ビスコとは、江崎グリコが製造・発売しているクリーム入りのビスケットである。
概要
一口サイズの2枚のビスケットの間に、甘いクリームがサンドされているもの。ミニパックや大袋に詰められたアソートタイプなど様々な形態で販売されているが、最も有名なのは5枚入り3パックの箱型タイプと思われる。
味によって当然味付けは異なるが、プレーンタイプの味付けは香ばしくちょっぴり塩味を感じさせる甘じょっぱいビスケットに、レモン風味でしつこすぎない甘さのクリームを挟み、優しく素朴な味付けとなっている。
ビスケットにはハートマークの中に「ビスコ」の文字があしらわれている。
商品キャッチフレーズは商品発売から一貫して「おいしくてつよくなる」。おいしさと元気を届けたいという思いが込められている。
クリームには約1億個の乳酸菌に加えビタミンやカルシウムなどが栄養素がたっぷり入っており、キャッチフレーズの通りおいしさだけでなく健康面にも配慮されたお菓子となっている。
パッケージは赤いパッケージに男の子(ビスコ坊や)が描かれた特徴的なパッケージ。
現在の商品ラインナップは、プレーン味にあたる「クリームサンドビスケット」、アーモンドが香ばしく食物繊維の入っている「小麦麦芽入り香ばしアーモンド」、フランス産発酵バターを使った「発酵バター仕立て」、濃厚なショコラの味わいを楽しめる「焼きショコラ」などが主なラインナップ。
(過去には「抹茶ミルク」「ブルーベリーヨーグルト」「チョコみるく」なども販売されていた)
他にも乳酸菌と食物繊維を一緒にとれる「シンバイオティクス(ヨーグルト、はちみつりんご)」、買い置き用の「大箱・アソートタイプ」、食べきりサイズの「ミニサイズ」、WEB限定で贈り物にぴったりな「ハッピープレミアム」、5年の賞味期限で防災対策用食品として長期保存可能な「保存缶」などバリエーション豊かで、様々な用途に合わせて購入できるようになっている。
自分の好みの写真をパッケージに印刷できる「スマイルビスコ」というサービスもオープンしている。
歴史
1933年、1箱10銭という価格で販売を開始。創業者の江崎利一が胃腸の働きを活発にする酵母に着目し、当時としては画期的な酵母入りビスケットとして発売された。
ビスコの名前の由来は、「酵母ビスケット」の社内での略称であった「コービス」であり、このコービスを並び替えて「ビスコ」となった。
発売開始の翌年(1934年)の室戸台風で被災した人たちに格安で販売したことをきっかけに大ヒット。
その後、第二次世界大戦の影響で製造を中止したものの1951年に販売を再開、今でもグリコの看板商品の一つとして親しまれている。
パッケージに描かれている「ビスコ坊や」は時代に合わせて顔つきや髪型が変化していて、現在5代目(2005年に変更)であり先代までに比べさわやかな印象になった。
関連動画
関連静画
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関連項目
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