ヒルシャー(GUNSLINGER GIRL)とは、相田裕原作の「GUNSLINGER GIRL」の登場人物である。
義体である1期生トリエラの担当官である。
アニメ版では以下の声優2名が担当している
江原正士(第1期 GUNSLINGER GIRL)
松風雅也(第2期 GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-)
ヒルシャーさん!概要です(byトリエラ)!
良くも悪くも生真面目なドイツ人。社会福祉公社に入る前はユーロポール(欧州刑事警察機構)の捜査官を担当していた。
父親とは勘当状態にあるものの、母親は気遣っておりドイツに戻るように説得されているが、イタリアの役所に勤務していると偽っている。
非常に生真面目な性格で、ジョゼと同様に義体に対する「条件付け」の強化には否定的。
トリエラが義体として非常に優秀なため、彼女に引っ張られている感があるが、相手が義体なので仕方がない。
クリスマスにトリエラに可愛い服を買ってあげたいと思っているが、生真面目がゆえなのか服のセンスがアレなのか、結局クマのぬいぐるみしか買えない(原作第1巻3話より)。
第7巻においてロベルタ・グエルフィ(クローチェ事件を担当するローマの地方検察官)の警護を担当した時、折角きれいにドレスアップして変装させ、大人の女性らしい姿になったトリエラを見てもあまり関心はを向けなかった。(その時、トリエラのドレスアップをしたのは義体2期生のペトルーシュカ。担当官アレッサンドロから化粧の手解きを受けていた。)
ヒルシャーさん!もう1回概要お願いします(byトリエラ)!
この項目は、原作のネタバレが含んでいます。原作を読んでから お読みください。 |
本名はヴィクトル・ハルトマン。
「ヴィクトル・ヒルシャー」は社会福祉公社に勤務した時の偽名である。本名はヴィクトル・ハルトマン。
ユーロポール時代、ハルトマンはオランダのハーグにある本部で勤務していた。元々正義感が強く、児童の人身売買の担当をしていた。そして現場で働きたいと上司に訴えるものの、ドイツ警察の要請でその任に就けないでいた。その理由に関して、上司が言うにはハルトマンが「幸せに育ちすぎていて人が良すぎる」との事であった。
そんな折、パリ警視庁のラシェル・ベローに出会う。彼女は人身売買による児童虐待で死亡した子供の死因を調べる検視官であった。正式な捜査活動ではないが、彼女から聞いた情報を元に単独捜査する事になる。
情報を元にオランダ・アムステルダムに向かった2人は、ナポリ・マフィアから足を洗いたがっていたマリオ・ボッシから殺害動画(スナッフ・フィルム)の現場を突き止め、ラシェルの犠牲とマリオの援護で一人の少女を救出する。この少女が後のトリエラである。
ちなみにマリオ・ボッシがマフィアから足を洗いたかった理由は娘が年頃に育ったため。そのマリオ・ボッシの娘は内縁の娘で、後にトリエラの親友となるマリア・マキャヴェリ(通称:ミミ)である。
なんとかハルトマンはトリエラの救出に成功したものの、トリエラは脚を切断されただけではなくPTSD(心的外傷後ストレス障害)も負っており、最悪植物状態の状況下であった。
しかもオランダ警察は「『証拠品』さえあればいい」としてトリエラを専門の医療機関へ運ばせなかった。そこでマリオの協力にてトリエラとイタリアへ脱出、ツテを辿った結果が社会福祉公社であった。
トリエラは社会福祉公社で治療(改造)され、条件付けのうえ義体となるが、彼はその事実を知らずに邂逅し、傷を完治させた純粋無垢な瞳で彼を見るトリエラに心を奪われる。
のちに義体の存在に彼は気付き激高したが、公社が脱走を許すはずもなく捕らえられる。機密保持の為に処刑待ちの状況で、ジャンにここで働けと言われ、これを断固拒否したものの、「トリエラがどうなってもいいのか」と脅され、彼はやむをえず了承。
曰く「裏切りのリスクが低く、五共和国派(イタリアの反政府組織)と関わりの無い自分は都合が良かった。」
こうしてヒルシャーの偽名のもとでトリエラの担当官になった。
トリエラと一緒に任務を様々な遂行する中、彼はクローチェ事件を担当する検事、ロベルタ・グエルフィと恋仲になる(トリエラは?とお思いの方もいるかもしれないが、公社内でラブラブな2組と違い、ヴィクトルにトリエラに対して恋心はなく、トリエラに対する気持ちは恋愛以上だと本人は考えていた)。
元々殉職したラシェルの善意を体現しているトリエラが少しでも永らえるように、と使命感を持っていた彼は、1期生のアンジェリカが「寿命」で死んだ時、トリエラの寿命も長くないことを悟る。負傷して治療を受けることにより、それがさらに早まると気付いた彼は、彼女の代わりに単独でナポリマフィアの暗殺任務を実行。無事成功するものの、腹部に銃創を負う。(10巻52話)。
トリエラは撃たれたヒルシャーを見て、なぜ自分を連れて行かなかったのかとヒルシャーと口論になる。口論の末、彼女は一人でホテルを飛び出す。しかし薬の発作でふらついていたところをナポリマフィアに襲われる、ロベルタに助けられるかたちでマフィアから逃れ、ミミ(マリア・マキャヴェリ)の家へ向かう。
ミミ(マリア・マキャヴェリ)の家にいたマリオからヒルシャーの事実を知ったトリエラは自分のせいで過去に囚われていると感じ、自分を責めるものの、最終的には「この人と一緒に、必死に生きてそして死のう」と誓い、眠っているヒルシャーに口づけした。
そして、最終決戦。新トリノ原発を占拠したジャコモ=ダンテとの戦い。
(先だって義体に対しても有効なのが知られてしまった)バレットM82の攻撃で片手片足に深手の傷を負ったトリエラが、ヘンリエッタとリコを先に行かせ殿として敵の追跡を喰い止める中、ヒルシャーはトリエラを心配して彼女の方に戻る。なぜ戻ったのかと問うトリエラに「君を助けに」とだけ答え、2人で敵の追跡を喰い止めるも、最終的に二人で寄り添うように絶命した(遺体はのちにマルコーたちが回収した)。
最終決戦前、ヒルシャーはロベルタと会い、暗号文が書かれた手紙と鍵を渡していた。
暗号文を解読した結果、鍵はスイス銀行の貸金庫の鍵と分かりマリオの協力で彼女はスイスへ向かう。
貸金庫の中身は、ヴィクトル・ハルトマンとしての過去とトリエラとの出逢いと半生が綴られた文章。
そして・・・ヴィクトルが密かに病院で採取したトリエラの卵子のドナーカードまで入っていた。
ヴィクトルの手紙の最後にはこう書かれていた。
「ロベルタ、どうかこの糸を断ち切らないで―ヴィクトル・ハルトマン」(15巻98話より)
それからしばらくして、彼の遺志によって、トリエラの卵子で生まれたと思われる人物が最終話に登場する。
彼女の名前は、スペランツァ・グエルフィ。彼女には「希望」という名が刻まれている。
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関連項目
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