パンパンコール(pan-pan call)とは、航空機や船舶で用いられる無線用語の1つである。
概要
フランス語のpanne(故障)が語源。「メーデー、メーデー、メーデー」のように「パンパン、パンパン、パンパン」と3回発信することで準緊急事態に陥ったことを意味する。
パンパンコールだけでは救援活動の準備は行われないが、救援が必要なメーデーの一歩手前の状態であり、周囲の航空機や船舶、消防・救急隊には情報が伝達され、状況次第では近くに待機することもある。また、管制でも優先的に取り扱われる。メーデーとパンパンに具体的な基準はなく、どちらを出すかは操縦士の判断に委ねられる。
例えば2010年のキャセイパシフィック航空780便事故では、香港国際空港へと向かっていた780便の第2エンジンに異常が発生したとき、パンパンコールが出されている。
その後に第1エンジンにも異常が起こり、メーデーコールも出された。最終的に通常の2倍の速度で着陸し、この時は57名が負傷したものの、死者は出なかった。
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