パンナコッタ・フーゴとは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物である。
CV:三浦祥朗(黄金の旋風)、小田久史(ASB・EoH)、榎木淳弥(アニメ)
? 何って、僕の概要ですよ。僕の事を知りたけりゃ読めば。
ジョジョの奇妙な冒険・第5部「黄金の風」の登場人物。
ギャング組織「パッショーネ」の構成員で、ブチャラティの部下。16歳。
とあるイタリアの貴族の家の生まれで、IQ152という明晰な頭脳を持ち、13歳で大学へ入るほどの才能を持つ。「僕」という一人称に始まり、普段は落ち着きのある紳士的な性格をしている反面、とても短気でキレやすく、ある時大学の教師を百科事典で暴行、かけつけた警備員を叩きのめし逮捕された事でフーゴの上流階級としての人生は終わってしまう。
その後留置場に収容され、家族が訪れる事無く時間だけが過ぎていく中、ブチャラティから組織への勧誘を受けた事でフーゴはブチャラティの仲間に加わる。
ギャングの世界へ堕ちたフーゴはその後、ブチャラティチームの頭脳として活動し、同じような境遇に立っていたアバッキオやナランチャをブチャラティチームへ引き入れる手助けをしたりもしていた。特にナランチャが加入した後は、彼の教育係も担当。ブチャラティが赴いていた涙目のルカの後調査も、「あなたの手を煩わせるまでもない」と最初はフーゴが名乗りを上げており、ブチャラティには絶大な信頼を寄せていた事が伺える。
やがてジョルノが加わり、ボスからの任務を受けるストーリー中盤、組織を裏切ったブチャラティ達に付いて行けず、ただ1人ブチャラティ達と袂を別つ事になる。この事情についてはスタンドの項でも後述するが、離別した以降はエピローグを除いてストーリーに一切登場しなくなる。
第5部のスピンオフはいずれもフーゴのその後を補完しており、小説版『ゴールデンハート/ゴールデンリング』では組織側の人間として再び登場。チームを離反したあともブチャラティ達との絆まで捨てたわけではなく、影でブチャラティ達を手助けするために暗躍している。『恥知らずのパープルヘイズ』ではディアボロとジョルノ達の最終決戦の末にジョルノが組織の新たなボスとなってからのフーゴを描いている。
恥知らずのパープルヘイズ
第5部完結から半年後を描いた外伝小説。2011年9月に発売。上遠野浩平著。
ブチャラティチームをただ1人離反したフーゴを主人公に据えた、スピンオフ作品である。
ジョルノが新たに組織のボスとして台頭し半年が経過、裏社会の清浄化が進められる過程でフーゴは単身ジュゼッペ・メアッツァまで呼び出される。そこで待っていた元チーム仲間である組織のNo.2(自称はNo.3)のミスタから、ディアボロのかつての配下であり麻薬が巷に蔓延する元凶でもある麻薬チームの壊滅を命じられるのだった。ブチャラティチームを離反した事で組織からの信頼を失ったフーゴは、任務を完遂して組織の信頼を取り戻す事ができるのか?
登場人物達のその後や、原作で触れられていなかった部分(前述のフーゴの生い立ちの詳細など)の補完、そしてフーゴが過去に倒したイルーゾォを仇としていた新たなチームの仲間「シーラE」や、大学のかつての同期でもあった麻薬チームの中核「マッシモ・ヴォルペ」を取り巻くストーリーなどが主な特徴。
本作では教師を暴行した経緯が『大好きだった祖母を悪く言われた』事が発端であったと設定されている。
プロローグにてブチャラティがアバッキオやナランチャ共々死亡した事を聞いた時の絶望に始まり、信頼していたブチャラティに「ついていけなかった」フーゴの苦悩が精緻に描かれる。
もっと詳細な内容は、「恥知らずのパープルヘイズ」を参照。
違うね・・・ 死ぬのは、僕の能力を見るお前の方だな
- パープル・ヘイズ
【破壊力:A / スピード:B / 射程距離:C / 持続力:E / 精密動作性:E / 成長性:B】 - フーゴのスタンド。両手の拳部分にカプセルが付いており、カプセルが割れると中から感染者を数十秒で骨すら残さず喰らい尽くす殺人ウイルスをばら撒く。
作者・荒木飛呂彦に曰く「能力が強力かつ凶悪で使いどころが難しかった」ほどのスタンド。
詳細な内容は、『パープル・ヘイズ』を参照。
前述の小説作品「恥知らずのパープルヘイズ」では、『パープルへイズ・ディストーション』へと進化を遂げた。
テレビアニメ版
こちらではアニメオリジナルの過去の回想エピソードが追加されていて、前述の『恥知らずのパープルヘイズ』とは異なるものになっている。
ブチャラティ達にただ一人ついていけずチームを離反するのも原作と同様だが、エピローグの「眠れる奴隷」以外にもあと一回、ある場所で出番が用意され、直前の展開と合わせて多くの視聴者を驚かせた。
余談
- 名前のパンナコッタ(Panna cotta)とは、イタリア語で「焼いた牛乳」という意味の菓子を指す。
- 作品中で語られなかった当初の裏設定として、フーゴは実はボスによって送り込まれたスパイで組織を裏切ったブチャラティチームと敵対させる予定が用意されていたという。しかし「組織に入った経緯が経緯なのでこれ以上落とすのはあんまり」「群像劇の色が強い第5部で仲間の裏切りは描きたくない」「これを描いたら最後は当然、ケジメとしてジョルノがフーゴを処刑しに行くエピソードも描かなくてはならないだろう」という作者の判断により再登場は描かれなかった。その代わりが先述の『ゴールデンハート』のエピソードであった。
- 全身に大きな穴が開いた服を着ていて、ズボンの腰回りにも下着がチラ見えしてる様子もないので「フーゴはノーパンなのですか?」と読者から質問が寄せられた事があったが、作者は「今流行りの、Tバックのようなセクシーなヤツを履いていると思われます」と回答している。チョコラータといいフーゴといい・・・
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こいつをコミュニティに入れてやりたいんですが、かまいませんね!!
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