ヒュウとは、アニメ・ゲームのキャラクターの名前である。
主に以下が挙げられる。
- 『ファイアーエムブレム 封印の剣』に登場する青年。ヒュウ(ファイアーエムブレム)を参照。
- 『ポポロクロイス物語』に登場する少女。
- 『ポケットモンスターブラック2・ホワイト2』に登場する少年。
当項では3について記述。
概要
BW2では、主人公の他にこのライバルにも自由に名前を付けることができる。
「ヒュウ」という名前はデフォルトネームで、プレイ開始時に確認可能。英名の読みも同じく「ヒュウ」で、「Hugh」は男性の人名として使われるスペルである。名前の由来はおそらく英単語の「hue」(色相、抗議)。
さて、一体何人があの名前をつけたのだろうか。
主人公の故郷であり旅立ちの街・ヒオウギシティに共に住んでいる、幼馴染の少年。ハッキリとした年齢は不明だが、主人公と同年代、かつ少し年上(アララギ博士によると「近所のお兄さん」)。
歳の離れた妹がおり、彼女と手持ちのポケモン(曰く「相棒」)を心から大切にしている様子が序盤から伺える。
これまでのセオリー通り、主人公が選んだものに対し有利なタイプの御三家を始めとして、様々なタイプのポケモンを使用する。
御三家に関しては、博士等からもらったのではなく自分でタマゴから孵して育てた個体のようだ。
発売前からの評価
なんといっても有名なのが、ポケスマでの「ひひひろし」のくだりだろう。
詳しくはそちらの項をご参照頂ければ分かるが、とにかく発売前からとんでもないネタ要員として定着してしまったある意味哀れなキャラクター。
早くから公開された口癖「オレはいまから怒るぜッ!!」にも、独特のニュアンスと共にそこはかとなく厨二っぽさが漂っており、「感じ悪そう」「シスコン」あるいは「変態」と貶し半分・笑い半分で見ていた者が多かったことと思われる。
性格・人間性
そんなひひひろしもといヒュウだが、フタを開けてみたらただの優しい兄ちゃんだった。
口は良いとは言えないけれども、基本的に素直で真っ直ぐな性格。風貌はクールだが、実際の態度はむしろ熱血系。何がしかの恩を受けた時は、「……あんがと」と、どこか言いづらそうにお礼を言う。
主人公には「オレをサポートしろよ!」と常に上に立つような態度をとる。だからといって顎で使っているというわけではなく、良き友として一定の信頼を寄せているようだ。
ストーリー中はライバルとして何度も対峙する他、ヒュウの方から協力を求められ一時的に行動を共にする機会もあり、戦闘の度にこちらの手持ちを回復してくれる。どうもお世話になりました。
主人公とのバトルの時は、どの機会においても「お前が強くなったかどうか確かめてやる」と試練を課す為に立ちはだかっていて、自分自身は勝利することにあまりこだわっていない。
基本的に主人公を心強いパートナーと思っている節があり、彼(彼女)が自分より強くなることを悔しがるよりも、その成長を喜んで頼りにしている描写が多い。
ポケモンというゲームにおける「ライバル」としては珍しく、「主人公と競い合う」ことをあまりしようとしない人物。
公式サイトでも言及されているが、彼は5年前、妹が所持していたチョロネコをプラズマ団に奪われたという過去を背負っている。それゆえかポケモンおよび大切な物の喪失というものに少し過剰なほど敏感で、序盤にはそのせいでムキになる場面がある。
組織を激しく憎んでいて、プラズマ団という名前を聞くだけで頭に血が上ったり、普段は活発な口調が逆に静かで威圧的なものに変化したりする(例:「……口を閉じろよ」)。
ストーリー中、例のチョロネコをどうにか取り戻そうと奮闘するが…詳しくは後述。
BW無印でのチェレンと同じく強さを追い求める傾向にあるが、ヒュウのそれは「大切なものを取り戻すため」「妹を守るため」といった確固たる理由から来ていて、強くなること自体が目的ではない。
しかしやはり彼もまだ若き少年であり、自らの感情を固持するあまり周りが見渡しきれていない部分が多々あって、今のところ彼の言動や行動に対するプレイヤーの意見は賛否両論に分かれている。否定意見の例は「主人公に頼りすぎている」「落ち着きがない」など。
ただ、彼もまた大きく成長を遂げることは確か。様々なキャラクターと共に、彼の顛末も最初から最後まで主人公の目線で見守ってあげよう。
重要なネタバレ
詳細
物語が終盤に入ると、いよいよプラズマ団の陰謀が加速。
主人公は囚われたキュレムを助け首謀者のゲーチスを打倒しイッシュを救うべく、ソウリュウシティ周辺を氷漬けにした戦艦・プラズマフリゲートへ突入する。
この時ヒュウも行動を共にするのだが、彼はずっと妹のチョロネコを取り戻すことだけを目的として動いていた。
したっぱの団員を倒しながら仕掛けを解除していくと、やがて2人の前にダークトリニティが立ちはだかった。
「チョロネコはどこだ」と、これまで何度も重ねてきた質問をヒュウがまた繰り返すと、ひとりが「こいつのことか」と1匹のポケモンを出してきた。
ヒオウギで奪ったというそのポケモンは、確かにずっと探し求めていたものに間違いなかった。
最後の最後で、ヒュウは遂にチョロネコと5年越しの再会を果たす。
しかしこの長い長い期間の間に、チョロネコはレパルダスに進化。
その上、ヒュウのことをすっかり忘れて容赦なく敵意を向け威嚇までしてくるという有様だった。
ダークトリニティはもう用済みだと言ってレパルダスを手放したが、再会を喜ぶことなど出来る筈がなく、あまりのショックに打ちひしがれたヒュウは戦意を喪失してしまい、それまで剥き出しにしていたプラズマ団への恨みさえ忘れて呆然とその場に立ち尽くすことしか出来なかった。
「悪い 頭の中 グチャグチャで…… どうしていいか 分かんねーよ」
「やっと 会えたのに コイツ オレを にらみつけてる…… 何でだよ……!!」
どうしてレパルダスがそのような行動をしたのかというと、単純に「ヒュウを今の主人であるダークトリニティの敵と見なした」のか、「プラズマ団にこき使われてきたおかげで人間を恨むようになってしまった」のか、はたまた別の理由があるのか、解釈の仕方はいくらでもある。だが、少なくともBWで度々出てきた「ポケモンはモンスターボールに縛られている」というキーワードを象徴する一幕であることは間違いない。
現実とは、かくも皮肉で酷なものである。
その後にヒオウギシティのヒュウの自宅を訪れ、妹に話しかけてみると、どうやら兄からレパルダスのモンスターボールを渡されたらしいことが分かる。彼女は進化して自分達を忘れてしまったとはいえチョロネコが戻ってきたことをまず第一に喜んでいて、絆を取り戻そうと健気に努力していた。
この時、ヒュウは彼女に「今はとにかくたくさん話しかけてあげてほしい、ボールの上からでいいから撫でてやってほしい」と伝えたそうだ。
チャンピオンロードの最奥部、ポケモンリーグに到達する寸前でヒュウは主人公にストーリー中最後の勝負を仕掛けてくるが、この時にはいくらか吹っ切れたように見える。
最後にはリーグに挑戦する主人公にエールを送って、自分は頂点を目指すことはせずに帰っていった。
殿堂入り後、故郷に帰還した主人公が家を出ると、ヒュウが「チャンピオンおめでとな!」と祝福してくれる。
もう完全に憑き物が落ちて、ストーリーを始めたばかりの頃のような無邪気な口調に戻っていた。
サザナミタウンで一度戦闘したのち、ヒュウは最終的に元プラズマ団のロットらによる「奪われたポケモンを持ち主の元へ返す」活動を手伝うため、ホドモエシティの施設に腰を落ち着けた。
主人公には大きな恩を感じていて、1日1回のバトルで感謝の気持ちを示していくとのこと。
ヒュウの両親も、彼が過去のしがらみから解放されて自分の道を見つけ出したことを喜んでいて、「君がいてくれたおかげだ」と主人公への謝意を露わにしている。
そして、レパルダスと妹のその後が明かされることは無い…と思われたが、ストーリークリア後にある条件を満たすとレパルダスがちゃんとボールから出てくることが判明。頭を撫でられて嬉しそうに甘えた声で鳴くレパルダスと、それを喜ぶ妹の姿には心温まるものがある。母親がぽつりとそれらしいことを呟いているが、彼女はもしかしたらいつの日か、兄のようにレパルダスを連れて旅に出るのかもしれない。
ちなみに、ある条件というのはこちら(反転)→キュレムと戦闘する。(捕まえなくても構わない)前もって、レパルダスが出てきていない状態のヒュウの妹に一度話しかけておくこと。
当記事掲示板にて検証が行われ、この結論が出ました。確定はしていませんが概ね間違いは無いものと思われます。ご協力下さった方々に改めて感謝申し上げます。
……ちなみに、ベル、チェレン、Nと同様、週に1回一緒に観覧車に乗れる。ヒュウは火曜日。
もはやお約束とばかりに主人公を引きずり込んで、なんかえらくはしゃいでいる。ちょっとほほえましい。
「オマエが いてくれて ほんと よかったぜッ!!」
使用ポケモン
1回目(ヒオウギシティ) |
2回目(サンギ牧場) |
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3回目(PWT) |
4回目(サザナミタウン) |
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5回目(チャンピオンロード) |
6回目(クリア後・サザナミタウン) |
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7回目以降(クリア後・ホドモエシティ) |
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関連項目
ポケモンのライバル | |
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第2世代 | シルバー |
第3世代 | ハルカ - ユウキ - ミツル |
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