パワプロクンポケット3とは、コナミより発売されたパワプロクンポケットシリーズの3作目である。
略称はパワポケ3。
概要
パワプロクンポケットシリーズの3作目で、今作がGBAでの最初の作品。今作からパワポケシリーズは本家パワプロシリーズとは一味違った、ダークなネタやギャルゲ的要素の散りばめられた独特の世界観を構築していった。ダークなストーリー展開の多いパワポケシリーズだが、今作は特に人の生死に関わるイベントが多い。
裏サクセスは「ドキドキ地雷パニック」。前作の戦争編に登場した「地雷だドッカン」をリメイクしたものである。表サクセスで作成した選手を使って裏サクセスに挑むことができ、これを用いて選手をさらに強化することができる。
ストーリー
甲子園で極亜久高校を優勝に導き、プロ野球選手となった主人公。しかしそれが彼の人生の頂点だった。周囲に流され、気が進まないまま結婚。つまらない事故で命を落としてしまう。
3年後、主人公はサイボーグとして復活を果たす。主人公を復活させた「ネオプロペラ団」の仲間や、主人公の所属する野球チーム・火星オクトパスのメンバーとともに、スポーツ界を支配する悪の組織「プロペラ団」の打倒を目指して戦う、はずだったのだが・・・。
登場人物
ネオプロペラ団
- 主人公(1・3主)
- 主人公はパワポケ1の主人公と同一人物。バイトをして金を稼ぎ、パーツを購入することで野球の能力を上げていく。サイボーグとしての性能はあまり高くなく、ちょっとしたことでショートしたり、チンピラに喧嘩で負けたりする。エンディングによっては、人間に戻って再び野球選手を目指すことにもなる。詳細は1・3主を参照。体を鍛えられないので、能力MAXにするにはチートを使わない限り不可能。
- 亀田光夫
- シリーズおなじみのメガネ一族の一人。自称ネオプロペラ団のリーダー。パワポケ1では主人公とともに甲子園で優勝した極亜久高校のメンバーの一人だったが、その当時に比べると性格はかなり歪んでいる。実は主人公をだまして利用しており、主人公のバイト代を掠め取って裏でガンダーロボを建造している。エンディングによっては主人公と殴り合ったり和解したりする。野球選手として登場することはないのだが、後のシリーズのアレンジチーム「火星オクトパス」にはネオ亀田の名前で登録されている。後の作品でも名前だけ出ることはあるが、4以降は裏サクセスでの黒幕ポジションとなる事が増える。
- 唐沢博士
- ネオプロペラ団のマッドサイエンティスト。主人公をサイボーグに改造した張本人である。ヒナコという娘がいるが、とある事情で年は大きく離れている。展開によっては主人公とヒナコの結婚式の際に暗殺され、長らく大きな謎を残すこととなっていたが、パワポケ11において彼を暗殺したのがジャジメントというDSシリーズにおける最大の組織の差し金である事が発覚。数年ぶりに伏線が回収され、パワポケシリーズ全体の鍵を握る重要人物であることが明らかとなった。
火星オクトパス
- PCX-001(たかゆき)
- プロペラ団に作られたロボット。ミニゲーム「GOGOランラン」をクリアすると仲間になる。イベントが進むと人間としての自我に目覚め、たかゆきと名乗るようになる。後のシリーズにも立花と共に頻繁に登場している。
- ネロ
- パワポケ1で登場したプロペラ団傘下の高校、聖皇高校の元4番。プロ入りさせてもらえず廃工場でプロペラ団に雑用をさせられていた。ミニゲーム「チューチュービックリネズミ」をクリアすると仲間になる。鋼とは旧知の仲らしく、鋼関連のイベントが多い。
- 服部国男(小説家)
- プロペラ団傘下の新興宗教、フラップ教団の教祖。元は野球選手で、七色の変化球を投げることができる。ミニゲーム「ドッキリスプーンまげまげ」をクリアすると仲間になる。イベントが進むと小説家となり、全種類の変化球を投げられる投手へとパワーアップする。
- 立花ボボ
- 行き倒れていたところを公園でプロペラ団に拾われて改造手術を受けた、バッタの改造人間。プロペラ団幹部の、「改造人間第一号はバッタでやんす」という発言により、バッタと融合させられた。ミニゲーム「わくわくゾンビゲーム」をクリアすると仲間になる。後のシリーズにも登場するが・・・。
- 鋼毅
- パワポケ1に登場したプロペラ団傘下の高校、大東亜学園の元キャプテン。卒業後はプロペラ団と手を切っていたようだが、主人公に誘われて火星オクトパスに加入する。シリーズ中でも屈指の能力を持つエースピッチャー。
- 倉刈仁志
- パワポケ2ではモグラーズの一員として登場、モグラーズの日本一に貢献したが、その後プロペラ団と対立しモグラースを退団。その後は草野球チームの助っ人をしていたが、主人公の熱心な勧誘により火星オクトパスの一員として戦うことを決意する。苦労人。シリーズが進むにつれて悲惨な目に遭いまくっている。
- 冬野枯男
- パワポケ1では白鳥学園のキャプテンとして登場、パワポケ2ではモグラーズに在籍していた。今作では半ば強引に火星オクトパスの仲間になり、原子力発電などとんでもないものを作っては主人公に迷惑をかける。冬野イベントを最後までこなすと威圧感が手に入る。
- ドミオ・バンデラス
- パワポケ2では助っ人外国人としてモグラースに加入したドミニカ出身の外野手。今作ではプロペラデストロイヤーズの一員となっていたが、倉刈の勧誘によって火星オクトパスに加入する。ストーリーによってはサイボーグ化され、メカドミオとなってパワーアップする。
- アルベルト・安生・アズナブル
- パワポケシリーズ皆勤の謎の外国人。自称元大リーガーらしく、火星オクトパスの4番を任されているが、試合前になると車に轢かれたり天井の照明の下敷きになったりして病院送りになるため、一度も試合に出場することはない。
- 垣内善冶
- 火星カンパニーの社長兼火星オクトパスの監督。火星の土地の権利書を手に入れたことから火星へ行くことを志し、そのための資金を得るためにプロペラ団の野球大会で優勝しようとしていた。見た目はヤのつく自営業の方である。後のシリーズにも登場している。
彼女候補
- 唐沢ヒナコ
- 唐沢博士の年の離れた娘なのだが、その正体は主人公と同じサイボーグである。
- 博士の忘れ物を届けた際に主人公と知り合い、交際を重ねていく。ヒナコの正体を知っても気持ちを変えなかった主人公に対し、ヒナコは主人公が野球をしている姿が見たいとプロペラ団の野球大会に同行、爆発騒動に巻き込まれてしまう。ハッピーエンドにおいては主人公と同じく人間の体に戻るが、その際にヒナコから主人公の記憶は消え失せてしまう。しかし交際を続けた結果、主人公と結ばれる展開となる。前述の唐沢博士暗殺イベントは、ヒナコとのハッピーエンドを迎えると発生する。パワポケ14の主人公は1・3主との共通点も多く、母親が茶髪である事からヒナコと1・3主の子供ではないかという説もファンの中ではあるが詳細は不明。
- 寺岡薫
- 大学院の片隅で怪しげな研究をしている若きマッドサイエンティストで加藤理香の教え子。
主人公のサイボーグの体に興味を示し、延命パーツの開発に乗り出す。展開によっては延命パーツを製作したのち、爆発事故で死亡することもある。後のシリーズにも登場しており、特にパワポケ12では彼女の残したものを取り巻く事件が展開される。唐沢博士同様、パワポケシリーズのカギを握る人物の一人である。好きな動物はクモ。 - 叶野ミキ
- 看護婦。亀田のタイプらしいがふられてしまう。展開によっては死亡することもあれば、彼女を助けるために大きな犠牲を払わなければいけないこともある。ソフトによっては、彼女のイベントを進めていくとフリーズするバグが存在する。
- アンヌ・安生・アズナブル
- アルベルトの妹。勝気で男勝りな正確で、亀田の天敵。20歳で大学を卒業した秀才で、マイナーリーグの選手だったのだがアメリカでは上手くいかず、兄を頼って日本に逃げてきていた。今作の彼女候補中、死亡する展開がない唯一の彼女候補。
- 四路智美
- パワポケ1に極亜久高校に送り込まれたスパイとして登場したプロペラ団員で、1でも彼女候補だった。今作ではプロペラ団日本支部長になっている。死んでしまった主人公への思いを忘れることができずにいた。主人公への一途な想いやその報われない境遇から、パワポケシリーズ屈指の人気を誇る彼女候補なのだが、1・3ともに正史彼女ではない。本作で生死不明となり、以降は裏サクセスのみの登場となる。
- 大宮由佳里
- いつも公園で野球をしている、野球好きの小学生。重病に冒されているが家が貧しく、治療費を払うことができずにいる。主人公が高額の治療費を肩代わりしてやらないと死亡する。亀田の徴収でお金を支払えず、彼に殺意を抱いたプレイヤーは数知れず。幼女ですら攻略対象であり、幼女ですら死ぬことがあるということが、このゲームのダークさを象徴していると言えるだろう。ただ、彼女のイベントは恋愛というよりは人助けである。
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関連項目
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