると、クロノアの世界観に合わないのではないかと思っていたが、人気があると知って驚いたらしい。
ジョーカーによって家を壊され、唯一の家族だったじっちゃんを喪ってしまったクロノアの哀しみ、怒り、その他諸々の激情を同時に表したかのような、疾走感と悲壮感に溢れた曲である。
この曲を聴きたいがために、中盤の難所として知られるVision4-2を泣く泣くクリアする者、そして曲を聴き続けたいがためにバラディウムとのバトルをわざと長引かせる者は数知れない。
そんなファンの熱意をスタッフも聞き届けたのか、2008年に発売されたリメイクバージョン(Wii版)のCMやPVでもこの曲が使用されている。一度、聴いてみることをお薦めする。良曲である。
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関連項目
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