パーフェクトザクとは、ボンボン/ガンダムマガジンで連載されていた漫画『機動戦士ガンダムMSV戦記 ジョニー・ライデン』の収録作の一つに登場するモビルスーツである。
概要
一年戦争末期、単機で戦局を覆し得る決戦兵器としてDr.Qが提唱した超高性能モビルスーツ。が、当のジオンには既にそのような国力も残されておらず開発は中止となっている。それでもDr.Qが開発を続行し、終戦から数年後、独力で完成にこぎ着けた。
機体は曲面が目立つフォルムでこの装甲にはルナ・チタニウム合金を採用。ルナ・チタニウムの採用で実弾に対する高い鋼性を得た他、曲線的なフォルムは実弾を弾き返す性質を持つ。また、「ビーム撹乱膜」を磁力で機体周囲に超高密度に張り巡らせ、ビームを拡散させるという絶対的な防御システムを備える。
強力なビーム撹乱膜の副産物として機体全体を霧のように覆ってしまい、遠目ではフォルムすら判別不可能。対峙したジョニー・ライデンは、これを“ジオンの亡霊”とかけた。実際のところミラージュコロイド・ステルスのように機体が消えるわけではないのだが、姿も判別出来ず実弾は愚かビームも効かないとなると、敵方に与える恐怖感、プレッシャーも自然と肥大化していく事は想像に難くない。
背部に装備した半円状のモジュール式パックは有線式サイコミュ5機と大型メガ・キャノンを組み合わせた物である。有線サイコミュは物体の切断等に用いられ、大型メガ・キャノンはコロニーを撃ち落とせる程の威力を誇る。その他の武装として右腕部にマウントした三連ビーム砲、左腕部にマウントした二枚重ねのルナチタニウム製ヒート・ホーク(シールド兼用)、腰部アーマーの二連拡散ビーム砲など、火力面も飛び抜けて高い。
現在のプランがどこまで当時の名残を残しているのかは不明だが、完成機はサイコミュ搭載機でなおかつルナ・チタニウム合金を採用している事から、これが一年戦争時のMSなら破格の性能を保有していた物と思われる。
なお、「パーフェクトザク」は機体完成後にDr.Qが独自に付けた名前であり、正式なザクのバリエーションとは言い難い部分がある。彼以外の登場人物は開発時のコードネームである「プランC」と呼称している。なお、プランAはゲルググ、プランBはフルバレットザクである。
なお、漫画『プラモ狂四郎』にもこの機体とは別に、ジオン少年隊が操る「パーフェクトザク」という名前の改造ガンプラが登場している。こちらは外見こそ普通のザクIIだが、キットの出来が良かった旧キットの1/144旧ザクと高機動型ザクをミキシングした「パーフェクトな1/144ザク」と言うべきもの。また、ハンドバズーカや多数のミサイルポッド、装甲ユニットからなる「ザクアーマー」を装着することで、「フルアーマーザク」になることもできる。
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関連項目
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