パプリカとは、以下のものを指す名称である。
- ナス科・トウガラシ属の野菜。若しくはその果実から作られる香辛料。→「植物の一覧」
- 1991年に製作されたイタリア映画。ティント・ブラス監督より。
- トヨタ・パブリカ(Publica)の誤表記。
- 1993年に製作・出版された、筒井康隆のSF小説のタイトル。
- 4.を元に製作された、今敏監督の日本のアニメ映画。 (本稿にて解説)
- 2018年に発表された米津玄師による楽曲。パプリカ(米津玄師)の記事参照。
P a p r i k a
2006年11月25日配給の日本アニメーション映画。原作:筒井康隆、監督:今敏。
キャッチコピーは「私の夢が、犯されている―/夢が犯されていく―」
他人の夢に侵入できる天才で超美人の夢探偵・パプリカ。現実と夢の境界が壊れて世界は未体験ゾーンへ突入!
本稿ではアニメーション映画と、原作小説をおりまぜながら解説を行う。
- 公開時はR指定映画である。
- 前々作・千年女優より、引き継いだフラクタル構造を成している。
- 上映時間が約90分と短く、詰め込まれた意味の極めて濃度の濃い映画であり、何度も見なければその意味を理解することは難しい。
- 謎解きの要素もあるので、謎解き的な楽しみ方も可能である。しかし、その『謎』の回答は一人ひとり違った解釈になるのだと感じる。
- 海外の評を引用するならば、フランスPREMIERE誌はこう言っている。『パプリカは見に行く価値がある』と。
(以下ネタバレ)
本作を理解するのに最低限必要な知識・要素は、「人とは何か」を考える事であろうと感じる。
「パプリカは生きているよ。多くのスーパースターたちと同じで、ここにいる男たちの胸に永遠に生きているよ。少なくとも僕は忘れない。」
関連動画
主要スタッフ
原作:筒井康隆 企画:丸山正雄 監督:今敏 脚本:水上清資、今敏 制作担当:橋本健太郎
音楽:平沢進 アニメーション制作:マッドハウス 支援:文化庁 主題歌:白虎野の娘
パプリカ製作委員会
受賞履歴
- 第12回アニメーション神戸 作品賞・劇場部門
- 第14回Chlotrudis Awardsベストデザイン賞
- 第25回ポルト国際映画祭Critics' Award受賞
- 第35回モントリオール・ニューシネマフェスティバルPublic's Choice Award受賞
- 第8回ニューポート・ビーチ・フィルム・フェスティバルFeature Film Award受賞
- 東京アニメアワード2007 優秀作品賞劇場映画部門、個人部門音楽賞(平沢進)
- 第63回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門へ正式出品
- 第19回東京国際映画祭のanimecs TIFF 2006のオープニング上映作品
- 第79回米国アカデミー賞エンディング曲、白虎野の娘 エントリー
視聴できるサイト
パプリカのみを観たいという場合は下二つのレンタルを選ぶのが良いだろう。何億回でも観たいという場合は円盤を買うかアマゾンプライムビデオの購入を選ぶのが良いと思われる。
関連リンク
関連項目
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