バンホーテン(van Houten, VAN HOUTEN)とは、
1の概要
van Houten。オランダ由来のファミリーネームである。
オランダ語での本来の発音は「ファンハウテン」。
古いオランダ語で「Hout」は「林」と言う意味で、「van Houten」は「林の」「林出身の」と言う意味になる。オランダの都市ユトレヒトの地名「Houten(ハウテン)」と関連しているケースもあるという。
実在の人名
- カリス・ファン・ハウテン(Carice van Houten) - オランダの女優、歌手。ポール・バーホーベン監督の「ブラックブック」など多くの映画で主演している。2014年3月時点でオランダ映画祭で金の子牛賞(最優秀女優部門)を4回、金の子牛賞(テレビドラマ最優秀女優部門)を1回受賞している実力派女優である。
- テオドール・ファン・ハウテン(Theodore van Houten) - オランダ(ただしイギリス育ち)の作家・編集者・音楽研究家。上記のカリス・ファン・ハウテンの父親。エドワード・エルガーの「エニグマ変奏曲」について、イギリスの愛国歌「ルール・ブリタニア」の歌詞に沿ったものではないかという説を1976年に発表した。
- コルネーリスとイングリットのファン・ハウテン夫妻 - オランダの天文学者夫妻。多数の小惑星の発見で著名。
- ヘルマン・ファン・ハウテン(Herman van Houten) - オランダのファシズム政党「オランダ国家社会主義運動」の創立期メンバーの一人。同党の宣伝において主要な役割を果たしていたとされる。「ミュッセルトかモスクワか」という同党の選挙スローガンを考案したと言われる(同党の代表であるアントン・ミュッセルトを支持するか、それとも共産主義に屈するか、という二者択一を迫るプロパガンダである)。
架空の人名
2の概要
ココアメーカー「VAN HOUTEN」。その名の由来は創業者一族のファミリーネーム「van Houten」である。19世紀はじめにココアパウダーの製法を発明し、現在ではココア製造の世界的企業となっている。
古くからその名前はココアの代名詞としても扱われている。1923年に発表された芥川龍之介の短編小説「あばばばば」の中でも、主人公がココアを買うために「Van Houtenはないかと尋ね」るシーンがある(ちなみにその店には別ブランド「Fry」と「Droste」のココアしかなかった。この双方も実在するココアブランドであり、Drosteはそのパッケージが「ドロステ効果」の語源となった事でも知られる。)。
製品のココアはお菓子づくりの材料としても評判が高く、マシュマロ、アイスクリーム、ムース、ブラウニーなど様々なスウィーツに用いられる。
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「1の概要」>「実在の人名」の「テオドール・ファン・ハウテン」の説明文で、誤字を訂正しました(愛国家→愛国歌)。