「やぁ――お待たせ!! 本っ当に申し訳ない!!」
パリストン=ヒルとは、漫画『HUNTER×HUNTER』の登場人物である。
概要
ハンター協会の副会長で十二支んの一人(物語開始時点)。世界に10人と居ないと言われる三ツ星(トリプル)ハンターの資格を有する。
アイザック=ネテロの死後、次期会長を決める第13代会長総選挙で会長に当選したものの、副会長にチードルを任命してから会長職を辞している。
その後は、アイザック=ネテロの息子を自称する(演説する姿を見た十二支んの面々は確かめるまでも無く間違い無いと判断している)ビヨンド=ネテロの暗黒大陸進出を望むメンバーの中に姿が確認出来る。
人物・性格
派手ながらのスーツを着こなし爽やかな笑顔を浮かべている好青年だが、性格は狡猾で打算的。非常に計算高く抜け目が無い。その根底にあるのは楽しもうとする気持ちである。
「そしてボクには全部足りません!! ハイここ笑うとこですよ―――」
戦闘力や念能力に関しては描写が無いので一切が不明。本人の口から足りないと語られているが冗談なので真偽は定かではない。
周りをイエスマンで固めたくないと考えるネテロによって、側に置きたい最も苦手とするタイプとして見初められ副会長に抜擢された。が、その本性から他の十二支んからは蛇蝎の如く嫌悪されている。
十二支んの多くがネテロに心酔し涙ぐましい努力をしているのだが、その中にあってパリストンはジンと並ぶ例外である。なので干支の“子”を意識した名前や外見ではない。
切れ者で他者の発言を利用して場の空気を変え、巧く自分の都合の良い流れにする、周囲を自らのペースに巻き込む能力に長けている。余計な事を言うと10倍にして返してくると言われるほど口が達者で、相手の神経を逆撫でする様な発言を繰り返す。
チードルはパリストンを『抑制のきかない怪者(けもの)』と評している。
強すぎるネテロや多くの十二支んとは違い自らは弱者の気持ちが分かると言い切るが、協専ハンターを手足として働く奴隷にしており紹介料(ピンハネ)王子と揶揄される。その他にも協会の積立金を流用したり彼が副会長に就任してから行方不明になるハンターの数が10倍に増えるなど、黒い噂が絶えない。
同じく十二支んであり犯罪ハンターのミザイストム=ナナは、その経験と勘からパリストンを闇側の人間だと断言している。実際、作中でも密かにキメラアントの繭を約5000個回収しており、それを利用して何か企んでいる。
ネテロ存命時から副会長派は一大勢力となっており、次期会長選挙でも圧倒的多数の得票数を持っていた。第4回選挙で10票を集め15位にランクインしたかわ美ハンターのキューティー=ビューティーは、自他共に認める親衛隊長。副会長派はキメラ=アント討伐の際に敢えて実力の及ばないハンターを討伐隊に人選し、任務を失敗させネテロの失脚を目論んだ。それ以外にも平時から種々の妨害工作を行っていた様である。
但しパリストン自身の目的は飽く迄も楽しむ事であり、茶々を入れてネテロが嬉しそうに困っているのを面白がっていただけでしかない。会長選もゲームの一環であり勝つ事ではなく楽しむ事が目的であった。それを証明する様に会長に当選したその場で辞任している(パリストンと同じレベルで会長選の行方を読んでいたジンも、最後の行動に関しては予想出来なかった)。その姿勢をジンはネテロの遺志を継いでいると評している。
「信じますよ!! 決まってるじゃないですか!!」
かなり初期の段階で会長選の流れから結果まで完全に予測しており、十二支んの中でもその頭脳は抜きん出ている。しかしジンだけは高く評価しているらしく、敵として信頼していた。裏を返せば彼にとって他の十二支んは敵ですらないのだ。
チードルが会長となったハンター協会には大して興味も無い様子で早々に十二支んを脱退している。
「もっと会長と 遊びたかったなァ…」
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関連項目
「次は本気で おちょくりますから」
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