パニッシャー(panisher)とは、「処罰する(panish)者」という意味の英単語。
そこから派生して、以下のものもあらわす。
である。この項では1.について記述する。
概要
本名はフランク・キャッスル。元アメリカ海兵隊員。
家族と共にセントラルパークでピクニックをしていた所、ギャングの抗争に巻き込まれて妻子を失ってしまう。復讐に燃える彼は一切の過去を捨て、ドクロのコスチュームを身にまとい犯罪者を容赦なく処刑してゆく「パニッシャー」となった。
特徴
アメコミヒーローの多くは敵がどんな悪党であっても、まずは殺すことなく無力化することを目的として戦う。その中で常に死の制裁を与え続けるパニッシャーは、他のヒーローからも蔑まれ対立しがちである。しかし「悪は殺す事も止むを得ない」と考えるウルヴァリンの様なタイプとは、互いに共感することもある様だ。
またDCコミックとのクロスオーバー企画ではゴッサムシティを訪れ、犯罪者を殺そうとしないバットマンと対決する構図が描かれていた。
彼の様なアンチヒーローが誕生した経緯は、現実に凶悪犯罪が増加していたアメリカの社会情勢が原因にあるとも言われている。
能力
生物的にはごく普通の人間であり、ビームを撃ったり空を飛んだりといった超能力は一切持っていない。しかし鍛え上げられた肉体と巧妙な作戦、あらゆる銃火器を使いこなす技術でスーパーヒーローに劣らぬ戦闘能力を見せる。
「もしも」の世界が描かれた『What If』シリーズの中の一作では、文字通り手段を選ぶことなく他のヒーロー・ヴィランを皆殺しにしたこともあった。
映像作品
パニッシャー(1989年)
フランクは海兵隊員ではなく刑事であり、マフィアの恨みを買って犯罪者に家族を殺害されるという設定。
ドクロのコスチュームは登場しない。
パニッシャー(2004年)
今度のフランクは従軍経験のあるFBI捜査官ということになった。日本でもテレビ放送されている。
パニッシャー・ウォーゾーン(2008年)
経歴などの設定は前二作より原作に近い。血や肉片が飛び散る残酷な描写が多く、十五歳未満は鑑賞不可のR指定を受けた。しかしその分、パニッシャーの特徴である容赦無い私刑執行が明確に描かれていると言える。
ゲーム作品
パニッシャー(1993年・カプコン)
ベルトスクロールアクションゲーム。2PキャラはMARVEL作品に登場する特殊機関S.H.I.E.L.D.のニック・フューリーである。敵はスパイダーマンなどにも登場した、ギャングの親玉キングピンの組織。
The Punisher(2005年、THQ)
3Dアクションゲーム。PCとXboxで発売されている。悪党に対して拷問を行い、必要な情報を手に入れるといういかにもなシステムを搭載。
関連商品
関連項目
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