パウロ・グレイラットとは、理不尽な孫の手による小説「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」の登場人物である。
概要
原作では2話目に当たる第一話「もしかして:異世界」が初登場。主人公ルーデウス・グレイラットの、この世界における父親である。妻はゼニス・グレイラット、リーリャ・グレイラット。
アスラ王国の大貴族、ノトス・グレイラット家の生まれであるが、父親との折り合いが悪く12歳にして出奔。冒険者として「黒狼の牙」というパーティーに所属していたが、その所属メンバーのゼニスを妊娠させたことをきっかけにパーティは解散した。子供が生まれることを考え定職を求めたパウロは貴族時代の伝手を頼り、フィットア領のブエナ村の下級騎士となった。
その後暫くしてルーデウスを授かった。剣術の三大流派全てを上級まで修めるなど剣士としての才能があったため、息子のルーデウスにも剣術を教えたが、感覚派なため理論的な説明ができないうえに、ルーデウスの適性に合った北神流を自分が嫌いなため教えないなど、指導者としての才能はなく、剣術に関してはルーデウスが才能を見せることはなかった。
また、少年時代に夜這いをかけた相手でもあったリーリャが侍女の求人に応じたことから雇っていたものの、生来の女癖の悪さから、ゼニスが再び妊娠した後に誘われた際、再び一夜の契りを結んでしまった。このことでリーリャまでもが妊娠してしまったため家族関係に危機が訪れかけたが、ルーデウスのとりなしもあり、リーリャを第二夫人とすることで収まった。
最終的に、ゼニスの娘としてノルン・グレイラット、リーリャの娘としてアイシャ・グレイラットを同日に授かった。ルーデウスが7歳の時、ルーデウスと村の娘シルフィエットとの関係が共依存に陥っているのではないかとの不安を抱き、魔法大学に通いたいとルーデウスが主張していたことからその学費稼ぎという理由も付け、フィットア領主の娘の家庭教師の職に強制的に送り出した。
その後しばらくは平穏な生活が続いていたが、フィットア領転移事件に巻き込まれ、ノルンと共にアスラ王国の草原に転移した。他の家族の捜索のためにフィットア領捜索団という被害者を捜索する組織を主導し、ゼニスの実家があるミリス神聖国から指揮していたものの家族は見つからず、他の被害者の生死のみが判明する状況に心痛を覚え酒に溺れていった。
その只中でルーデウスと再会したため、誤解も手伝い最終的に関係を修復したものの喧嘩別れとなりかけた。
その後は、ルーデウスがアイシャとリーリャを発見し、ミリスに送り出したため二人との再会に成功。残る捜索すべき家族はゼニスのみとなった。
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その後、ゼニスの居場所が分かったとのルーデウスの家庭教師であったロキシー・ミグルディアの情報が入り、ベガリット大陸の迷宮都市ラパンに向かった。迷宮にいる可能性が高いと思われたものの迷宮攻略は難航し、協力者で「黒狼の牙」のメンバーであったギースがルーデウスに独断で手紙を送る事態となった。
転移魔法陣を使ったこともあってギースの予想よりも早く着いたルーデウスが迷宮の攻略情報をもたらしたこともあり、攻略が順調に進み始めた。また、この際に黒狼の牙のメンバーであったエリナリーゼ・ドラゴンロードがルーデウスに随伴してきたため、ゼニス以外の黒狼の牙のメンバーが揃うことになった。
迷宮の最奥の守護者と共にゼニスの姿を見出したパウロは、逸る心を抑えられず即座に守護者を倒すことを主張した。守護者であるマナタイトヒュドラを苦戦の末に死に追いやったものの、悪あがきのように放たれた最後の攻撃がルーデウスを襲おうとしているのを庇うためにその前に躍り出て両断され、死亡した。
守護者を倒し、ルーデウスを守った上で、ゼニスの救出に漕ぎ着けたもののゼニスは話す力を失っていたということも知ることはなかった。
墓はルーデウスの住むラノア王国に作られた。その死後も、或いはその死後こそルーデウスにとって重要な人物として心に残り、現況を手紙の形式でパウロに伝えるという形で語られるシーンや、自分ならパウロと同じ場所に葬られるのが一番良いと感じるだろうと思うシーン、「最も頼れる亡者」としてルーデウスが幻覚に惑わされる中で現れるシーンなどがその後も存在している。
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関連項目
外部リンク
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