パンツ(Pants)・概要
1.a.の意味として「= パンタロン。その後、トラウザーズを指して用いられた。男性と女性両方が着用する。主にアメリカ」
1.b.の意味として「ドラワーズの口語・店員言葉;現在はアンダーパンツやパンティ、または外穿きとして着用するショートパンツに用いられる。例:ホットパンツ」とある。Trousersは長ズボンのこと。Drawersは、日本では訛って「ズロース」と呼ばれている、ズボンのような古い形式の下着。女性専用のイメージが強いが、元々は男女両用である。記録に残った"pants" の使用例で、もっとも古いものは1840年。
歴史
- ワコール発行の『下着の事典』を見ると、下着の起源は紀元前3000年。ルーブル博物館に収蔵されている、シュメールのテラコッタ像とレリーフに描かれた2人の婦人のうち、一方がはいている「パンティ」が最初といえる。
元々羊の皮で作られた腰布が、太ももにまとわりついて邪魔だという理由から、その「端を固定しよう」という発想で生まれたものなのだそうだ。 - パンツの語源となったpantaloonsは、様々な時代に様々な衣服を指して用いられているが、元は16世紀のイタリア喜劇に登場するキャラクターの一種、痩せて愚かで嫉妬深くてケチな老商人、パンタローネのキャラクターが穿いていた細い長ズボンが、のちのパンタロンの由来となる。因みに元ネタは、4世紀頃活躍したベネチアの守護聖人パンタレオーネ(だぶだぶズボンがトレードマーク)だそう。因みにパンタレオーネはイタリア語で「全ての獅子」という意味。
- その後、女性達がこのズボンをスカートの下に着用しはじめた。これは流行で女性の服装が軽装になった流れから生まれ、もっぱら若い女性が着用した。
- その後、時代がたつにつれ、このズボンは下着の地位を確立し、そしてより小型化して現在にいたる。
- 日本で「パンティ」という名前が登場したのは、昭和31年に発表された「ウィークリーパンティ」と呼ばれるもの。その日の気分にあわせてショーツの色をかえるよう、7色のパンティをセットにしたもので、大変なセンセーショナルだったそうだ。
- 日本では1980年代までは(成人)女性の下着を指し示す言葉としてパンティ(panties)が一般的であったが、 1980年代後半ぐらいから「パンティ」は響きがいやらしく、男性側からの性的な見方を含んだ呼称とされるようになり、男女・年齢の区別なく使われる「パンツ」が広まり現在にいたる。
- 現在ではビリー・ヘリントン、ティアナ、しまじろうがニコニコ三大パンツとして君臨している。
関連項目
外部参考リンク
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