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ビタミンB6とは、水溶性ビタミンの一種である。ピリドキシンとも呼ばれる。
概要
後述の通り生物の筋肉に多く存在するため、肉や魚などの動物性食品の殆どに含まれる。
生体内ではリン酸化されて活性型の「ピリドキサールリン酸」「ピリドキサミンリン酸」として存在しており、9割近くが筋肉のグリコーゲンホスホリラーゼ(体内に貯蔵した糖のエネルギー変換を手伝う酵素)に結合している。「補酵素」と呼ばれる、酵素の働きを助ける物質として働き、アミノ酸のシステインやトリプトファンの代謝に関わる。
その他、タンパク質(と原料のアミノ酸)にとって重要なパーツである「アミノ基」の仲介役としても働く。アミノ基のくっつき方によってアミノ酸は全く別のアミノ酸になるため、アミノ基を上手くやりくりすることで、食物から取り込んだり生体内に貯めていたアミノ酸を生体に必要な成分として作り変えることが出来るのである。
欠乏すると「ペラグラ」と呼ばれる、嘔吐、下痢、皮膚炎などの症状が現れる。
またアミノ基の仲介は葉酸などの造血因子合成にも関わっているため、不足によって貧血が起こることもある。肉を食っていれば十分摂れるし、腸内細菌からも合成されるのでまず欠乏することはないが。水溶性ビタミンであるが、あまりに摂りまくると末梢神経や知覚神経に障害が出ることもある。
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