ヒルデ・シュルツとは、『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場したシリーズ屈指の萌えキャラである。
概要
公開前
時は2012年、宇宙戦艦ヤマト2199・第二章の公開が目前に迫っていた。
ガミラスの冥王星前線基地の司令官であるシュルツには、「ヴァルケ」というファーストネームと肌の色が青くないことの明確な理由を与えられた。ガミラスに侵略された惑星ザルツ出身の二等ガミラス人である彼は、妻と娘をガミラス本星に残してきている…。
ガミラス側にも多少のドラマが描かれるのでないだろうか――。一部のファンにはそのような期待をするものもいた。
そして迎えた2012年6月30日。その期待は予想の斜め上を行く形で応えられることとなる。
その恐るべき破壊力
ヴァルケ・シュルツは、無能上司のゲールくんのいびりに耐えながらヤマトに関するデータを収集し、確実に成果を出そうと頑張る中間管理職の悲哀を具現化したようなキャラに生まれ変わっていた。
旧作における無能オーラはほぼ払拭され(詰めが甘いのは相変わらずだが)、ガンツやヤレトラーといった良き部下とともにヤマトと戦う、被征服民でありながらデスラー総統に忠誠を誓うキャラクターである。名将であるドメルのもとで戦っていたという過去もあるようだ。
そして、 本国から送られてきた娘のホログラム付きのメッセージを微笑みながら見るヴァルケ・シュルツのシーンもあるのだが、この娘ヒルデにハートを撃ち抜かれた紳士が実に多数いたのである。
なにがおかしいか。何よりそのビジュアルがおかしいのである。
ヤマト2199においてはヤマトのクルーに多数の女性キャラが追加され(もちろん男性キャラも追加されているが)、多少そっち方面も狙っていると思われるようなビジュアルも少なからず見受けられるのだが、緑色のホログラムに浮き上がるこの娘の可愛さは彼女たちより更にぶっ飛んでいたのである。禿げた小太りのおっさんであるヴァルケさんから、このような可愛らしい娘が生まれる要素があるとは思えない、仮にあるとすれば、この娘の母親すなわちヴァルケさんの妻であるライザ・シュルツさん(彼女も相当な器量よし)の遺伝子が影響したとしか考えられない、それほどの圧倒的な萌え系ビジュアルであったのである。この娘により、ヴァルケ・シュルツは一部のファンから「お義父さん」と呼ばれるほどになっている。
なお、年齢は地球人換算で13歳。シュルツの正確な年齢は不明だが、高齢になってから出来た娘であり、父より溺愛されている。多くの紳士を虜にした外観も、そういった愛情あふれる家族環境で育ったゆえと思われる。現在は、母と猫型小動物クラルと共に、遥か辺境へ赴任した父の帰りを待つ・・・。しかし、父シュルツは、冥王星から敗走したがデスラーに帰還を許されず、その後デスラーが立案した作戦にて恒星プロミネンスに巻き込まれ戦死。ヒルデ達遺族は名誉ガミラス臣民となる。
ヒルデ・シュルツ自身は、デスラー総統を崇拝していると言えるほどの熱烈な支持者である(第3章でデスラー総統にバンザイをしている姿が描かれている)ため、ガミラス本土決戦にどのようなエピソードが描かれるか、心配する声もファンから聞かれ、今後の展開が注目される。ちなみに、大ガミラス帝星には「デスラー少年団」とか「ガミラス少女同盟」といった、ヒトラーユーゲント(ヒトラー青少年団)やドイツ女子同盟を彷彿とさせる不吉な名前の組織が存在するそうである。
余談ながら、ヒトラーユーゲントとドイツ女子同盟について記述しておく。第二次大戦末期、ヒトラーユーゲントとドイツ女子同盟に所属していた少年少女たち(事実上の強制加入だった)は、ドイツの戦局悪化にともなって前線に投入される(男子は兵士、女子は従軍看護婦など)ことも少なくなく、多くの死傷者を出した。
関連動画
関連商品
リンク
公式サイトのキャラクター紹介
http://yamato2199.net/character_hirde.html
思わぬ人気のために慌てて作った感が漂っているのは気にしてはいけない。
関連項目
- 6
- 0pt