パワハラ会議とは、
- 上司が部下に対して嫌がらせ、威圧的な言動を行う「パワーハラスメント」が含まれる会議。詳しくは「パワーハラスメント」の記事を参照。
- 漫画「鬼滅の刃」で、鬼のリーダーである鬼舞辻無惨が行う会議を指す、ファンがつけた通称。
である。ここでは2について説明する。
概要
無惨が拠点としている無限城に、会議参加者となる鬼が突然移動させられた後に行われる。無惨の前では鬼は平伏しなければならず、無惨の問いかけがあるまでは勝手に話を始めてはいけない。話をしたら「貴様共のくだらぬ意思で物を言うな」等とパワハラを受ける。
上司にあたる鬼舞辻無惨に威圧的な言動が多く、鬼たちを有無を言わさず理不尽に叱責・処罰することから、ファンから「パワハラ会議」の名前がつけられている。
作中では2回、十二鬼月(上位に属する12の鬼)のうち誰かが殺されたときに、上弦の鬼たち、または下弦の鬼たちのどちらかが集められている。半天狗の「集められたのは百十三年ぶり」という台詞と、無惨の「百十三年ぶりに上弦を殺されて…」という台詞からすると、過去にも同じ理由で招集されていたようだ。
作中1回目の会議
原作51~52話(6巻)、アニメ26話で登場。ストーリーとしてはこの後に映画「無限列車編」につながる出来事である。鬼滅の刃の話題で単に「パワハラ会議」と言ったときにはこの会議を指すことが多く、「何がまずい?言ってみろ」「私は何も間違えない」等の有名な台詞も多く登場する。
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十二鬼月のうち、階級が低い下弦の鬼の5人が集められた会議。下弦の鬼の1人だった累が殺されたために開かれた。
「パワハラ会議」という名前でファンから呼ばれるが、下弦の鬼の意見はほとんど聞き入れてもらえなかったため、会議としてはうまく機能していない。さらに、その後5人中4人が惨殺されていることから、会議というより実質的には不要になった(と無惨が考えた)下弦の鬼たちの粛清であると言える。無惨も、3人殺した時点で「下弦の鬼は解体する」と発言しており、最初から会議をしているつもりは全くなかったと思われる。
これまでの鬼滅の刃の展開以上にグロテスクな描写が多いので、閲覧には注意を要する。アニメでは鬼の死ぬ瞬間が非常に生々しく描かれており、床が血の海になっていた。
参加者
- 鬼舞辻無惨
- 自分が常に正しいと思っている鬼のリーダー。なぜか着物を着た女性の姿で参加しており、下弦の鬼たちは誰も彼女が無惨であると気づいていなかったようだ。
- 鳴女(なきめ)
- 鬼を無限城に呼び出すなど、空間を操作する能力を持つ女性の鬼。琵琶を弾いている。特に発言はしなかった。
- 釜鵺(かまぬえ/下弦の陸)
- 累が殺されたことや下弦の鬼の入れ替わりが激しいことから、無惨に下弦の鬼の弱さを説教され、内心「そんなこと俺たちに言われても…」と思っていた。しかし無惨が「至近距離にいる鬼の心を読める」という能力を持っていたため、「何だ?言ってみろ」と追及される。焦った釜鵺は「思考が…読めるのか? まずい…」と思うが、それさえも読み取られ「何がまずい?言ってみろ」と言われてしまう。その後、涙を流して許しを乞いながら無惨に捕食された。
- 零余子(むかご/下弦の肆)
- 「お前はいつも鬼狩りの柱と遭遇した場合逃亡しようと思っているな」という問いかけに対し、「いいえ思っていません!!」と涙目で否定するも「お前は私が言うことを否定するのか?」と言われ直後に潰された。心を読まれている以上、おそらく肯定しても否定しても同じ結末を辿ったと思われる。
- 病葉(わくらば/下弦の参)
- 何を答えても殺され得る状況から、必死で逃げることにしたが、これは下弦の壱の魘夢に「愚かだなぁ」と感じさせるような行動であった。気づいたときには、無惨の手に髪を掴まれた生首だけの状態になっていた。
- 轆轤(ろくろ/下弦の弐)
- 「私はまだお役に立てます」と必死にアピールし、無惨から「お前はどのようなことができる?」と具体的な方策を尋ねられる。そこで若干言葉に詰まりながらも「貴方様の血を分けていただければより強く戦えます」と伝えるが、
「甚だ図々しい 身の程を弁えろ」「(轆轤の「違います!!」に対して)何も違わない 私は何も間違えない」「お前は私に指図した 死に値する」
…等と言われ、殺されるシーンすら描かれずに退場した。提案も無惨にとっては「指図」となってしまうようだ。
もっとも、無惨から轆轤になされた問いかけをまとめると「今のお前の力でどれだけの猶予があれば何ができるのか」という内容である。現実のプレゼンに例えると、『現在のリソースで可能な目標とその期日』を問われているのに予算と人員を要求しているようなものである。そのため、このシーンに関して言えば無惨の方が正論を言っているとされることも多い。 - 魘夢(えんむ/下弦の壱)
- 「私は夢見心地で御座います 貴方様直々に手を下して戴けること」「他の鬼たちの断末魔を聞けて楽しかった」と(おそらく本心から)答えたため、無惨に気に入られ、血を分けてもらうことになった。しかし、血に耐えきれないなら死ぬ可能性もあった。
生き残った魘夢はこの後の話で、より多くの人間の血を求めて列車を襲撃することになる。
余談だが、このシーンをモチーフとした「何がまずい?言ってみロコモコボウル」という名前のコラボメニューが存在した。税込1100円。
このシーンはコラ画像にされることも多く、その場合は無惨がまともなことを言っていることもある。
作中2回目の会議
原作98話(12巻)に登場。
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上弦の鬼5人が集められた。上弦の陸だった妓夫太郎・堕姫が殺されたため、上弦の鬼たちが集まるものとしては113年ぶりに開催された。
試験管を手に持ち何かの実験をしている男の姿の無惨が、"青い彼岸花"や産屋敷家の場所を見つけられていないことに触れ、上弦の鬼たちを「私はお前たちに期待しない」「貴様らの存在理由がわからなくなってきた」と叱責した。また、玉壺(ぎょっこ)が情報を報告しようとしたときには首を斬り、「私は不快の絶頂だ まだ確定していない情報を嬉々として伝えようとするな」と手の上にその首を載せて言った。
ただし、上弦の鬼がもともと強く、無惨にとってもまだ戦力になると判断されていたため、誰も殺されずに済んだ(玉壺は首を斬られたが死んでいない)。そこの会議では玉壺と半天狗が「情報が確定したら其処に向かう」ことも決まった。割と会議してるように見えるが、下弦の方が酷すぎるだけである。
また、無惨のパワハラ以上に上弦の鬼同士での争いが目立っており、鳴女も無惨が去った後に喧嘩する上弦の鬼たちを見て「早く帰ってくれないかな」と思っていたようだ。
関連動画
関連静画
関連項目
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