バルムンクとは、アイレム製作のPSP用ソフト『R-TYPE TACTICS』シリーズに登場する爆撃機、R-9Bシリーズに搭載されている大型水爆ミサイルの名称である。
SLGにおける概要
アイレムソフトウェアエンジニアリング製の名作横STG『R-TYPE』をモチーフにしたSLG『R-TYPE TACTICS』及び、その続編である『R-TYPE TACTICS Ⅱ -Operation BITTER CHOCOLATE-』に登場するストライダーを初めとした爆撃機、R-9Bシリーズに搭載されている長距離大型水爆ミサイルの名称。
ダメージソースの大本となる波動砲に代表されるチャージ兵器が、システムの制約上一定方向にしか放てない本作に於いて、全方位2-4と言う長射程、広範囲に波動砲級の威力を持つ攻撃を繰り出せるこの兵器の重要性は極めて高い。
バルムンクが無ければクリアできない…とまでは行かないまでも、非常に非常に厳しい戦いを強いられる事は否めないほどである。
唯一の欠点として、デフォルトでは一発しか撃てないと言う制約はあるが、近くにPOWアーマーの様な補給可能機を随伴させる事で毎ターンバルムンクを撃つことが可能となる。
更にこの兵器によって脚光を浴びたのがR-9Bシリーズのストライダー、TACⅡで新登場したステイヤー、スレイプニルの三機である。
初登場の『R-TYPE FINAL』では巡航機と言う扱いであり、この頃はバリア波動砲とディフェンシヴフォースを装備しており、バルムンクはまだ影も形もなかった。『R-TYPE TACTICS』シリーズに活躍の場を移した際に、TACⅠでストライダーに搭載されたこのバルムンクの威力と、バリア弾と名称を変えたバリア波動砲の高い迎撃性能によって、地球軍でプレイする際には無くてはならない切り込み隊長となったのである。
TACⅠで猛威を振るい過ぎた所為か、TACⅡでのストライダーと新登場のステイヤーに搭載されたバルムンクは試作型にデチューンされ、威力が若干落ちたものの同じ感覚で使っていける。(スレイプニルでやっといつものバルムンクに戻る)
特に悪名高いゲイルロズ、グリトニル等に於いては部隊の中核として如何にこれを活用するかがクリアの分かれ目となっている。また、設定上でもバイド兵器を使用しないグランゼーラ革命軍にとって重要な存在だったことが裏公式サイトで語られていた。
そのバルムンクのあまりの強さから、『とに核バルムンク』『よろしい、ならばバルムンクだ』『核ゲー』等と口々に言われることが多い。
また、2011年1月27日に配信された「アイレムぶるるん」デジタル版の創刊号の付録の一つ、RTT2追加DLCの中に含まれているミサイル駆逐艦『ナーストレンド級』にもバルムンクは搭載されている。
ニーズへッグ級の頃には思いっきりいらない子扱いされていたミサイル駆逐艦が、此処まで脚光を浴びることになるとは誰が予想しただろうか。
STGにおける概要
STGとしてのR-TYPE完結後に生まれた武器なのでSTGでバルムンクを使える機会は永久にない……
はずだったが、2021年4月にグランゼーラが『R-TYPE FINAL2』を発表。当然R-9Bシリーズもプレイアブル機体として登場しており、更にTACTICSから逆輸入される形でバルムンクが使用可能になった。
本作のバルムンクはR-9Bシリーズが選択可能なミサイルの一種であり、R-13Aの光子ミサイルのように機体下部に投下されたのち無誘導で前方へ直進する。発射間隔は長いが、敵や地形、画面端に着弾すると高威力、広範囲、数秒間持続する爆風を発生させるのが特徴。ミサイルアイテムを二つ入手した状態では性能が強化される。TACⅡと同様にR-9Bが使用可能なものは「バルムンク試作型」だが、R-9B2、R-9B3はより爆風が広範囲化、持続時間が伸びた「バルムンク実戦配備型」に強化されている。
特にその攻撃範囲・攻撃時間の長さは特筆すべきものであり、波動砲の突破力に欠けるR-9Bシリーズにとってバルムンクの突破力は無くてはならないものとなっている。前作『R-TYPE FINAL』では使いづらいと評されていたR-9Bシリーズだが、ディフェンシブ・フォースが強化されたうえにがバルムンクを得た事でSLGと同様、他の機体にはない大きな強みを与えられたと言える。
余談
ちなみに、名前の元ネタとなったのはニーベルンゲンの歌に登場する剣のことで、グラムやノートゥングとも呼ばれる。
英雄ジークフリードの愛剣として有名であり、彼が殺された後も彼の妻によって振るわれ、夫を殺された彼女の復讐に使われている。
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関連項目
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