パソコンとは、パーソナルコンピュータ(Personal computer)の略語である。
PCと略される場合も多い。(後述)
概要
パーソナルコンピューターとは、個人で使われるためのコンピューター。主にゲーム、文章作成、ネットサーフィン、ニコニコ動画などを利用することが出来て、ニコニコ住民のよき相方として親しまれている電子機器のことである。
1960年代にIC(集積回路)が誕生し、トランジスタやダイオードなどの様々な電子部品を集積することで、コンピューターの機能を縮小させることが可能となった。
1971年になるとインテルがCPU機能をICに詰め込んだマイクロプロセッサ、i4004を開発したことで、ICやLSIを使ったマイクロコンピューターの開発が可能となった。
1974年に発売されたAltair 8800が、最初のパソコンと言われている。日本初のパソコンとしては、日立のベーシックマスターが1978年に誕生した。翌年にはNECのパソコンの基礎となるPC-8001が発売された。
1984年に誕生した、IBM-PC/ATとその互換機が、現在のWindowsパソコンのルーツとなっている。同じ年にはアップルからMacintoshが発売されている。
当初は電子レンジや段ボール箱と見紛うサイズのブラウン管ディスプレイも多かったが、液晶や有機ELといった技術向上によってかなり薄型のものや、処理する本体自体がかなり小型なものもある。
最近では、より小型化されたスマートフォンやタブレット端末がネットや事務処理にも利用できるため、パソコンの利用はより専門的な分野に特化したものに変わる可能性が高い。
性能さえ気にしなければ、5万円以下の安価で購入できるものもある。
安物買いの銭失いが心配な方は、事前にAmazonレビュー等で評価を見ておくといった裏技もある。
(ちなみにPC購入以外でも使える裏技である)
分類
大まかな分類、違いについて読みたい方は以下も併せて参照。
名称・略称
パーソナル(Personal)とは、個人を表す英単語。パーソナルコンピュータとは、そのまま個人のコンピュターという意味である。日本では、パーソナルコンピューターという単語が普及する前はマイクロコンピューターと呼ばれていた。
パソコンはパーソナルコンピューターの略であるが、英語圏(というよりアルファベット圏)では頭文字をとってPCと略するのが普通であり、最近では日本でもPCと表記することが多くなっている。ちなみにエスペラント語ではPK(Persona komputilo)。中国語では略すまでもなく電脳と圧縮されており、日本でもある程度目に付く呼称となっている。
稀にパソコンをさらに略してパソと呼称する場合もあるが、やや砕けた感じがするうえ、意味が通じてないじゃないかと顔をしかめる大人もいるのでフォーマルな場では控えるのがいいだろう。
ちなみにノートパソコンは和製英語で、英語圏ではラップトップと呼ばれる。(項目参照)
コンピューターのみの場合、AI(人工知能)も含めるなど広義。
ニコニコ動画におけるパソコン
ニコニコ動画を楽しむ為に必要な機械。また、動画を作ったりも出来、編集にも役立っている。
動画関係ではパソコンに特化した動画は数少ないが、部屋さらし動画や自作PC動画などで目立つ存在にもなっている。(主に写真系の動画などはPCを中心に撮られる事が多いため)
ニコ厨にとってみれば自分とニコニコ動画を繋ぐ仲介役的存在とでも言えよう。
近年ではスマホやゲーム機、テレビでも見られるがやはりPCで見るのが一番操作の自由度が大きいだろう。
種別
かつては国内家電メーカーがPC-98を代表とする独自規格のパソコンをリリースし、市場に多様なパソコンがあふれていた。が、今日ではこれら多くが淘汰され、個人向けシェアではx86互換CPUを搭載したIBM-PC/AT互換機(通称DOS/V機)とWindows系OSで構築されるシステムが9割ほどを占めていると言われる。
よって、多くの場合、「パソコン」というと、このWindowsシステムを指すことが多い。他のシステムとして、AppleのMac OSやGNU/Linux系などがある。これらのシステムの使用者には自分の使用するシステムに愛着がある人が多いので「え? Windowsじゃないの?」などとうっかり言ってしまうと、相手を逆なでしてしまうので注意だ!
さて、日本ではPCという言葉はコンピュータ全般を広く指して使われ続けている。しかし数年前まではMacはPCではないという主張を見聞きすることもあった。 これは上述の通りMacはIBMのPC/AT互換の系譜ではないからである。海外でもこの系譜をさしてPCと呼びMacと区別して使うことがあるので注意が必要である。パーソナルコンピュータというと広い意味をカバーしているのでMacを含んでも何の問題もないが、PCと略すと場合によっては区別しなくてはならないのである。
余談ではあるが、似たような話としてiPhoneはスマートフォンではないという認識をしている者もいるのだがこちらは完全に間違いである。
ニコニコ大百科におけるパソコン種別
ニコニコ動画におけるパソコン種別
ニコニコ動画では、80年代~90年代のパソコン/マイコンの動画も投稿されている。このおっさんホイホイめ!
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ハードウェアと性能
パソコンを構成する部品にはいろいろなものがあるが、起動に最低限な基幹部品は
- CPU
プロセッサとも。中央演算処理装置、主要な演算全般を担当。Intel社のCore i/Celeron、AMD社のAthlon/Ryzenが有名。他に特殊業務向け製品を主力とするVIA社がある。当たり前だがメーカー事の互換性は無い他、世代によってソケットが違い、違うソケット同士は非互換の事が多い。最近は最終形態の無惨様の如く脳みそもといコアが増えているが、コア数が増えれば増えるほど発熱も多くなるので注意。2024年に入り、AI生成での電力効率を良くした「NPU」という物も登場しはじめてきたが、こちらもCPUの括りで良いだろう。 - メインメモリ
主記憶装置、演算に使うデータを一時的に格納。DDR3/DDR4/DDR5などの種類があり、互いに非互換。 - マザーボード
PC全体の主基盤。主要チップ間のアクセスを制御する「チップセット」をはじめとした多くの部品が含まれ、ほとんどの部品はこれに接続する。 - GPU
2D/3D演算、特定形式動画の再生支援など画面出力系の演算を担当。グラフィックチップ/グラフィックボード/VGAなどもほぼ同じ意味として使われる。マザーボード上に実装されている場合と拡張カードになっている場合があり、ほとんどの場合後者の方が高性能。拡張カードの製品ではNVIDIA社のGeForceとAMD社のAMD Radeon(旧ATI)が有名で、他に特殊用途向け中心のMatrox社、入門機特化?のIntel Arcシリーズなどがある。拡張カード形はゲーム用途でよく使われる他に近年ではマイニングや生成AIでの動作でも使われる事が多い。 - 電源ユニット
100V交流などの外部電源からPC内部で使用する12V/5V/3.3V直流への変換システム。
である。他、補助的な部品として
- ハードディスク
HDD、補助記憶装置。起動中しかデータを保存できず容量も小さいメインメモリに代わって、データの長期保管を担当。
最近ではHDDの代わりに後述のSSDを使用するケースもある。 - SSD(ソリッドステートドライブ)
SDカードの早いバージョン、HDDと違い可動部分が無いのでアクセススピードがHDDとは段違い。なのでHDDは起動に1~2分掛かりデスクトップ画面表示後も常駐ソフトウェア立ち上げでモタモタするがSSDだと10~30秒ほどで起動&デスクトップ表示後はもたつかない程速くなっている。読み込み速度はHDDの10倍以上になることも。かつてはHDDと比較してかなり高価だったが近年では1TB帯ではHDDと遜色ない値段の為かOS起動ドライブはSSDの物が多い。基本的に前述のHDDと組み合わせて使う例が多い。
- 光学ドライブ
CD-ROMドライブ/DVDドライブ/MOなど。最近はBD/DVD/CD対応品が普及の兆し。だったが最近はオンラインでのデータのやりとりで済む事も多く、騒音やベイの節約も考えると必要な時以外取り外せるUSB接続外付けで問題ないと思う。 - サウンドボード
音声出力回路。近年は標準的な機能はほとんどのマザーボードに内蔵されているが、高音質や高度な機能が必要な用途向けに単体製品も多い。とはいえ最近はPCのノイズを避けるためこちらも外付けのUSB-DACを指して対応する例も多くなった。
など。
余り詳しくない人は、しばしばメインメモリとハードディスクの容量、CPUのクロック数を混同する。単位も一緒に間違えられると余計ややこしい。
ニコニコ動画におけるハードウェアと性能
主要部品のうち、ニコニコ動画を見るのに性能的に重要なのはCPUとメモリ、あとグラボor内蔵グラフィックである。
動画再生とコメント表示に、CPU処理の大半を使い、それらを処理する場所として多くのメモリを必要とするためである。
最近はニコニコ動画もHTML5に対応・移行したので、視聴時に何かしらインストールする必要性は無くなった。(勿論マルチコア&GPU支援対応。なお『Flash Player』は2021年でサポート終了)
つまり多少古いCPUでも、例えばcorei5-2500のように4スレッドあれば結構なんとかなり、安くても最新のグラフィックボードを搭載していれば、動画が見れるようになったりするのだ。
アップグレードと自作
今日一般的なIBM-PC/AT互換機では、メーカーの保証行為であるかは別として部品を個別に着脱、交換可能にしてある(ノートパソコンなどの省スペースパソコンや低価格パソコンの場合、メモリやハードディスクなど一部だけ交換可能な事が多い)。それぞれの部品はパソコンショップなどで単品で購入ができ、これらの部品を購入して性能のアップグレードができる。汎用規格の部品のみを使ってパソコンを一から組み立てることもでき、自作PC(自作パソコン)と呼ばれる。これを趣味としている人たちもいる。
最近はBTO系メーカーの方が同じ性能の組み合わせで自作より安い事が多く、安く済ませる方法として効率的とは言えなくなったが、自分の必要性に合わせたバランスのマシンが入手しやすい、性能に現れないパーツでも高品質な物が選べる、将来の拡張を考慮しやすい、デコレーション用パーツを使って楽しめるなどの利点も多く、愛好家はいまだに多い。
廃人率の高い趣味の一つでもある。わざわざ中古のPCを購入してパーツ交換とアップブレードを繰りかえしてた結果余りパーツでもう1、2台パソコンが作れる、性能チェックのために手当たり次第に新しいパーツに載せ代えていく、「PCは組み立ててソフトをインストールするまでが楽しい」、使う目的がないのに超ハイスペックにしてしまう、などの症例がある。その凄まじさは2chの自作PC板に「衝動買いスレ」なるものが存在し、同板の代表的スレッドと化していることからも伺える。
関連動画
さまざまなパソコンの使い方
関連項目
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