パンドラプロジェクトとは、Team Bughouseより発売されたPlayStation用ゲームである。
LMSと呼ばれるロボットにロジック(プログラム)を割り当て、そのプログラムの自動操縦で戦わせるゲームであり、同系列のゲームであるカルネージハートシリーズに似ている。しかしプログラムの部分においてはより簡潔に、またはより複雑に組むことができる柔軟性を持っており、奥深いゲームである。
概要
西暦2051年。軍用の無人兵器技術を軍事企業集合体H.B.T.が模擬戦闘ゲームとして民需転換、LMSと呼ばれ人気を博す。しかしその内容は過激化の一途を辿り、ついには軍事用ユニットの民間流出を招いてしまう。これによりLMSを使用した破壊行為、略奪行為が横行するようになった。
対応を苦慮した地球連邦政府は、LMSに対抗するにはLMS以外の術は無しとして、民間からLMSについて傑出した才能を持つ人間を選抜し事態の沈静化にあてる事を決定。西暦2054年1月、選抜のためのLMS第一回国際大会が開かれることとなった。
この大会とそれに纏わる計画が「パンドラプロジェクト」である。
ゲーム本編では大会を勝ち上がり政府の選抜を受けるのが目的である。大会後の「事態の沈静化」も担う事になり、この段階ではロジックについての一定の知識と戦略が求められる。
パンドラプロジェクト
パンドラプロジェクトはチームvsチームの複数機が入り乱れる戦いになる。チームにはあらかじめ「合計レベル」が決められており、また、LMS各機体にも「レベル」が設定されている。このレベルの合計値がチームの合計レベルを超えないようにチームを編成し戦いに臨む。当然ながら強いLMSはレベルが高く設定され、少数精鋭での編成を迫られる。貧弱なLMSや重大な欠点を抱えたLMSはレベルが低く、所謂人海戦術が可能になる。合計レベルは
地方大会→全国大会→世界大会→ミッションとシナリオが進むにつれ上昇し、最終的には1250にまでなる。
また勝利した場合、自チームの任意のLMSと、相手チームの任意のLMSを1体ずつ交換することができる。このためチームには「交換要員」として安く脆いLMSを編入する場合も多々有る。
LMS
LMSは作中では150種類存在する。7種類のタイプが存在し、各々が強い個性を持っている。
シナリオ終盤のミッションでは「○○型は不可」などの特定のタイプがエントリーできない戦闘も存在する。
以下にカテゴリと序盤に推奨のLMSおよびその特徴を記載する。
・二脚型
通常ロボットゲームでは花形であり、本作でも例外ではないが若干趣が異なる。攻撃前に動きを止めて武器を構える攻撃準備動作と武器を格納して移動可能な状態にする格納動作が必要で、プログラミングの難易度が非常に高い。攻撃時に準備必須な反面脆いものが多く、まず運用不可能と思われる機種も存在している。ゲーム開始時の予算でもある程度購入できてしまうため、初心者の挫折に一役買ってしまうケースも多い。
・多脚型
二脚の致命的な欠点である攻撃準備動作を一部例外を除いて必要とせず、機種によっては腕ではなく旋回砲塔による全方位攻撃が可能。ゲームの中核を担うカテゴリで、レベルに関わらず一定の活躍ができる。前後移動に優れたタイプ、横移動に優れたタイプなど、移動特性を見て購入を決めたい。
・車両型
移動攻撃(準備動作が不要)が可能なタイプ。横移動、回転ができない欠点を持つものの、速度があり武装も強い強力なカテゴリ。特に相手が長射程LMSを含む場合、車両型なくしては攻略が難しい状況も存在する。
・キャタピラ型
車両型と似た特性ながら回転が可能で、さらに厚い装甲を持つ。ただし移動力に関しては期待できないものが多く、相手の攻撃はほぼ全て受け止める事になる。敵へ向けて前進攻撃するだけのシンプルなプログラムでも運用できる。
・滑走ホバー型
高速移動と移動攻撃を両立し強力な武装を持つものも多い。後方移動できないと言う欠点を持つ。HPが低めなものの移動面、攻撃面で優れるため最強クラスのタイプと名高い。
・浮遊ホバー型
後退を可能にしたホバー型だが、攻撃準備動作を必要とするようになってしまった。移動力は据え置きだが脆さも据え置きで、かなり扱いが難しいカテゴリとなっている。 例外としてラスボスとその護衛だけは移動攻撃が可能。
・固定型
脚が地面に固定され移動ができない、所謂固定砲台カテゴリ。旋回砲塔による全方位射撃ができる反面、射程負けしているとほぼ詰んでしまう戦略要素の強いタイプ。敵を狙って撃つだけの単純明快なプログラムで運用できる。また設定レベルがどの機種も極端に低く多数編入できる。特にロジックに不慣れなうちは推奨のカテゴリ。
なお横移動が可能な半固定型(仮称)、武装を持たず、高い処理速度を持つ司令塔(仮称)が各2体存在する。
・補給型(仮称)
他LMSに弾薬を補給できるタイプ。通常は固定砲台や、固定砲台気味のLMSの真後ろに設置し、弾切れを防ぐ役目を担う。あくまで武装の一種であり、ゲーム中に「補給型」というタイプは存在しない。
関連動画
関連項目
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