バルバトス・ゲーティアとは、PS2のゲーム「テイルズオブデスティニー2(TOD2)」に登場した敵キャラクターである。
若本規夫の独特なボイスを有効活用した強烈な個性と、その凶悪な戦闘能力から、テイルズオブシリーズ屈指の人気敵キャラクターとして高い知名度を持つ。
彼の放つ「ぶるああああああああああああああああ!」はあまりにも有名。
彼の右足は万能だとかそうでないとか。
本名:バルバトス・ゲーティア
性別:男性 年齢:32歳 身長:187cm 体重:82kg
職業:元地上軍所属の魔法戦士(狂戦士)、英雄ストーカー、神の代行者
CV:若本規夫
通称:穴子(CVがサザエさんに登場する穴子さんと同じため)
概要ォォォ!!
「英雄」を過剰に敵視し、その命を付け狙う苛烈で残忍な狂戦士。TOD2の主人公であり、「英雄」を目指して旅をするカイルとは度々遭遇し、熾烈な戦いを繰り広げることになる。
その正体は千年前の大戦「天地戦争」において、初代ソーディアンチームであるディムロスらと共に戦った地上軍の軍人であり、その実力はディムロスと互角であった。だが強者との戦闘を求める欲求のあまり、敵である天上軍に寝返り、最終的にディムロスに討たれ無念の死を迎える。
英雄であるディムロスと実力伯仲でありながら、自身は最期まで英雄になれなかった事から、強烈な英雄願望と英雄への執着をもつ。英雄への敵意と元来の戦闘狂の性格があわさり、凶悪な人格を形成している。序盤で盲目的に英雄を志願するカイル・デュナミスに対するアンチテーゼの一面も持つ。
演じた若本氏からは「けったいなドン・キホーテ(※)」「超悪漢(スーパー・ピカレスク)」などと評されている。
※ ドン・キホーテとは、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」に登場する主人公、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ(ラ・マンチャ地方の騎士キホーテ卿の意。自称であり本名は別)のこと。騎士道物語の読みすぎで現実と空想の区別がつかなくなり、自分が伝説の騎士だという妄想に取り憑かれてしまった人物である。
デスティニー2にて
天地戦争から約千年の時を経て、ある人物によって蘇生された存在。
その人物の目的と、彼の「英雄を抹殺する(英雄的存在への憎しみと、戦闘への欲求)」という目的の利害が一致した結果、同士として行動を開始する。
ロニを人質にとって四英雄の一人スタン・エルロンを殺害した張本人である。(重大なネタバレのため反転)
ストレイライズ大神殿で四英雄フィリアを襲撃した際、カイル達と遭遇し戦闘。軽々しく「英雄」を名乗るカイルを『英雄ごっこ』と蔑み圧倒するが、辛くも退けられる。その後もカイルの宿敵として幾度も相対することになる。
その最初の戦闘では「必敗イベントと思って負けてみたら、『その後カイル達の行方を知る者は誰もいなかった』と言われて絶望した」というプレイヤーは数知れず。
(ちなみにTOD2の本編中に負けるイベントは一切存在しない)
本編中では3回戦うことになる他、移植版であるPSP版では隠しダンジョンであるアクアラビリンスにも再登場。合計5戦目まで存在する(バルバトス5は何回でも挑戦可能)。
「狂戦士」と称されるため、一見すると脳筋のイメージが強いキャラクターだが、特定のキャラしか使えない上級晶術を駆使したり、己の目的に科学的知識を有効活用するなど結構頭脳派な一面も持っている。
また卑怯な手であっても容赦なく使う性格で、人質をとったり、罠に陥れようとするなど手段を選ばない。
晶術に灼熱のバーンストライク、殺戮のイービルスフィア、絶望のシリングフォールなどなど、独特の枕詞をつけるのが特徴。
戦闘能力
移動力は低いが防御は固く、アーマー持ちのため慣れないと切り崩すことができない。さらに攻撃速度は遅いが高威力の術技が多く、ガード不能、吹き飛ばしやダウン、広範囲攻撃、状態異常(毒やマヒ)と多彩な技を所持しているため、攻防共にしっかりとした対策を求められる。
特に物理攻撃力は作中でも屈指の高さを持ち(2、3戦目の攻撃力は隠しボスよりも上)、並みの防御力ではあっという間に瀕死か戦闘不能にされるため、対策も無しに突っ込むと返り討ちにあうばかりか、その間にじわじわと押し込まれ行動範囲も狭まっていく。
さらに後衛には威力の高い晶術を多用し、体力が減ると自身の周囲に毒の結界を張ってゴリ押しを妨害するなど、隙のない万能な性能を誇っている。
最大の特徴はこちらが特定の行動をとると、対応した晶術で即座にカウンター攻撃をしてくることだろう。
前作エターニアにも特定の行動に対してカウンターを行う敵(精霊シャドウ、闘技場のクレス)は居たが、バルバトスはカウンターの種類が3~5種と多く、それも「アイテム使用」などの通常の行動に対してカウンターを行ってくる。その上、戦うたびに違うカウンターや攻撃方法を行ってくるため、一戦ごとに戦い方を変えなければならない。
D2特有のバトルシステムに慣れてきたところで「アイテムなぞ使ってんじゃねえ!」と言われ、シャドウエッジ→ブラッディクロスのコンボを喰らったあの日は忘れられない、というプレイヤーは多い。
アイテムを使うな、回復晶術(魔法)を使うな、背後に回るな、後退するな、防御するなと軟弱者には容赦が無く、ゲーム初心者にも容赦がない。
カウンター発動に大きなスキはなく、しかも晶術を使うなと言いながら晶術でカウンターしてくる理不尽さには、むせび泣くこと請け合いである。このように力押しでは勝ち目が薄く、取れる行動がかなり限定されてくる。
もちろんカウンターになる行動を取らなければ問題はないし、逆にカウンターの対象になる行動をすることでカウンター攻撃を誘発するテクニックもある。カウンター自体は単なる攻撃魔法なので、高難易度でなければ致命傷となることも稀。実のところ、少しくらいならアイテムを使う余裕はある。
ただし2戦目はまだしも3戦目となるとカウンター以外の行動も脅威的な威力を持っている。三連殺で前衛3人がHP1になり、ようやく追い詰めたところでジェノサイドブレイバーで4人瞬殺されるプレイヤーも後を絶たない。
とはいえ行動パターンを利用したガードストライクハメ(行動するためのSPゲージがゼロの状態で行動すると、相手に攻撃や防御をはじかれる状態を利用する)や、リメイク版では石化、気絶に特化させたキャラ育成などの攻略法も存在しており、場合によっては彼自身が最高の玩具となってしまうことも。
強敵の多いD2のボスの中でも、シナリオ、戦闘の両面で抜群の存在感を持つのがバルバトスなのである。
ゲスト出演
PS2のリメイク版デスティニーで隠しボスとして登場した。こちらは理性を亡くした「正真正銘の狂戦士」としてリメイクされている。
TOD2と違って復活した存在ではなく、死後の怨念として登場しており、ディムロスへの怨念が凝り固まったような存在である。ストーリー的には撃破後のスキットでその存在について言及があるのみであるが、その強さはまさしく常軌を逸している。ブラストキャリバーのカットインが一番濃いのがこのバルバトスである。
また、道中でコントローラーを固定したオートレベルアップをしようとする(長時間MAPを移動せずに戦闘を繰り返し続ける)と、突然出現して戦闘になる。このバルバトスは例えHPを0にしても絶対に倒せないので逃げるしかない・・・コントローラーを固定しているプレイヤーが逃げられるはずもないが。
その後、ヴェスペリアでは闘技場で歴代ボスに混じって登場。カットインが濃くない為、きれいな穴子とか言われる。
またPS3版ヴェスペリアでは新パーティメンバーであるパティ・フルールが秘奥義『サモンフレンズ』でバルバトスを召喚することがある。おそらく「例のアレ」で広範囲の敵味方に大ダメージを与え、90秒間アイテムを使用不可にする。いい迷惑である。ちなみに登場時には額にお札が貼られている。
またPSP版D2の予約特典である『ピーチグミ編』にも参加しているが、その際には本編の自称・紳士的な性格とは違うギャグキャラクターとしての真髄を発揮し、視聴者を爆笑の渦にぶち込んでいる。
そのあまりの人気ぶりに、予約特典を『アナゴグミ編』と呼ぶ者もいる。
外伝作品にもメインキャラのような待遇で登場。
なりきりダンジョン3が初登場で、マイソロシリーズにはRM2から、テイルズオブバーサスにも当然のように登場、というか乱入して作品を引っ掻き回している。
果てには『プロ野球ファミスタクライマックス』にてシリーズお馴染みのナムコキャラクターが選手として集まる中で、ベルセリアのベルベット、ファンタジアのダオスと共にテイルズを代表するキャラクターとして野球界へ参戦。
ライバルキャラクターの集まるライバルーズにてダオスと共に所属している。並み居るキャラクターを押しのけてチーム主軸の3番サードのスタメン選手として君臨。
ゲーム内の選手説明では『小技を嫌い、真正面からの勝負を挑んでくる気性の激しい選手。ベンチからの野次も激しく、「変化球使ってんじゃねぇ!」と相手投手を揺さぶる』とある。
戦闘の具体例
TOD2
初戦・2戦目
- 初対面の戦闘開始時にて、いきなり「一瞬で終わる、耐えぬ方が身のためだ」→破滅のグランバニッシュ(まだ序盤なのに回避が難しい上級晶術。高難度なら即死もあり得る)
- アイテムを使用する→"アイテムなぞ使ってんじゃねえ!" 「屑が!」→シャドウエッジ&追加でブラッディクロス(みんなのトラウマ)
戦闘ランクがマニア以上なら→"軟弱者は消えうせろ!" →断罪のエクセキューション→「貴様の死に場所は・・・ここだ!ここだ!ここだぁぁぁ!!」→具現結晶ルナシェイド(広範囲の晶術秘奥義。全滅) - バルバトスの背後に回る→"俺の背後に立つんじゃねえ!"→ダッシュして左へ吹っ飛ばすガードブレイク攻撃
- 初戦にて戦闘ランクがハード以上でガードする、または一定距離をとる→"縮こまってんじゃねえ!" →灼熱のバーンストライク
ある程度バルバトスのHPが減ると殺戮のイービルスフィアへと変化 - 初戦にて戦闘ランクマニア以上だと「貴様の死に場所は!ここだぁ!」→クレイジーコメット(体力は1残るが超ダメージの隕石連発。しかもコンボ可)
- また初戦で戦闘ランクがマニア以上の時に後ろへ下がると→"男に後退の二文字はねえ!" →絶望のシリングフォール
3戦目
- 回復晶術を使う→"回復晶術だと?貧弱すぎるわ!" →断罪のエクセキューション
(逆にアイテムの使用は許可されたので、回復は隙を狙うかアイテムで代用しよう) - バルバトスの体力が50%以下の時に攻撃晶術を使う→"術に頼るかザコどもが!" 「屑が!」→エアプレッシャー&追加でシリングフォール(術系キャラがお荷物に。これをやられてジリ貧で負けるパターンは多いが、これを利用して詠唱キャンセルでカウンターを誘いTPを減らす戦法もよく使われる)
- ハード時にバルバトスの体力をさらに減らして晶術使用→"いつまで術に頼るか!" 「屑が!」→ネガティブゲイト→追加でイービルスフィア(ほぼTPやSPを消費しないのでジリ貧)
- HPが25%減るごとに計3回「死ぬかぁ!」→轟炎斬→「消えるかぁ!」→斬空断→「土下座してでも生き延びるのかぁ!」→裂砕断と『奥義・三連殺』を使用。まともに喰らうとHP1&ダウン確定。
- 体力が25%以下になると「微塵に砕けろぉ!」→ジェノサイドブレイバー(速攻で撃ってくる広範囲ビーム攻撃。回避・防御しないと甚大なダメージ。難易度が高いと全滅もありうる)
リメイク版TOD、他
- リメイク版TODではアイテム使用に対してブラストキャリバー(秘奥義)『アイテムなぞ使ってんじゃねぇ!』を繰り出してくる。(ダメージが桁違い)
テイルズオブバーサスではシステムの都合上、バルバトスのオーバーリミッツ中に対戦相手がステージに落ちているアイテムに触れると自動発動する『アイテムなぞ拾ってんじゃねぇ!』になっている。 - 背後へのカウンターは、リメイク版TODのDC版では即死級の技『バック・スナイパー』に強化。勿論ボイスは「俺の背後に、立つんじゃねえぇい!!!」
- リメイク版TODで戦闘難易度設定をシンプル(最低難易度)にして戦闘→「貴様らに俺と戦う資格はねえ!」→チープエリミネイト(即死級の極太ビーム技+攻撃力が10倍。しかも10発まで出してくる)
- リメイク版TODでピンチになると「一発で沈めてやるよ、覚悟はできたか?」→ワールドデストロイヤー(当該記事参照。ダメージカウンターが意味をなさない程度の超絶技)
- リメイク版TODで、オートレベルアップを図ろうとすると登場(通称:野生の穴子)→「貴様ら、こんなところで長々と何をしている?」「鼠のように逃げおおせるか、この場で死ぬか、どちらか選べぃ!」→ 絶対倒せないので逃げるしかない→もちろんコンピュータが操作してるので逃げない→GAME OVER
- リメイク版TODのDC版では、事実上の主役とも言えるリオン・マグナス以外、主人公側に大きな調整が入らなかったのにも関わらず、様々な追加要素満載で登場。射程無限の特大魔神剣『殺・魔神剣』、追尾炎弾をやたらめったらばらまく『ヘルヒート』、前述の『バック・スナイパー』、相手を掴んで地面に叩きつけるデス・アビスには"チビキャラ化"する効果まで追加等、既存の技にも調整が入っている。
ちなみにD2主人公のカイルは魔神剣ではなく蒼破刃を使い、ジューダスは魔神剣を使わないため、(外部出演作ではあるものの)主人公側を差し置いてTOD2作品で唯一の魔神剣使いに。 - ファミスタでの打撃面はミートとパワーがSランクであり、あらゆる球を弾き返され一瞬にしてスタンドに叩きこむ。
相手の選手コストのPPが自分より10以上低いと能力が上昇する「風格」のスキルと自身の選手コストを10上げる「クラッチヒッター」のコンボで、高い打撃力を更に強化してくる。
しかも成長させたバルバトスの選手コストはゲーム中最大の98であり、クラッチヒッターのスキルで限界値を越えた108まで上昇する。こうなると一部の投手を限界近くまで成長させなければ風格のスキル発動を止める事が出来ない。
そのため大半の投手はバルバトスの強化を止める事すら出来ずに対戦せざるを得なくなる。 - ファミスタでの走塁面も打撃と同じく走力はSランクである俊足を誇る。そのため守備でモタモタしているとあっという間に2塁へ3塁へと陥れられる。
また、打撃が強力だからと言って敬遠して勝負を避けて1塁へ進めると今度は「盗塁」のスキルが発動。これにより盗塁時にただでさえ速い走力が更に凄まじくなり、限界近い肩の強さを持つ捕手でなければ刺す事はほぼ不可能。 - ファミスタでの守備も打撃走力と比べると能力は落ちるが、それでも守備の交代の必要が全くないくらには高い数値である。メインの守備はサードだが、サブ守備の外野もそこそこ守れてしまうほど。
- 唯一バント能力は低いためバントは上手くないという欠点はあるが、そもそもバントをするような選手でないため欠点らしい欠点になっていない。
そのためファミスタ野球界でも限界まで強化した選手といえど、裸足で逃げたくなるような選手に仕上がっている。
関連動画に頼るかザコどもが!
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関連項目だと?情弱すぎるわ!
- 穴子(アナゴ)
- 若本規夫
- テイルズオブシリーズ
- テイルズオブデスティニー
- テイルズオブデスティニー2
- ジェノサイドブレイバー
- ワールドデストロイヤー
- テイルズオブアナゴ(テイルズオブバルバーティア)
- テイルズ特典DVDリンク
- ガンダム・バルバトス
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