パックマン(PAC-MAN)とは、ナムコの業務用ビデオゲーム。またそのビデオゲームの丸くて黄色い主人公のことである。
概要
オリジナル業務用ゲーム版パックマン |
1980年5月22日の国内で発表され、記録的な大ヒットをし、その後、海外に進出、「世界で最も成功した業務用ゲーム機」としてギネスブックが認定する程の成功を収めた。家庭用ゲーム機や携帯電話、PCと様々な機器にナムコが把握出来ない程多数移植されている。
日本産のゲームの中でも特に海外で成功した例として広く知られ、その知名度から「80年代のミッキーマウス」というとんでもない二つ名を持つ。
英語表記は一時期"PUCK-MAN"であったが、FUCKを連想させるとして現在の"PAC-MAN"に改められた。
日本よりも海外で根強い人気を誇り、1982年にアメリカで『ザ・パックマンショー』としてアニメ化され、最高視聴率56%を記録した。
続編としては『スーパーパックマン』『パックランド』『ミズパックマン』『パックマンワールド』『パックマン チャンピオンシップエディション』(パックマンCE)などが有名である。2001年にはパチンコにも進出した。
現在、AppleのiPod・iPod touch・iPad及びMicrosoftのXbox 360向けにゲームアプリとして配信中。
2005年には「マリオカートアーケードグランプリ」へ参戦。彼とともにゲーム業界を代表するキャラクターであるマリオの競演を果たす。
2010年5月22日にパックマンの誕生30周年記念として、Googleのロゴがパックマンになった。特製ロゴは当初、2010年5月23日までの期間限定とされていたが、それ以後もGoogleのアーカイヴページで引き続き公開されている。
2014年4月からテレビアニメ「パックワールド」が放送開始(海外では2013年6月から)。OPテーマにヒャダインを起用している。パックマンがフルーツを食べると変身するなど、これまでの設定からかなり変更されているが、「メイズ」が登場したり、おなじみのBGMがアレンジで登場するなど、ファンがニヤリとする要素も多い。アニメーション制作は日本が担当。このプロジェクトはゲームとも連動しており、3DS、PS3、Wii U向けに『パックワールド』が同年6月19日に発売された。ディズニーと協力するなど、バンダイナムコの中でも最大級のプロジェクトだという。
2014年6月11日には『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』への参戦が発表され、国境を越えて多くのファンを喜ばせた。キャラクターデザインは「パックワールド」ではなく「パックマンワールド」までのもので、ボイスは搭載されていないので「パックワールド」のように日本語はしゃべらない。旧ナムコブランドのおなじみのゲームもパックマンの攻撃として採用されている。BGMは「パックマニア」のアレンジをはじめ、パックマンシリーズの曲や往年の旧ナムコゲーム曲が用意されている。
最後の切りふだは巨大かつ無敵な「スーパーパックマン」に変身し、操作をして対戦相手を食して吹っ飛ばす。食べた際にはスコアが表示されて対戦相手は目だけの状態になる。6回食べるとお馴染みの数値「7650点」のスコアが表示される。
『パックワールド』発売から半年も経たずして、早くも『パックワールド2』が同年12月4日に発売。3DS版は前作は2Dアクションゲームだったのに対して、こちらは全ハードで3Dアクションゲームとなっている。また新しいプレイアブルキャラクターや新しいパックの変身が追加されている。音声は前作に続き英語のみとなっているが、日本語字幕はあるのでプレイに支障はない。ハードはパッケージ版は3DSのみ、ダウンロード版は3DS・PS3・Wii U・Xbox360にて発売中。
2015年3月31日、「パックマン」など1980年代に人気を博したゲームのキャラクターや音楽の利用を開放すると発表された。登場するキャラクターや音楽・シナリオを自由に変えたり、二次創作を行うことができるようになる。同年4月1日には、エイプリルフール企画でGoogle Mapsがパックマンのゲームになった。皇居など一部を除きほとんどの地域でパックマンを遊べる。
2015年4月29日にで大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ「パックマン」のamiiboが発売。価格は1,200円(税別)。
2015年5月22日に35周年を迎え、特別映像が2本公開された。
2018年12月発売の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にも続投。
最後の切りふだは前作と同じ「スーパーパックマン」だが、こちらでは一直線上にスーパーパックマンが地形を無視してすっ飛んで行くのが繰り返され、方向調節して対戦相手に近付けるようにする形に変更されている。
遊び方
主人公のパックマンを操作して、画面上の点(ドット、エサ、クッキーなど呼び方あり)を食べながら進む。
幽霊の格好をした敵に触れてしまうと負けになる。そのため敵から逃げ回らなければならない。
しかしパワーエサ(パワークッキー)と呼ばれるおっきな点を食べると強くなり、敵が弱くなる。この時の敵は食べることができるので反撃ができる。
ついでの知識
- 実は70年代にトミーから「パックマン」の名を冠する商品群(「パックマン貯金箱」と「パックマンゲーム」というアナログゲーム)が発売されていた。特に貯金箱は最盛期には年間100万個を売り上げたヒット商品であり、70年代には「パックマン」といえばもっぱらこれらを指していた。
「ナムコのパックマン」発売後、トミーは国内で唯一「ナムコのパックマン」の正式版権許諾を取得し、電子ゲーム版「パックマン」を商品化している。また、「パックマンゲーム」も後期型では「ナムコのパックマン」の意匠を使ったものにリニューアルされていた。
なぜトミーが「ナムコのパックマン」の版権を取得できたかというと、そもそも「パックマン」の商標を所有していたのはトミーだったからである。商標問題を複雑化したくないナムコとヒット作の商品化を行いたいトミーとの間でバーターがあった結果ということらしい。
なお、貯金箱の方は「ナムコのパックマン」にされることもなくオリジナルデザインのまま販売。後に廃番となったが、現在では復刻版が雑貨店などで購入可能である。 - 音楽グループ「パックナー&ガルシア」が「パックマンフィーバー」を発売。ビルボードチャート9位まで上り詰める。
- 宮本茂は影響を受けたゲームとして、ことあるごとにパックマンを挙げている。ナムコ入りまで考えた、というほどの熱意で、ついにゲームキューブ時代に「パックマンvs.」を手がける。
- 日本では『バンダイナムコ』表記であるが、海外はこの作品のおかげでナムコの知名度の方が高く"NBGI:Namco Bandai Games Inc"表記である。
- プロボクサー選手・マニー・パッキャオもパックマンに由来してPAC-MANの愛称で呼ばれる。
- NHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」シリーズ(第一集)の免疫編に登場する、好中球のCGはパックマンをモチーフとしている(公式ムックより)。
- 映画『シュガー・ラッシュ』『ピクセル』にパックマンが出演している。
- 2016年に行われたリオデジャネイロオリンピック閉会式にて流れた、東京オリンピックのPR映像に出演している。
- 映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』にパックマンが出演する。
関連動画
関連お絵カキコ
関連項目
- ゲーム / ナムコ
- 5/22はパックマンの誕生祭
- アイドルマスター / ファミソン8BIT☆アイドルマスター / 高槻やよい
- リッジレーサー
- 岩谷徹
- パックランド
- パックマンCE / パックマンCEDX
- PAC-MAN 99
- PAC BABY
- マリオカートアーケードグランプリ
- 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
- 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
- 超合金 パックマン
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