バンタム級とは、格闘技で用いられる体重別階級制度の一つである。その体重はだいたい52キロから53キロ前半くらいである。
概要
呼称は鶏(チャボ)から用いられているバンタム級は、ボクシングでは1つ下がスーパーフライ級で1つ上はスーパーバンタム級の階級である。
ボクシングの階級では軽量級で、それが日本人の体格に合っているため、この軽量級の階級にはとても多くの王者を出している。
近年では、井上尚弥がWBSS優勝を果たしたことでも有名だが、バンタム級での日本人世界王者と言えば何と言っても辰吉丈一郎であろう。特に90年代の辰吉人気は凄まじく、漫画『はじめの一歩』の扉絵にも何度も登場するほど。今でこそ、辰吉はその激闘の影響からパンチドランカーの事が度々指摘されるが、現役時代の辰吉はジャブにカウンターを当てる、少しでも後退した選手は一瞬で間合いを詰めてタコ殴りにするいった具合にセンスと破壊力を兼ね備えたボクサーとして、日本人世界王者の常識を数々塗り替えている。
例えば、アジア人と欧米人では体格が明らかに違ってくるため、格闘技においては、その公平性を保つため階級制が用いられている。
また欧米人でも人によっては背格好が違うのは当然であり、小さな身体の人もいれば大きな身体の人もいる。
特に日常生活に困ったことはないが、こと格闘技というスポーツではそうはいかないのである。
スポーツには公平性が求められ、スポーツマンシップに則って競技を行わなければならない。
大きな身体の選手が小さな身体の選手を痛めつけるのは、良くないためだ。
特にプロフェッショナルな競技に関してはさらに各階級の体重もシビアになる。
総合格闘技の本家であろうUFCのバンダム級は、56キロ後半くらいから61キロと幅が広く設けられているが、ボクシングは各階級の体重差は細かく設けられている。
正式に解明されているわけではないが、1階級違うだけでもボクサーによってはその違いが大きくでる。
例えば、その階級では世界的に名声を得ていた選手が一つ上の階級を上げて闘うとまるで別人のようになってしまうのだ。
それだけ、階級差というものは大きいのである。
余談だが、上述の通りバンダムではなくバンタムが正式な呼称である。
2022年12月13日、井上尚弥がアジア地域出身者としては初、この階級においても史上初めてのWBA,WBC,IBF,WBOの主要4団体のベルトを統一することに成功した。なお、ベルトを賭けたタイトルマッチは全てKO決着で、4団体統一チャンピオンでこれを達成したのも井上尚弥が初めてであった。
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関連項目
- ボクシング
- ミニマム級/ライトフライ級/フライ級/スーパーフライ級/バンタム級←今ここ/スーパーバンタム級/フェザー級/スーパーフェザー級/ライト級/スーパーライト級/ウェルター級/スーパーウェルター級/ミドル級/スーパーミドル級/ライトヘビー級/クルーザー級/ヘビー級
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