バンオウ-盤王-単語

バンオウ
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バンオウ-盤王-とは、原作綿引智也(わたひきとしや)作画春夏冬画楽(あきないがらく)による漫画作品である。

概要

2022年12月16日より、少年ジャンプ+にて連載開始。毎週金曜日更新

主人公山元アマチュアながら竜王戦に挑戦する将棋漫画である。

一部にファンタジー要素を含むが、内容自体は地に足の付いた堅実な競技もの。少年マンガ的な熱い駆け引きと、読者の共感を呼ぶ丁寧な人情描写がメインだが、時折ギャグ要素も含まれる。

30話までは棋士による監修はなかったが、31話より梶孝七段の監修がついた。

次にくるマンガ大賞2023 WEBマンガ部門10位&U-NEXT賞受賞。

あらすじ

将棋教室の常連である山元。一見普通青年に見えるが、その正体は500年以上を生きる吸血鬼である。

あまりに永すぎる生に絶望しかけていた頃、偶然出会った『将棋』という盤上遊戯深さに魅了されて生きる希望を見出す。才には恵まれていなかったものの、それから300年ひたすら将棋し続けるうちに、常人には到底及ばないほどの実を身に着けていた。

ある日彼は、和将棋教室閉鎖の話をにする。どうにか存続させられないかと模索するうちに、竜王戦優勝賞金を獲得すること思いつく。ただしそれは山が表舞台に出ることでもあり、立つことでいつ吸血鬼であるとバレるかもわからない、綱渡り的な賭けを意味する。

それでも教室への恩返しと、今までは日陰を歩いていた故にわなかった強者(プロ)と戦いたい気持ちの両方で竜王戦への挑戦を決意する。

生きる吸血鬼の、文字どおり命を賭けた最初で最後の大勝負が始まったのであった。

主な登場人物

山 元(つきやま はじめ)
主人公。推定500〜550歳の吸血鬼。正確な年齢は本人も忘れている。また『山元』という名前も現代を生きるための偽名であり、本名は不明。少なくとも150年前は『元四郎(げんしろう)』と名乗っていた。インターネット将棋でのHNは『GEN』。ネット将棋界では最強の名をほしいままにしている。左利き
将棋にのめり込んでからそれを一筋に300年もの研鑽を続けてきた。彼にとって将棋生きる理由そのものである。ただし、才は人並み。それでも人間には不可能な長い年による経験こそが最大の武器である。
外見は二十代の青年だが、和将棋教室には十年も居着いてしまったため、若作りの三十代半ばという設定で通している。肩までの長で、日中は室内室外問わずサングラスをかけている。決まった職業はなく、交通整理やコンビニなどの間にできる短期の仕事を転々としている。そのためか長生きしている割に貯金はない。
自分からすれば僅かでしかない短い生を懸命に生きる人間たちに敬意を払い、中でもほんの数十年で高い領域まで将棋を極めるプロ棋士たちには多大にリスペクトしている。気持ちが良いほどの好青年である。あまりの好青年ぶりに、単行本1巻の帯に『イイやつすぎる主人公』とまで書かれてしまった。
将棋教室まれるかもしれない要因である老朽化したビルの改修費を稼ぐ的に加え、どうせこれを最後に行方をくらませるつもりであるため、立ってもいいから自分の300年の将棋プロたちにどこまで通用するかを知りたいという理由で竜王戦に挑戦することを決意。しかし公式戦は(まで及ぶこともあるとはいえ)日中に行われるため、吸血鬼である彼にとってはまさしく死と隣り合わせの、命を削る行為でもある。
鈴木(すずさとし)
フリー記者。外面は紳士的な青年だが、正体は山と同じく吸血鬼アマチュア竜王戦東京大会の取材に来たところで山(元四郎)と150年ぶりに再会する。『鈴木聡』もやはり偽名であり、150年前の名前は『ノ介(りゅうのすけ)』。人間社会に紛れ込むため、あえて地味名前にしている。
人間相手には柔和な姿勢でいるが、人がいないところでは尊大。悪役じみた笑みをよく浮かべている。が、態度や表情とは裏に、言動と思考に裏表がない。吸血鬼の永い生に飽いている割には好奇心が強く、良くも悪くも自分の欲求に正直である。
普段はパパラッチをしているが、取材対にやましいところがない場合や編集部から依頼を受けた場合にはな記事も執筆する。将棋一筋の山よりも世渡り上手で生活は高く、上等なマンションに暮らしている。
久々に再会した同族の山が楽しそうに将棋す姿にしさを覚え、彼を応援することに悦びを見出す。回を重ねるうち、いつしか強火のトップオタクと化した。ただし推しているのはあくまで『将棋しの山』であり、将棋そのものには一切興味がない。山を応援する気持ちは本物だが、いたずらを仕掛けたり、ナチュラル人間を見下す発言をするため、山からは陶しがられることも多い。
しかし、資金のない山に動物の血を提供したり、吸血鬼バレのピンチを方便で切り抜けたり、体力の尽きた彼を迎えに来たりと、間違いなく多方面で山の支えとなっている。鈴木がいなければ、山はこれまでの作中のどこかで体的あるいは社会的に死んでいておかしくはない。
バンオウ読者が固有名詞なく「知り合いの人」「お友だち」「友」「お兄ちゃん」と言った場合は大抵が鈴木す。
アンナクラウ
教団』と呼ばれる組織に所属する吸血鬼ハンター。一見すればグラマラス美女だが、石塀を蹴破ったり、の棒を引きちぎったりととてつもない膂を誇る。
一度交戦したものの取り逃がした吸血鬼(=鈴木)を探すため、彼が口にした『将棋』を手がかりに各地の将棋教室を巡っているうちに将棋にどハマりしてしまい、山のいる和将棋教室の常連となる。その熱中ぶりは本業を疎かにしてしまうほどで、結果的には回避したものの一度はシベリアへ左遷されかけてしまった。
将棋ルールの飲み込みや上達がいなど、優れた一面もあるにはあるが、の前に大量のヒントが提示されているにも関わらず山が吸血鬼であることに気付けないといったように、基本的には脳筋寄りのポンコツ教団からの評価も「仕事だけはできるが頭が少々アレ」という有り様。とはいえ、吸血鬼の索敵があるのは彼女の飼っている猟の方であり、人間吸血鬼を見抜く手段はないため、理からぬこととも言える。彼女山は互いの正体を知らぬまま、同じ教室の常連として交流している。鈴木はその事実を知っている。
幼い頃から教団吸血鬼ハンターとして育てられた故か、登場当初は言動も表情も人外じみていたが、将棋を通じた交流を重ねるうちに人間性が芽生え始め、和将棋教室メンバー友情を抱くようになる。
竜王戦題である都合上どうしても強いになってしまう作中において、重な初心者である。
天草 (あまくさ かける)
中学生プロ入りした天才高校生棋士(後に高校中退)。新堂竜王子であり、段位は五段→六段。
初登場時はやや生意気な面が見られたが、招かれた地元の将棋大会において導のつもりで対局したアマチュア山に敗北したことから、打倒山に執念を燃やし、将棋に対して摯な姿勢で臨むようになる。やがて山がネット将棋最強と名高い『GEN』その人であると見抜きネット将棋にも着手するようになる。
明確な山のライバルネット将棋で、そして竜王戦での彼と山の対局は非常に熱い。手に握る攻防は作中の見どころの一つである。
打倒山と言っても、彼がすのは頂点である竜王。その意味でも、山は絶対に勝たなければいけない相手であり、逆もまたしかり。互いが互いの乗り越えるべきといえる。
新堂 二郎(しんどう せいじろう)
プロ棋士天草師匠であり、現在竜王タイトル保持者。29歳。
端正な容姿をしており、女性ファンも多い。鈴木がスクープを狙っても何も出ないほど将棋漬けの日々を過ごしている。
対局中は全なポーカーフェイスを保つどころか、地震が起きても盤面から一切を離さないほどの驚異的な集中を見せる。「将棋しは大抵頭のネジがとんでいるものだが新堂くんは少し多めにとんでる」と言われるほど、将棋のことしか頭にない。本物の人外である山と鈴木を差し置いて、作中で「人ではない」呼ばわりをされる人物である。
山と天草が倒すべき標とする相手であり、現状のラスボス補。竜王戦決勝トーナメントを勝ち進んだ者こそが彼への挑戦権を得る。

作中における吸血鬼の特徴

  • 不老長寿である(死は存在する)
  • の活動が基本であり、日中の活動は体力が低下する
  • 日光に弱い(即死ダメージではなく持続ダメージが入る状態が近い。もちろん長時間日光に曝されれば命に関わる)
  • 人的な身体を有する
  • 食糧は血液であれば動物の血でも良い(人間の血を啜る描写がない)

作中で描写されるのは上記くらいで、一般的な吸血鬼の特徴とされる「ニンニク十字架・流れるが弱点」や「に映らない」「招かれなければその建物に入ることができない」といった表現は見られない。吸血衝動も見られず、作中で山がどれだけ消耗しても血を欲する描写はない。ただ、血の摂取量が体力維持に関わるらしい描写はある。

ただし作中に登場する吸血鬼は今のところ山と鈴木の二名のみであり、存在することは示唆されているものの他の吸血鬼にも上の特徴が当てはまるかは未知数。山も鈴木もデイウォーカーだが、かといって高位の吸血鬼であるという拠も現在のところない。

人間の血を吸う描写がないので、噛まれた人間吸血鬼化するかも不明。4話において「吸血鬼として生まれ」というモノローグがあるので、少なくとも山は先的な吸血鬼であることがわかる。

作中での血液の入手方法は通販輸である。

将棋ウォーズとのコラボ

2023年10月13日12時11月13日15時まで、将棋ウォーズ×バンオウ-盤王-のコラボが開催。

勝ち数や特定CPU対戦の勝利によってバンオウキャラクターアバターが入手できる。

入手条件と入手できるアバターは下記のとおり。

CPU新堂誠二郎が登場するのは10月20日から

山のアバター勝利条件と勝ち数条件でイラストが異なる。また、アンナアバターは7話表ベースにしているがタンクトップが描き込まれるなど原作から一部改変されている。

コラボに合わせてPRとして特別番外編少年ジャンプ+にて開された。(リンクexit

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1 ななしのよっしん
2023/11/24(金) 09:03:42 ID: vou7unvECd
記事作成乙です!個人的にジャンプラの中でも上位で好きな漫画
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2 ななしのよっしん
2024/02/02(金) 08:20:04 ID: yRlooplfD0
作画の人めちゃくちゃ構成上手くてベテラン臭するんだけど全然経歴出て来ない。
もしかして吸血鬼なのかな
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3 ななしのよっしん
2024/05/09(木) 22:45:16 ID: /1O1F5zV0h
とにかくお兄ちゃんが面すぎるわwww
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