ヒラヒラヒヒル単語

ヒラヒラヒヒル

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ヒラヒラヒヒルとは、 2023年 11月17日に発売されたゲームである。

概要

『SWAN SONG』や『キラ☆キラ』を手がけた瀬戸口廉也が贈る、難病を抱えた人々と社会について描いたフルボイスのノベルゲーム。

架空の大正時代を舞台に、二人の主人公の視点を通して、「風爛症」と呼ばれる、死んだ人間が蘇る難病と戦う人物たちの物語が展開される。

キャラクターデザインは『ダイダロス：ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ』などで知られる禅之助が、音楽は『アカイイト』をはじめ多くのゲームミュージックを手がけてきたMANYOが担当した。

ゲームを進めるごとにプレイヤーの中で風爛症への理解が徐々に進んでそのバイアスが解きほぐされていき、「みんな、普通の人間なんだ」という本作のテーマが身に染みていく。

難病とそれを取り巻く環境を軸に、差別や肉体的・精神的ハンデなどの難題から逃げず、人間のあり方に深く切り込んだ社会派なストーリーが高く評価された。

「死んだ人間が蘇る」という事例が古来より多発している世界。

やがて医療の発達とともに、蘇りとその後のプロセスは「風爛症」と名付けられた。

大正初期。

⾵爛症患者の治療に情熱を燃やす青年医師・千種正光は、恩師である医学博士の加鳥周平からの依頼で、国内の風爛症を取り巻く環境・制度を諸外国並に改善するために、カメラマンの辻菊栄とともに各地で現地調査を実施する。

そんな折、風爛症と全く関わりなく過ごしてきた“部外者”である高等学校の生徒・天間武雄は、とある出来事を機に、風爛症と深く交わっていく。

風爛症(ふうらんしょう)……“蘇り病”とも呼ばれる難病。罹患し、一度仮死状態となって蘇生した人間たちは、知性・記憶・認識力が衰え、肉体も腐敗していく性質を持ち、生前とのギャップに自身や周囲は苦しむ。罹患者は「ひひる」や「クサレ」などと呼ばれ、人間ではなく妖怪や悪霊の類とみなされて崇拝や忌避の対象となってきた。近年、ようやく疾病として認定されたものの、未だ差別意識は根強い。