ビセンテ・パディーヤ単語

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ビセンテパディーヤ

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ビセンテ・パディーヤ（Vi ce nte de la Cruz Pad illa、1977年 9月27日-）とは、ニカラグア出身の元プロ野球選手（投手）である。

概要

OB
ビセンテ・パディーヤ Vi ce nte Pad illa
基本情報
国籍	ニカラグア
出身地	チナンデガ県
生年月日	1977年 9月27日
身長体重	185 cm 104kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	投手
プロ入り	1998年アマチュアFA
引退	2015年?
経歴
ルーベン・ダリオ高校アリゾナ・ダイヤモンドバックス(1999年-2000年) フィラデルフィア・フィリーズ(2000年-2005年) テキサス・レンジャーズ(2006年-2009年) ロサンゼルス・ドジャース(2009年-2011年) ボストン・レッドソックス(2012年) 福岡ソフトバンクホークス(2013年)
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2歳のときに両親が離婚、祖父に引き取られて育てられる。当時のニカラグアは内戦のただ中で、サンディニスタ民族解放戦線の幹部だった叔父は暗殺されている。パディーヤ自身も13歳のときに民族解放戦線に入隊させられそうになったが、「お前は野球に打ち込め」と祖父の懇願で兵士になるのを免れたという、結構壮絶な過去をもっている。

1999年にアマチュアFAでアリゾナ・ダイヤモンドバックスに入団し、1年目からメジャーデビューを果たす。2年目にリリーフで好成績を残し、シーズン中にフィラデルフィア・フィリーズにトレードで移籍したが移籍後は防御率5点台と結果を残せなかった。

2002年、フィリーズで先発ローテに定着し14勝11敗、防御率3.28の好成績を残す。

2003年も先発で14勝を挙げたが、その後は肘の故障に苦しみ、2004年は7勝、2005年は9勝に留まった。

2006年、トレードでテキサス・レンジャーズに移籍し自己最多の15勝をマーク。

2007年はビーンボールを投げて乱闘を引き起こし出場停止・謹慎処分を受けるなどあって6勝に留まったが、2008年は再び14勝をマークした。しかし防御率は4点台後半と安定感を欠いており、2009年のシーズン中に放出されロサンゼルス・ドジャースへ移籍。

ドジャースでは移籍直後こそ4勝0敗、防御率3.20の好成績を残したが、翌年は6勝に留まり、2011年はリリーフで9試合に投げただけに留まり解雇。ボストン・レッドソックスへ移籍し、2012年は56試合に登板、23ホールドを挙げた。

2013年、メジャー通算108勝の実績をひっさげ、福岡ソフトバンクホークスへ総額325万ドルの大型1年契約で入団。前年、同様の大型契約で入団したブラッド・ペニーが1試合に投げただけでトンズラしたため、ペニーの再来になるのではないかとファンは不安を抱いた。

そしてファンの不安をそのまま裏付けるかのように、ペニーと同じ4月4日に初登板（埼玉西武ライオンズ戦）、5回3失点で敗戦投手となったあと、右肘痛を訴えて登録抹消、検査のため一時帰国……とまさにペニーの二の舞かという展開を迎える。しかし三軍での調整登板を経て5月20日の中日ドラゴンズ戦で一軍復帰、6回4失点ながら白星を挙げた。そのままペニーとは違い、シーズン終了まで在籍したものの、先発では2勝5敗、防御率4点台と満足な結果を残せず、後半戦はリリーフ起用に。最終的に16試合（先発9試合）で3勝6敗3ホールドに留まり、オフに退団となった。

ソフトバンク退団後は2015年のパンアメリカン競技大会にニカラグア代表として参加したことが確認されているものの、各国のプロリーグでプレーした形跡はなく、現役を引退したものと思われる。

ニカラグアの現地メディアによると、2020年現在はニカラグア国内リーグに所属するティグレス・デル・チナンデガ（Tigres del Chinandega）の監督を務めている模様。

プレースタイル

メジャー通算109 死球（来日当時でMLB歴代67位）をマークしており、強気の内角攻めが持ち味の投球スタイル。80km/hちょっとの超スローボールも投げる。

人物・その他

非常に顔が怖い。それだけでなく、死球の多さゆえに乱闘も数多く引き起こしており、危険球退場の回数は当時MLB現役最多だった。前述の通り出場停止や謹慎も食らったことがある。さらにはGMから名指しで「チームの和を乱す」と批判されたり、警察沙汰のトラブルを何度も起こしたり、シーズン途中に突然ニカラグアに帰国したりしているなどトラブルメーカーとして非常に有名であった。