バーダックとは、『ドラゴンボールZ』のTVSP1「たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~」に登場した人物でラディッツとカカロット(孫悟空)の父である。
声優は野沢雅子。
概要
サイヤ人の下級戦士だが、勇猛な性格で幾度と無く死線を潜り抜けたことから、サイヤ人の特性(瀕死から回復すると大きく戦闘力が上昇する)により、戦闘力は非常に高く成長している。
生まれた時の戦闘力でランク付けされるサイヤ人にしてはかなり異端の人物。
惑星カナッサに攻め込み陥落させた際にカナッサ星人の生き残りから受けた幻の拳の影響で、フリーザがサイヤ人を滅ぼす未来、そして息子カカロットがフリーザと対決する未来を知り、直後、フリーザの配下ドドリアの手によって仲間を殺された事で、己の見た未来に確信を持つ。
バーダックは仲間のサイヤ人達に協力を求めるが、フリーザの配下として良い待遇を受けていたサイヤ人たちにはまるで信じてもらえなかった。
協力を仰ぐのは無理と判断したバーダックはたった一人でフリーザ軍に戦いを挑み、フリーザの配下兵士をなぎ倒しながらフリーザの母艦に迫り、ついにはフリーザと対面する。
未来が変わることを確信して放った渾身のエネルギー弾はフリーザには全く通じず、巨大なエネルギーボールを喰らって、惑星ベジータと共に宇宙に散っていった……。
後の作品でも、この未来を知っている設定がベースになって描かれていることがほとんどで、解釈が変わっていても相手の行動を先読みするかのように動いていたり、作品によってはその時の状況理解までが早く、ゲームの都合ではあるもののフリーザ族のアバターであっても共闘を承諾するなど、かなり頭のキレが良い。
TVSP1詳細
元々、TVSP1「たったひとりの最終決戦~フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父~」にだけ登場したキャラクター。
本作における最終的な戦闘力は10000以上。
これはナッパ(4000)はおろか、界王拳を使っていない孫悟空(ベジータ戦:8000以上)を超えた数値である。
赤いハチマキを巻いた姿が印象的だが、これは死んだ仲間の一人、トーマが身に着けていた物が、血に染まった物である。
長男のラディッツそっくりなそれ以外の容姿は、次男のカカロットに瓜二つだが、子どもに対する愛情の薄さなど性格は大きく悟空と異なる。
以前のアニメ・ゲーム展開
以前のゲームのIFストーリーでは老いぼれてしまうバーダックが見られる。(孫の孫悟飯、孫悟天絡みのifがあり、『バーストリミット』ではラディッツに「すっかりジジイが板に付きやがって」と発言されている)。
その勇猛さからベジータやパラガスからもその名前を知られているが、彼らとの関係は不明。フリーザも悟空との戦いで彼の子供が遥かな時を経て自分に挑んできたことを悟った模様で、「愚かな頑固者ども」としてその名を口にしていた。
なお、孫悟空Jr.(カカロットの100年後の子孫の孫悟空)がバーダックの末裔であることを意識して作画されたのかは定かではないが、『ドラゴンボールGT』の最終回において、孫悟空Jr.が同じように赤いハチマキを巻いている。
鳥山明による逆輸入
このキャラクターを鳥山明が気に入ったため原作でフリーザの回想として1コマ登場(コミックス26巻P94)させた。DBファンからの人気も非常に高く、また彼が活躍する際のBGM、『ソリッドステート・スカウター』も同じく高い人気がある。
また、鳥山明は後のアニメ・ゲーム・漫画に関わる際に、TVSP当時とは異なる性格で登場させており、家族への愛情表現は存在しているものとなっており、上記の概要の未来視よりかは勘が鋭いようなニュアンスの描写になっている。
(最も、仮にTVSP版と同じく未来視があったとしても周囲に信用してもらえない可能性があるため、周囲から見たら勘が異常に鋭いように見えるかもだが。)
こういった違いはあっても、ゲーム作品ではTVSP版とマイナス・超版は細部では異なっていてもおおよそ、同一人物と描写していることも少なくない。
鳥山明自身のバーダックの扱い
彼自身のポリシー的に息子であるカカロット(孫悟空)とまともな再会することは一貫してNGとしているようで、近年の一部の鳥山明との関わりが深いドラゴンボールゲームでは仮に生きていたとしてもまともに再会することが現時点でなく、出会えたとしても番外編のようなストーリーであったり、そもそも父親として認識されていなかったりする。
故に漫画版『ドラゴンボール超』では、「生残者グラノラ編」のとよたろうとの構想時にバーダックを描写するにおいてもバーダック自身の復活にはNG判定を出している。
2010年以降の作品
ドラゴンボールオンライン
あの時、宇宙へ散ったと思われたバーダックだが、2010年にて一部地域のみで展開された鳥山明による監修が行われたこのゲームで「イービルバーダック」が遥か未来のAGE1000側の戦士として登場している。
本作では、異なる戦闘服を着用し、仮面を装着した状態で登場しており、この頃から何故かあの時に生還し、洗脳されて仮面を装着しているバーダックという設定が存在していた。
このデザインや設定は『ドラゴンボール ヒーローズ』、『ドラゴンボール ゼノバース2』で「仮面のサイヤ人」として流用された。
エピソード オブ バーダック
2011年に入ってバーダックが主人公の追加エピソードと言うべき『ドラゴンボール エピソード オブ バーダック』がVジャンプに掲載。2012年には「最強ジャンプ」の付録にアニメDVDが付属。 なんと過去の惑星プラントに飛ばされ、生き延びていたバーダックがフリーザ一族の祖先にあたるチルドと戦い、超サイヤ人に覚醒してしまった。
ゲーム作品でも『ドラゴンボールヒーローズ』に超サイヤ人1~3のバーダックが登場するなど、まさかのバーダックプッシュに目が離せないファンが続出している状況だった。
ドラゴンボール ゼノバース2
上述の『ドラゴンボールオンライン』の通り、仮面のサイヤ人として登場する。
このゲームよりかは『ドラゴンボール ヒーローズ』の方に先行して登場しているが、このバーダックの設定自体が元の『ドラゴンボールオンライン』の設定が基盤で、本作は「ヒーローズ」とはストーリーの繋がりはないため、一部ゲーム作品では他の「ゼノバース」のオリジナルキャラと同じく、ほぼ原作キャラに近い扱いを受けていたりする。
本作では、『エピソード オブ バーダック』の一連の出来事はこのゲームのストーリーによる歴史改変の影響で発生した物語と示唆する会話がある。
そのため、洗脳解除後のミラ戦では超サイヤ人になることが出来ており、最終的には超サイヤ人3まで覚醒する。
この一戦を終えた後は行方不明になり、10年近くのDLCストーリーを重ねても生存が確認されていない。
本作でバーダックが登場して言及が増えたことによって『エピソード オブ バーダック』は原作や『ドラゴンボール超』の範囲内では発生しない物語となった。
銀河パトロール ジャコ/ドラゴンボール超 ブロリー
『銀河パトロール ジャコ』ではコミックスにてバーダックを主人公としたエピソード『ドラゴンボール マイナス』が描かれた。妻であり、悟空の母親であるギネも初登場。星を攻めている最中に全サイヤ人に対して惑星ベジータへの帰還命令が下る。この命令に死の予感を感じ取ったバーダックは丸型宇宙船を盗み、当時三歳だったカカロットを「飛ばし子」として辺境の惑星に脱出させている。
また、不器用ではあるがギネ、ラディッツ、カカロットに対する愛情も描かれている(本人いわくギネの甘ったるい病気がうつったらしい)。
本作のストーリーは『ドラゴンボール超 ブロリー』で部分的にアニメ化された。
関連動画
関連項目
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