概要
バラ肉とスライスした玉ねぎを醤油ベースのタレに絡めて炒めた料理。
主に牛肉を使用するが、豚肉や羊肉、果てには馬肉のバラ焼きを提供する店も存在する。
現在ではタマネギ以外にピーマンやニンジン、キャベツと言った具を入れる事もある。
戦後の三沢市が発祥の地とされており、三沢基地の払下げ品として安価に入手出来た牛バラ肉を美味しく食べる調理法として、手に入りやすいタマネギを用いてタレに絡めて焼く調理法が広まったと言う。
当時の日本では牛肉への馴染みは薄かったが、戦時中の工事に従事していた大陸出身者の存在によりこの食べ方が生まれたらしい。
十和田観光電鉄線で結ばれていた十和田市を始めとする上十三地区や南部地方にも普及し、特に十和田市では非常に高い人気を獲得しており、「十和田バラ焼き」として八戸の「せんべい汁」と共にB級グルメとしての知名度も向上している。
特徴
基本的なスタイルとしては牛バラ肉を大量のタマネギと共に甘辛いタレに絡めて鉄板で焼く形となる。
タマネギがメインなんじゃないかと言う勢いで盛られていたりするが、火を通すと絶妙な甘さになり、牛肉、タレとの相性も抜群でご飯のよく進む絶品となる。
割と単純な作り方と味の良さから、店だけでなく家庭でも楽しまれる料理となっている。
実はうどんと言った麺類との相性も良く、バラ焼きと焼きうどんを合体させたバラ焼きうどんなる商品も発売されている他、過去にはバラ焼き風焼きそばと言った商品も存在した。
肉とタマネギの焼き加減を調整する為、最初は下にタマネギを敷いてその上にタワーの様に肉を盛ると言うテクニックが存在している。
タマネギの切り方は横にスライスした物が主流だが、地域や店によって違いがある模様。
タレは青森県の名産であるニンニクやリンゴなどが使用された専用の物が市販されている他、家庭で独自のアレンジが加えられる事も。
2008年にはバラ焼きを通した地域発信を目的とした市民団体「十和田バラ焼きゼミナール(バラゼミ)」が発足し、B-1グランプリへの出展などアピールを行っている。
店舗
三沢市にある食堂「赤のれん」と焼肉屋「君乃家」がバラ焼きの元祖であると言われており、現在も営業中で地元住民に親しまれている。
どちらの店も三沢基地の近くに位置する歴史ある食堂で、実際どちらが元祖なのかはよく分からないらしい。
バラ焼きを提供している店は十和田市に特に多く、十和田市内だけでも約60店舗で提供されている。
また、十和田バラ焼きゼミナールによるアンテナショップが十和田市街と東京都世田谷区で営業しており、その魅力を伝えている。
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関連項目
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