パリピ孔明 とは、原作:四葉夕卜、作画:小川亮による漫画作品である。 概要2019年12月31日から講談社のWEB漫画サイト『コミックDAYS』にて連載開始。2021年11月16日までの連載を終えた後、『週刊ヤングマガジン』に移籍し2021年52号より連載中。 西暦234年、五丈原の戦いで病没した蜀の天才軍師・諸葛亮孔明。死後、若き姿で転生を果たした彼は現代の東京渋谷に降臨し、シンガーソングライター・月見英子の夢を叶える軍師として働き、新たなる泰平の世を目指す異色のシンデレラストーリーが展開される。 政治・軍事とは程遠い音楽業界で孔明が活躍するという無茶な設定であるが、孔明が現代知識をみるみる吸収し、持ち前の智謀計略で難局を打破していく様は斬新であり本作ならではの見所と言える。登場人物たちも個性豊かな面子が揃っているが、一際目立つ孔明の存在感はやはり凄まじいものがある。底知れぬ雰囲気で泰然自若と構えつつも、行動原理は主君である英子の成長を後押しし夢を叶えさせることに一貫しており、時折見せる茶目っ気を含め好感が持ちやすいキャラクターとなっている。 奇抜なタイトル・設定から荒唐無稽な印象を受けることも多い本作であるが、実際は孔明と歩む英子の成長物語としてしっかり成立している作品であり、適当に流し読もうと思っていたらハマってしまった読者も少なくない。まさしく孔明の罠である。その不思議な魅力にファンは着々と増えつつあり、2020年には「次にくるマンガ大賞 」で特別賞に該当する「U-NEXT賞」を受賞している。 誕生経緯「クラブミュージック」「三国志と諸葛孔明」、どう考えても合うはずがない要素をミックスさせてしまった本作。作品の根底には作者の四葉夕卜氏が三国志好きであり過去には週5でクラブ通いしていた程のクラブ通 という氏の趣味嗜好と実体験が存在している。また、元々はギャグ漫画であったが幾度の練り直しを経て「孔明が歌手を目指す女の子の軍師になる」現在の形に落ち着いた模様。 四葉夕卜氏はFRIDAYデジタルのインタビューで以下のように誕生経緯を語っている。 『パリピ孔明』の担当編集さんとは、実は学生時代にたまたまバーで知り合いました。その頃まだ彼は就職活動中で、僕は小説家デビューする前で。彼がマンガ編集者になったタイミングで僕もデビューして、いつか一緒に何かできたらいいねと話していたんです。 その後、僕が『モーニング』と『週刊少年マガジン』が共同主催の『漫画脚本大賞』に本作の原典といえるネタで応募。そこではマンガにならなかったんですが、これを担当編集さんに見せてみたら『すごく面白い! 練っていこう!』という話になって。 元々はただのギャグマンガだったんですが、1年半くらいかけて50回くらい書き直し、『孔明が歌手を目指す女の子の軍師になる』という今の形になりました。 DJをやっている友人がいるんですが、彼も僕も『三国志』が大好きで。彼があるとき、会話の中で『孔明がパリピになったら面白くね?』と。それでもう一気に頭の中で想像が膨らんじゃって、この組み合わせが生まれました。その友人の一言がなければ、この作品は生まれていなかったと思います。 クラブにはいろんな目的でいろんな人が来てるんですが、音楽とお酒で誰とでも仲良くなれちゃう妙な一体感があって、その空気が大好きなんです。音楽ってすごいなと実感します。ちなみに、10話で登場する光るメガネの話は僕の実体験です。あれがあるとすごい人気者になれますよ(笑) 兵法って戦争に勝つためのものなので、現代に落とし込めるものがなかなかなくて……計略を選ぶのはけっこう大変です。 『石兵八陣』も、そのままでは全然使えなかったので現代風にアレンジしました。大きいクラブだと迷っちゃうこととか結構あるので、その体験をベースにして……さすがに作中のような絶対トイレにたどり着いちゃうクラブは無いですけど(笑)、あったら僕も行きたいです。 マンガを小川さんに描いてもらうことが決まった時には、クオリティが高くて感動しました。ここまでこの作品にハマるギャグとイケメンを描いてくれる人ってなかなかいないなと。 実はキャラクターデザインの段階で、“髭がないバージョン”の孔明も検討していました。でもやっぱり髭があった方がいい! そのほうが孔明っぽい! ということで、今の孔明に落ち着きました。小川さんの絵があれだけカッコよくなければ、あの髭はボツになっていたかもしれません。
あらすじ
登場人物
TVアニメ2022年4月5日よりTVアニメが放送開始。制作はオリジナルアニメ作品に定評のあるP.A.WORKS。P.A.WORKSにとっては、初の漫画原作付きのアニメーション作品である。 キャストには三国志作品の出演歴が長い置鮎龍太郎を孔明役として起用。『三國無双』シリーズの司馬一族をはじめとした様々な三国志キャラを演じてきた置鮎にとって孔明を演じるのはこれが初となる。ナレーションは同じく『三國無双』シリーズで関羽・魏延兼ナレーションを務めている増谷康紀が担当。 月見英子をはじめとした歌唱パートのある何人かのキャラクターはダブルキャストで試みられている。紙面では表現が難しかった歌唱シーンは力の入った作画とキャストの歌唱力によって一段と見応えがあるものに進化。原作既読者でも新たな魅力が感じられる出来栄えとなっている。 主題歌には往年のヒットソングである『チキチキバンバン』『気分上々↑↑』のカバーを採用。『チキチキバンバン』はリリース時期の問題もあり日本ではややマイナーな曲であったが本作で日の目を見た結果、その中毒的な魅力にハマる声も増えてきている。 2023年秋にフジテレビ系列水曜22時にてドラマが決定した。孔明を演じるのは向井理。 キャストコメント本渡楓(月見英子 役)
置鮎龍太郎(諸葛孔明 役)
スタッフ
放送局・配信サイト
上記以外では以下のサイトにて配信中。 配信リスト
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