バレンシアサーキット単語

バレンシアサーキット
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バレンシアサーキットとは、以下のものをす。

  1. スペイン東部・バレンシアバレンシアチェスにある常設サーキット
  2. スペイン東部・バレンシアバレンシアバレンシアを利用したコースで、バレンシアコースという。に面したこの場所exitに建設され、2008年から2012年までF1ヨーロッパGPが開催された。

本項では、1.について記述する。


バレンシアサーキットexitとは、スペイン東部・バレンシアバレンシアチェスにあるサーキットである。

地元出身の名ライダー リカルド・トルモexitにちなみ、リカルド・トルモ・サーキットとも呼ばれる。

11月MotoGPバレンシアGPが行われる。
 

略歴

1999年に開業し、1999年9月17日~19日にバレンシアGPという名でMotoGPを初めて開催した。それ以来、2020年の時点まで22年連続でMotoGPを開催している。

2000年から2010年までスーパーバイク世界選手権exitを11年連続で開催した。

2006年2月頃には、サーキット修してF1を誘致する計画が立てられたが(記事exit)、その計画は実行されなかった。
 

立地

バレンシアサーキットはこの場所exitにある。
 

バレンシア州バレンシア県チェステ

サーキットは、バレンシアバレンシアバレンシア地から西へ20km離れたこの場所exitにあり、高速道路A-3で行くことができる。バレンシア地から本サーキットへ行く高速道路A-3の一本だけで、毎年大渋滞になってしまう

サーキットから東に12km離れたこの場所exitバレンシア空港がある。

サーキットがある自治体バレンシアバレンシアチェステ(Cheste)exitで、これを本サーキット称としている。「皆さんチェステで会いましょう」とMotoGPライダーが発言することもある。
 

地形

海岸線からの距離26kmで、海風の影が少ない内陸部のサーキットである。

Google地形図exitで見てみると、サーキットの北西にやや大きい山があり、東や南はらな地形になっていることが分かる。Googleアースexitで見てみると、サーキット北西の山の標高が230m程度で、サーキットの標高が150m程度であることが分かる。

サーキット北西の山は狩猟ができるような大きな山で、この場所exit狩猟射撃の練習場がある。画像欄exitを開くと猟銃を持った人たちが映っている。公式ウェブサイトexitも作られている。

サーキットの北西側(2コーナーや6コーナー)は山に近いので、すこし上っている。サーキットの南東は平野部で、サーキット南東側(メインストレート)は少し低い場所である。

サーキットから南に1kmだけ離れたところに、東西をっ直ぐ貫く高速道路A-3が通っている。
 

緯度と気候

サーキットがある場所の緯度は39度29分で、岩手県北上市exitと同じ緯度にある。

7月8月バレンシアが降らずカラカラ燥する。しかし、9月から12月バレンシアは降量が50mmをえる(資料exit)。東京において最もが少ないが降55.2mmの1月なので(資料exit)、9月から12月バレンシアは大してが多いわけではないのだが、この地域の中ではが多い部類に入る。

バレンシアGP(MotoGP)が開催される11月バレンシアは、均最高気温が19.5度であり、東京4月下旬ごろに相当する。

こちらexitこちらexitこちらexitが現地の天気予報となっている。
 

シーズンオフのテストコース

バレンシアの気は温暖で、一番寒い1月均最高気温は16.1度、最低気温は7.0度である。これは日本種子島とだいたい同じ(資料1exit資料2exit)。

このため、本サーキット11月から3月シーズンオフテストコースとして盛んに使用される。四輪モータースポーツテストも行われるし、MotoGPテストも行われる。

予算があるMotoGP最大排気量クラスチームは、セパン・インターナショナルサーキット直下で常)、チャーン・インターナショナルサーキット(常)、フィリップアイランドサーキット南半球11月3月は暖かい)でテストをするようになったが、予算がやや少ないMoto2クラスMoto3クラスチームはバレンシアサーキットやヘレスサーキットテストをすることが多い。


バレンシアサーキットはが少なく、テストで潰れる危険性が少ない。11月3月が少ないという点で、本サーキットヘレスサーキットよりも優れている。

ヘレスサーキット近くのヘレス・デ・ラ・フロンテーラとバレンシアサーキット近くのバレンシア11月3月の降量を較すると次のようになる。

11月 12月 1月 2月 3月 資料
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ 96 109 78 56 37 exit
バレンシア 51 52 36 32 35 exit


とはいえ、バレンシアサーキットはやや特殊なレイアウトテスト走行に向かないということも事実である。ヘレスサーキットは低速コーナーと中高速コーナーバランスよく配置されていてテストコースとして最適なのだが、バレンシアサーキットは中高速コーナーがやや少なくて低速コーナーのほうが多く配置されておりテストコースにはあまり向いていない。
  

サーキット内の施設

コントロールタワーとレストラン

メインストレートの外側にコントロールタワーレストランがある。どちらも直方体の建物で、簡潔な見たである。

コントロールタワーは、レース運営の人が占拠してタイム計測をしたりペナルティを下すかどうかの判断をしたりする場所である。背が高くて横に狭い8階建ての建物で、灰色塗装されている。1コーナーのほうから見ると文字が見えないし(画像exit)、最終コーナーのほうから見ても文字が見えないが(画像exit)、メインストレートの反対側から見ると「Circuit Ricardo Tormo」の文字が書かれている(画像exit)。

レストランは、ちょっと高い料を払った観客が優に観戦するところである[1]。背が低くて横に長い4階建ての建物で、灰色塗装されている。屋上ナイフフォークの絵を描いた看がある(画像1exit画像2exit)。そして、このレストランの壁にはリカルド・トルモの肖像画が掲げられていて、その下に「THE LEGEND」と書いてある(画像1exit画像2exit画像3exit)。

めて位置関係を説明すると、メインストレートの1コーナー寄りの場所からチェッカーラインを見た場合、手前が背の高いコントロールタワーで、が背の低いレストランということになる(画像exit)。

2015年11月まではこれらの建物は黄色オレンジ色の中間色に塗装されていた(画像1exit画像2exit)。2016年4月頃に塗装が行われ(画像exit)、2016年11月にはっぽい灰色に変わっている(画像exit)。2017年4月には、コントロールタワーに「Circuit Ricardo Tormo」の文字を貼り付ける作業が行われた(画像exit)。

ちなみに、2014年11月まではレストランの壁面がポスターだった(画像exit)。2015年11月にはレストランの壁面にリカルド・トルモの肖像画が掲げられている(画像exit)。

2016年4月には「レストランを4ツホテル装する計画が進んでいる」という報道が行われたが(記事1exit記事2exit記事3exit)、その計画は進んでいないようである。
  

青い池

最終コーナーい池がある。最終コーナーの外側からい池とメインストレートレストランを映すのが定番のカメラアングルである(画像exit)。
  

トンネル2ヶ所

メインストレートの下には地下道が2ヶ所ある。1つはスターティンググリッドの下のこの場所exitで、もう1つは1コーナー進入のこの場所exitである。

転倒してコース内側に放り出されたライダーは、この地下道をくぐって移動してコース外側にあるピット施設に辿り着くことになる。
 

正門

高速道路A-3を降りたトラックは、一般道路を通り、この場所exitにまで辿り着く。ここにサーキットの正門があり(ストリートビューexit画像exit)、検問を受けたトラックが通っていく。
 

その他

2016年11月までの縁石は、スペイン国旗バレンシア州旗にならい黄色赤色になっていた(画像exit)。2017年11月になると、縁石の色がオレンジ色と白色に変わった(画像exit)。

サーキットの外側のどこかにオレンジの木を植えてあり、レース開催中にオレンジを映すことがある(画像1exit画像2exit)。バレンシアといったらバレンシアオレンジなので、そういう写真を撮る。

このサーキットTTサーキット・アッセンのような「ピコーンピコーン」というサイレンが鳴らされる(動画exit)。

4~5コーナーイン側、7~8コーナーイン側、11~12コーナーイン側の地面において、何らかの木が等間隔に植されている(航空写真1exit航空写真2exit)。2016年から植えられたようである。
 

スタジアム形式のサーキット

観客席がコースを囲んでいる

サーキットは、コースをぐるりとスタンドが囲むスタジアム形式になっている。観客にとってはどこのスタンドからもレースの状況がよく分かり、非常に観戦しやすい。

サーキットが売り出すチケットの種類を示す画像exitを見てみると、コースのほとんどを観客席で囲んでいることが分かる。観客席が隣接していないのは、最終14コーナーからメインストレート中盤の部分だけである。

メインストレートの中盤から終盤にかけて、ピット施設が隣接している。そのピット施設の上に観客席を設置している(画像exit)。

1コーナーから2コーナーにかけて観客席が連続的に設置してあり(画像exit)、また2コーナーから最終14コーナーまで、観客席が連続的に設置してある(画像exit)。

メインストレートの中盤から最終14コーナーまで観客席が連続しているので、観客席でウェーブが起こることがある(動画exit)。
 

コースの面積が狭い

広々としたコースを作ってから観客席でぐるりと囲むと、大勢の観客が押しかけても観客席に席が立ってしまい、スタジアム形式が名ばかりのものになってしまう。

このためバレンシアサーキットは、コースを狭い面積に詰め込んで、そうした上で観客席でぐるりと囲んでいる。こうすればどこの観客席も満員になり、正正銘のスタジアム形式になる。

狭い面積コースを詰め込んでいるので、コーナー数が多くなっている。狭い面積にぎっしりとコーナーを詰め込んでいる様子は、自動車教習所を連想させる。

ちなみにバレンシアサーキットexitは、ツインリンクもてぎのオーバルexitとだいたい同じ大きさである。上の2つの航空写真の縮尺はほぼ同じで、見べてみるとだいたい同じ大きさだと分かる。
 

コース紹介(MotoGP)

バレンシアサーキットのいくつかのコーナーには異名が付けられている。
 

名称 由来
1コーナー ホルヘ・マルチネスアスパー(Jorge Martínez Aspar MotoGP80ccクラスで3回、125ccクラスで1回のチャンピオンを獲得したホルヘ・マルチネスのこと。バレンシア州出身である。アスパーは「エスパドリーユexit」という意味で、靴屋の孫であるホルヘ・マルチネスに付けられたニックネームである。
2コーナー ミック・ドゥーハンMick Doohan) MotoGP500ccクラスで5回のチャンピオンを獲得したミック・ドゥーハンのこと。オーストラリア出身だが、このサーキットコーナー名になっている。
3コーナー
4コーナー ニコテロルNico Terol 2011年MotoGP125ccクラスチャンピオンを獲得したニコラス・テロルexitのこと。バレンシア州出身である。
5コーナー
6コーナー アンヘル・ニエト(Angel Nieto) MotoGP50ccクラスで6回、125ccクラスで7回のチャンピオンを獲得したアンヘル・ニエトexitのこと。スペイン首都マドリッドで育った。生涯で13回のチャンピオンを獲得したが、13という数字を嫌って「12+1」というステッカーを好んで貼っていた(画像exit)。
7コーナー コルヴァ・デ・ラ・アフィシオン(Curva de la Afición) 趣味カーブ」といった意味。
8コーナー
9コーナー
10コーナー
11コーナー
12コーナー チャンピ・エレロス(Champi Herreros 1989年MotoGP80ccクラスチャンピオンになったスペイン出身のマヌエル・エレロスexitのこと。チャンピは彼に付けられたニックネームで、「キノコ」という意味である。1989年チャンピオン勝利を挙げず2位を4回獲得して得られた。ちなみに1989年は、80ccクラスを最後に開催した年である。
13コーナー
14コーナー エイドリアンカンポス(Adrián Campos バレンシア州出身の四輪レーサーであるエイドリアン・カンポスexitのこと。ドライバーとしてF1に2年間参戦し、現役を引退してからは四輪レーシングチーム監督として活躍している。

 

コース紹介(MotoGP)

概要

コース全長は4005mで、2018年2019年MotoGPが開催された19ヶ所のサーキットの中で上から18番であり、小さいサーキットである。コーナー数は14ヶ所で、2018年2019年MotoGPが開催された19ヶ所のサーキットの中で上から9番である。つまり、「コースの長さに対してコーナーの数が多いサーキット」ということができる。

もっとも長い直線は876mで、2018年2019年MotoGPが開催された19ヶ所のサーキットの中で上から10番となっている。そのため、最高速それなりに高くなっており、2018年2019年MotoGPが開催された19ヶ所のサーキットの中で上から10番程度となっている。

それでもコーナー数が非常に多いことが影して、速度を著しく低くしている。2018年2019年MotoGPが開催された19ヶ所のサーキットの中で、速度が最下位となっている。

わりと長い直線が1本あり、それ以外はコーナーコーナー、またコーナー」といった感じのレイアウトである。


ハードブレーキングの箇所が少なく、コーナー数がやたらと多い。マシンが垂直になる状態が短く、常にマシンが左右のどちらかに倒れているという、忙しいサーキットである。

切り返しが多く、アクセルを開けずに待つ時間が長く、休むに休めず、気が抜けない。とにかくストレスの溜まるサーキットといえる。

路面のカント(左右の傾斜)が少ないフラットコースで、フロントリアグリップが薄く感じられ、タイヤも温めにくい。ライダーにとって難しく、緊させられるサーキットである。

路面の勾配(前後の傾斜)がかなり多いコースで、少し難しい。

こちらexitMotoGP公式サイトの使用ギア明示動画である。一番低いギアは2速で、1速を使わない。

なパッシングポイントは、メインストレートexit1コーナーexit2コーナーexit4コーナーexit6コーナーexit8コーナーexit11コーナーexit最終14コーナーexitとなっている。
 

女性ライダー躍進

2013年Moto3クラス決勝で女性ライダーアナ・カラスコexitが8位に入賞した。

このサーキットは筋を要するハードブレーキングのコーナーが非常に少ない。筋の点でどうしても後れを取る女性ライダーでも太刀打ちできるコースなのである。
 

午前中の気温と路面温度が低い

バレンシアGPは11月に開催されるため、っ最中であり、晩が結構冷える。路面温度が午前と午後で10度以上の差が出てしまう。

金曜日一番に行われるMoto3クラス・FP1の路面温度と、金曜日の午後の最後に行われるMoto2クラス・FP2の路面温度が大きく変化した例は、次の通りである。
 

一番 午後 路面温度の変化
2010年金曜日晴れ 路面温度10度 路面温度28 18度上昇
2013年金曜日晴れ 路面温度13度 路面温度25 12度上昇
2016年金曜日晴れ 路面温度11度 路面温度27度 16度上昇
2017年金曜日晴れ 路面温度9度 路面温度22度 13度上昇


これだけ路面温度が変わるとマシンセットアップにも大きな影がある。午前中のウォームアップで仕上げたマシンが午後にはイマイチになる、ということもありうる。
 

メインストレート

最終14コーナーは進入部分から脱出部分に至るまで一貫して下り勾配になっている。

最終14コーナーを脱出したあと、ピットレーン入り口のあたりでグイッと上り勾配になっている(画像exit動画exit)。

ピットレーン入り口付近からは緩やかな下り勾配が続いていく。876mの長い下り勾配の直線で一杯加速し、各マシン最高速に到達する。

Googleアースexitで路面にカーソルを合わせると右下に標高が表示されるが、最終14コーナー脱出部分が標高155mで、メインストレートは一貫して下り勾配になっており、1コーナーが標高145mである。高低差は10mで、3階建てビルと同じぐらいである。

この写真exitこの写真exitを見てもメインストレートが下って斜めになっていることがよく分かる。メインストレートが下り勾配だが建物を斜めにするわけにはいかないので、階段のようにしている。

メインストレートに隣接するピットロードも下り坂exitである。
 

1コーナー~2コーナー

1コーナーは下っており、速度が乗りやすく、マシンを減速しにくい。最大排気量クラスではリアタイヤを浮かせるジャックナイフがよく見られる(画像exit)。

1コーナーは直90度)よりも緩い度(105度ぐらい)の高速コーナーで、ブレーキを掛けすぎずに速度を保たねばならない。

1コーナーはけっこう難易度が高い高速コーナーで、ここをオーバーランしてしまうライダーも多い。

2009年には250ccクラスチャンピオン争いを続ける青山博一が1コーナーオーバーランし(動画exit)、日本人観戦者を絶叫させた。

2017年にはチャンピオン争いを続けるマルク・マルケスが1コーナーにて転倒しそうになっている(動画exit)。


先行と同等のエンジンパワーがある場合は、メインストレートスリップストリームを効かせつつ横に並びかけ、1コーナーでパッシングすることができる。

先行よりも低いエンジンパワー最高速が時速で5km以上遅い場合、メインストレートスリップストリームを効かせていても横に並び掛けることができないので、1コーナーでのパッシングが難しい。そういうときは1コーナーで抜きに掛からず先行後ろに付いたまま1コーナーを旋回する。先行後ろについているのだからスリップストリームがよく効き、1コーナーにおけるコーナーリング速度が上がる。そして、続く2コーナーでのパッシングに挑むのである。

2コーナーまでは上り勾配になっている。Googleアースで調べると、1コーナーの標高は145mで、2コーナーの標高は150mであり、なかなかの上りである。

2コーナーパッシングが多いところだが、フロントからスリップダウンする転倒が多い場所でもある。
 

3コーナー~8コーナー

2コーナーと3コーナーは同じぐらいの標高だが、3コーナーから4コーナーの進入まではかなりの下り勾配になっている。

4コーナーは右コーナーで、冷え切ったタイヤ右側を久々に使うコーナーであり、転倒が多い難所となっている(動画exit)。

サーキットで一番の危険な場所である4コーナーを慎重に走り終えたことで気が緩み、5コーナーで転倒することが多い(動画exit)。5コーナーに入るときもまだタイヤの右側が温まりきっていないので、5コーナーは転倒多発地帯となる。

5コーナーを立ち上がってから6コーナーまでの短い直線は上り勾配になっている。短い距離でありながら、5mほどを駆け上がる。5mというのは2階建てビルと同じぐらいである。

6コーナーの脱出から7コーナーまでじわじわと上り勾配になっている。7コーナーしい高速コーナーで、ここで背後にぴたりと付けて、スリップストリームの恩恵を受けたい。

8コーナーの進入部分は同じ勾配が続く場所だが、脱出部分が急な下り勾配になっていて、進む先が見えないブラインドコーナーとなっている。ライダーブレーキングポイントを見つけづらく、なかなか難しい。
 

S字~11コーナー

9~10コーナーはこのサーキット一のS字であり、各ライダー麗に切り返す。

ライダーがS字を切り返している姿が見えたら「9~10コーナーでこれから後半に入っていくんだな」と見て良い。

10コーナーは右コーナーで、使用頻度が低く冷えやすいタイヤ右側を久々に使う場所で、転倒が多い。フロントタイヤグリップを失うスリップダウンや(動画exit)、リアタイヤが滑って制御不能になり振り落とされるハイサイド転倒が(動画exit)、過去に繰り返されてきた。

11コーナーは半径が小さいUの字ヘアピンで各ライダー速度が落ち、パッシングしやすい場所である。
 

12コーナー

バレンシアGPは11月に開催されるため、太陽の高さがずいぶん低くなっている。それを実感するのは12コーナーで、ここを切り返すときのライダー西を向く格好になる。午後3時頃に走行している場合、太陽が眼に入ることがあり、なかなかうっとおしい。

Moto2クラスの予選は現地時間の午後3時午後4時に行われる。Moto2の前方車載カメラの画像を見ると、12コーナー付近で西日が視界に入ることがよく分かる。

バレンシアサーキットはコース全長に対してメインストレートの割合が大きいサーキットなので、タイム向上のためにメインストレートを速く走ることを狙っていきたい。そのためには最終14コーナーを上手く走る必要があり、それには13コーナーを上手く進入すべきで、さらには12コーナーを上手く止める必要がある。この12コーナータイムの良し悪しに直結する場所になっている。

12コーナーの途中は登り坂になっており、フロントを浮かせてリアタイヤ一本で切り返すこともある(動画exit)。ライダーテクニックを大きく問われるコーナーである。
 

13コーナー~最終14コーナー

13コーナー~最終14コーナーは、左コーナーが連続する場所になっている。

同じ左コーナーが続くのだが、途中まで上り勾配で、途中から下り勾配になっていて、山のようである。
上り勾配の部分を13コーナー、下り勾配の部分を14コーナーと呼ぶ。

Googleアースで調べると、12コーナーの標高が155mで、そこからどんどん上り勾配になり、13コーナーで標高164mになる。そしてそこからどんどん下り勾配になり、最終14コーナーの脱出部分では標高155mになる。最終14コーナーは、9mほどを一気に下りながら曲がるコーナーとなっている。

Moto2クラスMotoGPクラスでは、13コーナーや最終14コーナーライダーたちが見事なドリフト走行を披露する。深いバンクのまま高速コーナーリングしつつリアタイヤがスライドし、カウンターステアとなり、フロントタイヤが(左コーナーなのに)右方向を向く(動画exit)。


最終14コーナーは一気の下りとなっていて、ライダーが沈んでいくように見える。下り勾配で、先が見えないブラインドコーナーとなっていて、難しい。

この最終14コーナーコーナー外側が見えづらく、ブレーキングポイントを見つけにくい。ミスしてブレーキングが遅れるとアウト側にんでしまい、メインストレート速が落ちてしまう。前にライダーがいるとブレーキングポイントなんとか見つけることができるのだが、前にライダーもいない単独走行だとブレーキングポイントを見失いやすい。単独走行しているライダーセクター4(最終14コーナーを含む区間)でタイムを落とすケースがしばしば発生する。

ロングストレートの前のコーナーではパッシングを仕掛けずに綺麗なラインを通りストレートでの加速に備える、というのが格言だが、最終コーナー低速コーナーなので、その格言視して抜きにかかるライダーもいる。
 

最終14コーナー立ち上がり~チェッカーライン

最終14コーナー立ち上がり付近からメインストレートにはタイヤカスが転がっていることが多い。2014年exit2015年exit2016年exitタイヤカスだらけだった(2017年exit較的に綺麗だった)。タイヤカスを踏んづけてしまうと大変で、そのタイヤカスタイヤにめり込んで付着してしまう。すぐに取れてくれれば良いが、しばらくタイヤに付着したままになり乗り心地が最悪になることが多い。もちろん走行速度も落ちてしまう。

最終14コーナー一気に接近して並びかけ、そのまま横に並んだ2台がぴたりと併走することがある。そういうとき、ライダー同士が肘を出してお互いをつつき合うことがある。そうした2013年Moto2クラス決勝ラストラップで見られた(動画exit)。

これは意地悪やラフプレーのため行っているのではなく、安全確保のために行っている。
バイク2台がぴたり横に並んで併走すると、サイドスリップが効いてカウルサイドの乱気流が発生し、お互いが吸い込まれるように少しずつ接近する。接近しすぎると衝突してしまうので非常に危ない(動画1exit動画2exit)。このため、接触を避けるためにライダーは安全のため相手ライダーを肘でつつく(動画1exit動画2exit)。

ちなみにサイドスリップマシンが加速することもある。スリップストリームは横に付けたときも発生するのである。
 

「キャリア初優勝」が起こりやすい

バレンシアサーキットは「キャリア優勝」が起こりやすいサーキットである。

1990年から2017年までに13回以上MotoGPを開催した15ヶ所のサーキットで、キャリア優勝が起こった確率を算出してみた。

 

優勝総数 キャリア優勝
の数
キャリア優勝
の発生確率
バレンシアサーキット 57 9 15.8
鈴鹿サーキット 39 6 15.4
ヘレスサーキット 84 11 13.1
ル・マンブガッティサーキット 63 8 12.7
TTサーキット・アッセン 84 9 10.7
ドニントンパークexit 60 6 10.0
ブルノサーキット 81 8 9.9%
カタルーニャサーキット 78 7 9.0
ツインリンクもてぎ 57 5 8.8
ロサイル・インターナショナルサーキット 42 3 7.1
ザクセンリンク 60 4 6.7
エストリルサーキットexit 39 2 5.1
ムジェロサーキット 81 4 4.9%
フィリップアイランドサーキット 66 2 3.0
セパン・インターナショナルサーキット 56 1 1.8

トリッキーコースベテランライダーでさえ足元をすくわれる可性が高いこと、10何戦も続く長いシーズンを経ていて若手ライダーが技量を上達させた状態で臨むこと、CEV(スペインなどで行われる若手向け選手権)が毎年行われていて若手ライダーが多くの走行経験を重ねているサーキットであること、そうした要因が重なり合って、バレンシアサーキットでのキャリア優勝が増えていると推察される。

ちなみに、集計の際に判明したライダーの名前は以下の通りになる。

コース学習用動画

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *サーキット公式Twitterアップロードされているこの画像exitにおいて、レストランの位置が「Terraza VIP」と書かれている。レストランVIP観戦施設になっていることを示している

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スマホ版URL:
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%83%E3%83%88

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