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この記事は猟奇的な事件について書かれています。 苦手な方は閲覧にご注意ください。 |
パリ人肉事件とは、1981年(昭和56年)にフランスの首都、パリにて日本人留学生佐川一政によって引き起こされた猟奇事件である。また、ネット上で「検索してはいけない言葉」の1つとして有名。「佐川一政」で検索するのも控えたほうがいいかも。
事件のあらましは記事名からお察しの通りだとは思うが、
日本人留学生、佐川一政が知人のオランダ人女性を射殺し、屍姦に耽ったあと、死体の一部を生で食べ、さらに解体し、写真を撮影した後、一部冷蔵保存し、フライパンなどで調理して食べ、残りをスーツケースに入れ、近くの森林公園内の池に捨てた。
というもの。
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概要
1981年6月13日。パリ西部ブローニュの森の池のほとりで、東洋人の小男が2つのスーツケースを池に投棄しているところを散歩中の夫婦が目撃。不審に思った夫婦が警察に通報した。通報を受けたパリ警察がスーツケースを回収。開けてみると、1つには白人女性のものと思われる胴体、もう1つには同じく頭部と手足が詰まっていた。
警察の捜査で被害者はオランダ人留学生のルネ・ハルテベルト(当時25歳)と判明。さらに身長150cmほどの東洋人の男性という特徴から、すぐに犯人の足取りはついた。ブローニュの森まで東洋人を送ったというタクシーの運転手がいたのである。このことから警察は6月15日にパリ第3大学に在籍していた日本人留学生、佐川一政(当時32歳)を逮捕した。
佐川は犯行を自供。しかし裁判では心神喪失が認められ、不起訴処分となるのだった。
佐川一政(さがわ・いっせい)
この事件の犯人は佐川一政。1949年(昭和24年)神戸市にて極端な未熟児として生誕。父は会社社長で、裕福な家庭だったという。
佐川は、家庭の経済力に支えられ、何不自由なく育ち、彼自身も頭がよかった。ところが、未熟児として産まれた事がたたったか、成人しても身長150cmほどで体重は35kgにしかならなかった。この小柄な自分の体格に佐川は非常にコンプレックスを抱いていた。さらに幼いころ、叔父に「小さな子供を連れ去り、煮込んで食べてしまう魔女の話」を聞かされ、人肉食に興味を抱いたといわれる。
そのコンプレックスと、興味は日増しに歪んでいった。佐川は「豊満な白人女性」にしか、興味を抱かないようになっていた。豊満な女性を自分の中に取り込みたい。その思いは強くなるばかりだったという。
大学3年の時には、ドイツ人女性(35歳)の家へと忍び込み、逮捕された。しかし、父親が示談金を払ったことにより和解。告訴はされなかった。
佐川は順調に大学、大学院と修了。1977年(昭和52年)、フランスのパリ第3大学へと留学することになる。
犯行(反転してお読みください)
1981年5月ごろ、佐川はオランダからの留学生、ルネ・ハルテベルトと知り合う。ルネさんはスタイルが良く、美人であり、佐川は愛情を抱くようになっていた。
6月11日、佐川は自身の誕生日にルネさんを自室へと招いた。ドイツ語の詩の朗読をしてもらうためにという口実で。ルネさんが詩の朗読をはじめると、佐川は背後から至近距離で、無許可の22口径の消音器つきのライフル銃でルネさんの首筋を撃ちぬいた。ルネさんは即死であった。
ルネさんを射殺した佐川は彼女の遺体から血を拭った後、服を脱がせる。そして死体となったルネさんを愛撫し、屍姦をはじめた。さらに死体を生のまま食し始める。
その後、バスルームへ死体を運び込むと、電動ノコギリと肉切り包丁を使い、過程をカメラで撮影しながら死体を解体。夕食として臀部と太腿と乳房をフライパンで焼いて食べた。
その翌朝も彼はその、色々やっているのだが、ちょっと書いてるだけでもきついので割愛させていただく。佐川曰くやわらかいところがおいしいらしい。ルネさんの衣服は近所のゴミ箱に捨てられていた。但し、下着だけは佐川によって保管されていた。
犯行から4日後の6月15日、彼は警察に逮捕される。捜査官が彼の家を調べると、冷蔵庫に唇や左乳房、腿、臀部の肉が保存されていたという。捜査官が「残りの部分はどうした」と聞くと、佐川は平然と「食べました」と答えたという。
逮捕後
彼は犯行を全面的に認めたが、公判では「極度の心神喪失状態であった」ことが認められ、不起訴処分となり、無罪となる。精神病院へ入院することが裁決され、アンリ・コラン精神病院への入院が決まるものの、14ヵ月後に国外退去同然に退院。帰国後は東京都立松沢病院に入院したが、1年半程で退院している。
松沢病院の診断では佐川は精神病患者ではなく、刑事責任を問えるとし、日本警察は佐川の起訴を検討したものの、フランス側が捜査資料の引渡しを拒否し断念。佐川は4年ほどで社会復帰を果たすこととなる。
佐川はその後、作家となり、この事件に関する著作などを発表。その他、映画に出演したり、コメンテーターやったり、今も色々やってるらしいよ。
関連動画
↑本人が出演。ニコニコチャンネル「ロフトチャンネル」で有料版も配信中。
↑この事件を知り、愕然としたローリング・ストーンズによる楽曲。パリ人肉事件をモデルにしている。
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関連項目
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