ヒトツ鬼(ひとつき)とは、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」に登場する怪人のことである。
概要
強い欲望を持つ人間の中で生まれ、欲望が高まったときにその人間はヒトツ鬼に変貌する。
ヒトツ鬼に変貌した人間は理性を失い、欲望のままに行動する。ヒトツ鬼には様々な姿と能力があり、その能力で己の欲望を満たそうとする。作中の現実世界=人間界に住む人間は全てヒトツ鬼を生みだす可能性があり、それはドンブラザーズのメンバー(ドン王家出身であるタロウとジロウを除く)も例外ではない。ヒーローなのに欲望に飲まれてヒトツ鬼になった人間がいたそうな。
ヒトツ鬼になった後も人間の姿に戻ることはできるが、欲望が消えたわけではないため、ふとしたきっかけで再びヒトツ鬼になってしまう。ドンブラザーズが退治することで欲望は消滅し、元の正常な人間に戻る。
一方、人間界とは別次元にイデオンという世界が存在する。イデオンは人間の放つ波動によって支えられているが、欲望はその波動を乱し、イデオンの存在を不安定にさせているらしい。そのため、イデオンの住人・脳人(のうと)たちは人間界に刺客(ソノイ・ソノニ・ソノザの3人)を送り込み、ヒトツ鬼を人間ごと"消去"しようとする。消去された人間はこの世界からいなくなる。
ドンブラザーズがヒトツ鬼を倒すことはヒトツ鬼になった人間を救うことであり、それを邪魔する脳人はドンブラザーズにとっての敵ということになる。救うべき存在であり敵は別に存在するという、スーパー戦隊シリーズでは珍しい立ち位置の怪人である。なお、本作はいくつもの縦糸が存在し、回によってはストーリーの本筋にまったく関わらないパターンも多々あるが、後述するレジェンド戦隊関連の要素を盛り込みまくることで、縦糸に負けないくらいの存在感を視聴者にアピールしてくる。
詳細な生態
スーパー戦隊シリーズがモチーフ
その姿はそれぞれが過去(と未来)のスーパー戦隊シリーズの作品をモデルにしている。
戦隊作品のテーマそのものをモデルにしたり、作品に登場するロボットや敵キャラを外見に取り込んだりと、様々な要素が取り込まれている。戦隊作品にちなんだ特殊能力で暴れまわったり、戦隊作品を連想させるようなセリフ回しを多用したりと、言うなれば本作における過去戦隊要素の盛りどころであり、見どころの一つである。
ヒトツ鬼は元になった作品の「〇〇戦隊」の〇〇部分を取り「〇〇鬼」と呼ばれる(「秘密戦隊ゴレンジャー」なら「秘密鬼」)。過去のスーパー戦隊には「〇〇戦隊」が存在しない作品も数点あるが、その場合は独自の名称がつけられる(「ジャッカー電撃隊」→「邪鬼(じゃっき)」、「バトルフィーバーJ」→「世界鬼」、「超電子バイオマン」→「超電子鬼」、「超新星フラッシュマン」→「超新星鬼」)。
公式サイトでは〇〇鬼の説明に「〇〇モデル」という呼称を用いている。
なお、第1話に登場した「シソツ鬼」と「ベニツ鬼」は戦隊要素が存在しない。理由は不明。
その他
- 倒されたヒトツ鬼は、巨大化する場合がある。巨大化した状態はヒトツ鬼ングと呼ばれる。
ヒトツ鬼ングになると自動的に脳人レイヤーと呼ばれる別世界に移動する(公式サイトではヒトツ鬼のパワーが脳人レイヤーに積み重なって生まれると表現させる)が、脳人レイヤーから現実世界への攻撃は可能な様子。この状態に対してドンブラザーズはロボタロウと呼ばれる姿になり、さらに巨大化して応戦する。番組開始当初はロボタロウの代わりに、ドンゼンカイオーというロボットで応戦していた。 - 倒されたヒトツ鬼は、モデルに応じたアバタロウギアを落とす=ドロップする。
ドンブラザーズの支援者である五色田介人は、これを集めているらしい。
ドロップしたギアはドンブラザーズのメンバー間で共有される。ドンブラザーズが使用すると、ギアに描かれた戦隊にチェンジことができる。
ドロップする様子については回によってまちまちで、ヒトツ鬼が落としたギアをその場で介人がキャッチしたり、喫茶どんぶらで仕事中の介人の元にワープして落ちてきたり、介人ではなくジロウがキャッチしたりと定まらない。
ここらへんの説明は劇中ではほとんどなされず、番組終盤ではドロップする描写自体が無くなっている。 - まれに、ヒトツ鬼として倒される前に欲望が完全解消され、その人の中のヒトツ鬼が欲望とともに消滅するケースがある。
- 逆に、ヒトツ鬼として倒された後でも、欲望が高まり過ぎて新たなヒトツ鬼を生みだしてしまうケースもある。ヒーローなのに3回もヒトツ鬼になった人間がいたそうな。
- 脳人はヒトツ鬼にならない。が、人間から生まれそうなヒトツ鬼を移し替えることで脳人をヒトツ鬼にさせることは可能。
ヒトツ鬼の一覧
(作成予定)
関連リンク
関連項目
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- 0pt
- ページ番号: 5672195
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